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早くも再選確実? photo Getty Images
「反安倍勢力」はなぜ勝てないのか? 最後の頼みの綱は天皇陛下
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42968
2015年04月20日(月) 田崎 史郎「ニュースの深層」 現代ビジネス
野党はもちろんのこと、国民やメディアに、首相・安倍晋三が行うことには何がかんでも反対する、安倍の思い通りにはさせたくないという「反安倍勢力」が厳然として存在する。
この勢力は安保法制、憲法改正、沖縄の基地問題、原発再稼働などで、政権の方針にことごとく激しく反発する。世論調査における安倍内閣の不支持率が3割程度なので、有権者の3割は濃淡はあっても「反安倍勢力」なのだろう。
この層は岩盤のように固く、特定秘密保護法審議の時のように、政権が進む道で立ちはだかる。だが、多数派となることもこれまでなかった。なぜか−。
■対抗する自民党実力者が不在
この勢力は、安倍に対抗する自民党実力者に熱いエールを送る。昨年夏は、安全保障法制担当相就任を拒んだ、当時の自民党幹事長・石破茂だった。だが、石破は地方創生担当相を提示されるとすんなり受け入れ、今では「こんなおもしろい仕事はない」と言って、地方創生に取り組む。
次の期待は後任の谷垣禎一に向かった。谷垣は昨年9月の就任当初、元首相・大平正芳が唱えた「楕円(だえん)の理論」を引き合いに出し、「円みたいに一つしか中心がないのは良くない。(中心が)二つある中でバランスがとれる。私が幹事長に任命されたのも楕円みたいなことでうまく回していけ、ということかと思う」と語り、党の多様性を取り戻すことに意欲を示した。
しかし、谷垣は昨年暮れの衆院解散・総選挙に全面的に協力した。安倍から事前に衆院解散の意向を伝えられても、一切漏らさず、「谷垣さんに何を相談しても大丈夫だ」(首相側近)という信頼を得た。安倍は年明け以降、谷垣とほぼ週1回の割合で会い、最も信頼を置く。安倍の会談回数は石破の比ではない。
石破も谷垣も、9月の自民党総裁選で安倍の再選を支持する方針を早々に表明した。今、「反安倍勢力」が期待するのは自民党総務会長・二階俊博。二階は対中、対韓関係で安倍に注文を付ける。しかし、二階は10日発売の月刊誌「Voice」のインタビューで、「自民党の幹部の一員として安倍晋三首相の再選を支持する」と明言した。
もちろん、安倍に近い政調会長・稲田朋美も再選を支持している。9月の総裁選で安倍の再選を疑う人は永田町にいない。
■民主党の責任重大、解党が早道
安倍の対抗勢力は本来、野党であるべきだ。だが、野党第1党の民主党と第2党の維新の党は憲法改正や安保法制など重要問題で意見が異なり、政権のスキャンダル追及でようやく結束できるだけだ。
自民党にも野党にも期待できないとなると、連立を組む公明党に望みを掛ける。公明党は自民党との与党協議でブレーキ役を果たしている。だが、連立を離脱する気はまったくなく、妥協を重ねている。
となると、期待は結局、元首相の小泉純一郎、福田康夫、元幹事長の野中広務、古賀誠、元副総裁・山崎拓らに向かう。しかし、彼らは国会議員バッジを着けていない。つまり国民の審判を受けていないということだ。発言の重みは自ずと異なってくる。
かつて、自民党所属ではないのに自民党を支配した政治家がいた。元首相・田中角栄だ。しかし、田中は現職の国会議員で、かつ自民党最大派閥だった田中派を率いていた。その影響力において、小泉らと雲泥の差だった。
「反安倍勢力」の最後の頼みの綱は天皇陛下だ。陛下は戦争の悲惨さを忘れないように、平和の尊さを折に触れて述べられている。慰霊の旅を続けられ、今月上旬、パラオを訪問された。反安倍勢力の中心となっている「左」が陛下を熱烈に支持するという奇妙な構図となっている。
こうした政治状況を招いた最大の責任は政権を担当していた当時、失敗を繰り返した民主党にある。安倍政権が多少つまずいても「民主党政権よりマシ」と思ってしまうのだ。
今、民主党内では統一地方選での敗北を受けて、党勢低下が止まったとする「底打ち」論と、低下が続くとみる「底無し」論が入り乱れている。そんな内向きな議論をしているよりも、解党して出直した方が早いのではないか。(敬称略)
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