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【政界徒然草】
橋下氏を辟易させた上西小百合氏の“ワガママ”ぶり 「エリカ様斬り」の真相
http://www.sankei.com/politics/news/150422/plt1504220004-n1.html
国会を病欠した前後の行動などに問題があったとして、「浪速のエリカ様」こと上西小百合衆院議員(比例近畿)が維新の党を除名された。大阪維新の会代表で維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長は、大阪府議選と大阪市議選(ともに12日投開票)の真っ最中に訪れたピンチをチャンスに変えようと必死になっていたが、“エリカ様斬り”はどうも選挙対策だけではなかった。そもそも彼女のワガママぶりに辟易していて、タイミングを待っていたようだ。
大阪府市議選投開票から一夜明けた13日、橋下氏は市役所で記者団の取材に対し平身低頭だった。
「大阪で公認してこういう事態になったのは僕の責任であることは間違いない。あの議員に給料が税金で支払われることになったのは公認した者の責任だ。国民の皆さんに申し訳ない」
上西氏は、橋下氏の議員辞職要求を蹴り、無所属で議員活動を続けると表明している。7日には国会で記者団に対し、党から受けた除名処分に対し「エモーショナル(感情的)な処分だ」と橋下氏を批判した。
ある公明党議員は「比例選出議員は政党から除名されたら議員辞職すべきだ、という意見は、論理的にはともかく、エモーショナルには大いに受け入れられる話だ」と皮肉った。
橋下氏が3日深夜に緊急の記者会見を開いて、本会議を欠席した前後の行動を上西氏本人に白状させ、翌4日に同氏への除名と辞職勧告をしなければ、上西問題はここまでの大騒ぎにならなかったのも事実だ。
関東地方選出の自民党ベテラン議員によれば、国会を休んだ翌日に旅行やプライベートな予定を入れている国会議員はザラだという。ベテラン議員は「他党のことだが、選挙前とはいえ処分は重すぎる」と、上西氏に同情をみせた。
これに対し、維新内部では同情どころか、当然という声が大勢だ。
上西氏は、初当選した平成24年12月の衆院選以来、2回連続で小選挙区で敗れて比例代表で復活当選している。維新幹部によると、今回の問題が発覚する以前から、橋下氏は上西氏について「地元活動をやっていない」と不満を漏らしていた。昨年末の衆院選の際には公認の是非も含めた処遇が検討されていたという。
別の維新幹部は「上西氏の問題行動は枚挙にいとまがない」という。「大阪であった党の集まりをドタキャンすることがあったし、党のパーティー券販売も苦手だったようだ。地元秘書によると、地元の活動予定を入れると、『えー、嫌だ。なんで入れるんですか』と不満を漏らしたこともあるらしい。一方で、地元の市長との会合は頻繁に入れていた。手っ取り早く票につながると考えていたのでは」と証言する。
国会質疑でも、これまで目立った実績があったとは言い難い。昨年4月の衆院総務委員会で、質問中に「子供を産まないとダメだぞ」とセクハラやじを受けたことが知られている程度だ。
今年初めごろ、上西氏にまつわる怪文書が大阪界隈(かいわい)で出回った。今回、上西氏との関係が報道された秘書についても触れられていた。
上西氏は、橋下氏が公認候補の養成機関として立ち上げた「維新政治塾」の1期生だった。平成24年の衆院選のとき、大阪7区の自民党候補が女性であることから、若い女性を擁立するという観点から選ばれた。実父が「地元の有力者に顔が利く」(維新幹部)ということもあり、維新政治塾の同期からは「特別待遇を受けているようだった」との恨み節も漏れる。
上西氏の実父に関しては、政治団体「上西小百合後援会」(吹田市)が自動車賃貸料として実父に平成25〜26年に計約80万円を支払っていたことも判明している。上西氏は一時期、実父を公設秘書にしていたこともある。ちなみに、民主党は近親者を秘書とすることを原則として禁じている。
こうした点から前出の幹部は「橋下氏は、もともと上西氏には期待していなかった。今回の問題は上西氏のクビを切る好機ともいえる」と語り、こう続けた。
「橋下氏は次点の椎木保氏に復活当選してもらいたかった。上西氏が地盤としている大阪7区は大阪市とは関係のないエリアだが、椎木氏は大阪市南部の大阪2区を地盤としている。(大阪都構想実現のため)大阪市内の票を拡大するためには、橋下氏にとって上西氏より椎木氏の方が魅力的だ」
結局、上西氏が辞職を拒否したために「橋下構想」は失敗に終わった。
大阪維新幹事長で維新の党顧問の松井一郎大阪府知事は12日、上西氏の問題が選挙結果に与えた影響について、「影響が全くなかったかといえば、あるんでしょうけど」と述べ、マイナスだったとの認識を示した。上西氏の辞職を求める聴衆の声に応えられないことについて「なかなか分かってもらえないところがあった」と苦い表情で振り返った。
一方で、早期に除名処分にしたことで、大阪府市議選の影響は最小限にとどまったとの見方もある。大阪維新の府議はこう指摘する。
「事前調査では、大阪維新は過半数に遠く及ばないという結果が出ていた。しかし、上西問題で毅然(きぜん)とした態度を見せたことで、府議選で42議席と過半数に3議席足りない程度まで盛り返せたともいえる。問題を拡大することでメディアの露出も増やすことができた。やっぱり橋下氏は機を見るに敏だ」
「維新を滅ぼす」と豪語していた自民党府連幹部も「各種世論調査で大阪都構想への反対が伸び、上西問題もあったからもっと議席を減らすと思ったけど。やはりただでは倒れない」と舌を巻いた。
しかも、世論調査では都構想への賛成が反対を上回るようになった。5月17日には大阪市で都構想の是非を問う住民投票が行われる。自民党大阪府議はため息交じりに語った。
「相手にしないことが一番だが、何かと言ってはメディアに出てくる。タレント弁護士だけあって、マスコミへの売り込みにたけ過ぎている。住民投票に向け、何を仕掛けてくるだろうか」
(政治部 沢田大典)
[産経ニュース 2015/4/22]
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