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(回答先: 「辺野古」会談だけじゃない 安倍政権が準備する“訪米みやげ”(日刊ゲンダイ) 投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 19 日 07:06:05)
【「日刊ゲンダイ」記事から引用】
「普天間基地返還の日米合意を主導したジョセフ・ナイ元国防次官補は、今月2日に「沖縄の人々の支持が得られないなら、米政府はおそらく再検討しなければならないだろう」と琉球新報の取材に答えた。知日派のアーミテージ元国務副長官は「日本政府が(辺野古に替わる)別のアイデアを持ってくれば、私たちは間違いなく耳を傾ける」と柔軟姿勢を示している。それでも、安倍政権は結論ありき。辺野古移設という固定観念にかたくなに縛られている姿は異様ですらある。」
【コメント】
「日刊ゲンダイ」は、普天間−辺野古に関するアーミテージ氏やナイ氏の発言を引っ張り出すのなら、ざっくりでもいいから“代替案”を示すべきだろう。
鳩山元首相のように、グアムなど国外への移転をアイデアとして出せば、よくて鼻であしらわれるか、安倍氏の首相としての地位が危うくなるだろう。(それは大いに結構というひともいるだろうが(笑))
沖縄県外にというのなら、オスプレイ問題は別にしても、米国海兵隊の新しい基地をこの期に及んで受け容れてくれる地域があるというのなら一つでも挙げてもらいたい。
さらにいえば、軍事組織をグローバルに展開している米国は、日本国内のどこかに駐留及び訓練の場所があればいいと考えているわけではなく、空軍などとの一体運用が可能な条件を必須としている。辺野古になった経緯を考えればわかるが、新基地は、造れるのならどこでもいいというものではない。(佐賀空港が対象になっているが、訓練の場所であれば飛行訓練も兼ねてでOK)
アーミテージ氏やナイ氏は、米国が受け容れられる可能性がある代替案を日本政府が出せないことを承知のうえで、「日本政府が別のアイデアを持ってくれば、私たちは間違いなく耳を傾ける」とか、「沖縄の人々の支持が得られないなら、米政府はおそらく再検討しなければならないだろう」と発言する食わせ者である。
ナイ氏の「沖縄の人々の支持が得られないなら、米政府はおそらく再検討しなければならないだろう」は、だから日本政府はなんとしても沖縄県民を説得しなさいという意味であり、アーミテージ氏の「日本政府が別のアイデアを持ってくれば、」というのは、日米が合意できる別のアイデアはないのだから、辺野古に“粛々と”基地を建設するしかないという意味である。
アーミテージ氏やナイ氏の“やさしい”発言を真に受けるようなお人好しのメディアに政治をあまり語ってもらいたくない。
アーミテージ氏とナイ氏は、日本の国策にあれこれ介入している有力なジャパンハンドラーとして原発問題にも介入している。
2012年の「アーミテージ報告書」(タイトル:「米日同盟:アジアに安定を定着させる」)では、3.11福島第一過酷事故を経験した日本に対し、「原子力に対する一般市民の強い反対にも関わらず、野田佳彦首相の政府は、2基の原子炉の再稼動を開始した。さらなる再稼動は、安全性の確認と地元の合意に依存する。我々の見解では、このような状況において原子力発電を慎重に再開することは責任ある正しい措置である」という考えを示し、「日本と米国は、国内/国外の安全かつ信頼性の高い民生用原子力を推進する上で共通の政治的、商業的利益をもっている。〈中略〉3.11の悲劇のために、経済と環境をこれ以上大きく衰退させてはならない」と書き、日本政府に原発の維持を求めている。
そのような米国の意向が、脱原発依存派である安倍首相が脱原発依存を明確に政策にできない要因の一つにもなっている。
原発維持を求めた文言を読むとわかるように、「さらなる再稼動は、“安全性の確認と地元の合意に依存”する」とか、「原子力発電を“慎重に”再開することは責任ある正しい措置」とか、経済に環境をプラスするといった具合に耳にいい形容句が付加されているが、飾りを取っ払った内実は、“たとえ3.11を経験しようとも原発は継続しなくてはならい”というものである。
むろん、そのような統治を続けている日本の政治家がもっとも恥ずべき存在なのだが、そのような状況から脱却できるよう、少しでも援護するのが心ある日本のメディアと言えるのではないだろうか。
※ 参照投稿
「翁長さん、安倍さん、猿芝居をぎりぎりまで続けてください」
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/401.html
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