http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/445.html
Tweet |
「これでは、どこかの秘密主義のお国と同様に、特定秘密国家だといわざるを得ません:深草 徹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17147.html
2015/4/18 晴耕雨読
最近のマスメディアにおいて、特定秘密保護法に関するニュース、話題がめっきり減ってしまいました。
私が知りえた範囲では、3月30日に、特定秘密の運用をチェックするというふれこみで各議院に設置された「情報監視審査会」の初会合が開かれたということが報道されたのが最後であったと思います。
3月31日付「朝日」朝刊は「情報監視審査会」の問題点をいくつか挙げています。
@年1回、政府から特定秘密の運用状況について報告を受けるだけで特定秘密の指定ごとに報告を受けることにはなっていないこと、
A審査会の開催要領が決まっていないこと、
B内部通報窓口が置かれていないこと等。
更に指摘されたのは、「情報監視審査会」が政府から報告される「特定秘密管理簿」に記載される特定秘密の概要、管理者、有効期間は、何らチェックの手がかりにならないということです。
それに審査すべき特定秘密をうまく掘り当てても、是正はおろか提出さえも強制できない制度上の欠陥がありました。
「情報監視審査会」は、特定秘密のチェック機関としての役割を果たせないだけではなく、特定秘密秘匿と濫用の共犯者の役割を果たしてしまいます。
与党多数の委員で構成される審査会が、行政機関の長に特定秘密を出させ、あるいは行政機関の長の運用に問題ありとする可能性はさらさらないでしょう。
「情報監視審査会」が、万が一、特定秘密を提出させ、その適否の審査ができたとしましょう。
この場合、委員たる議員は秘密を厳守しなければならず、所属会派でその内容を検討することも院外で問題点をオープンにすることも処罰され、委員会や本会議でこれに言及したら懲罰の対象となってしまいます。
「情報監視審査会」の事務局を担う国会職員には、思想・良心の自由、プライバシー侵害となる適正評価が実施されます。
彼らが職務に関連して特定秘密を知得した場合、これを漏らせば処罰されますし、懲戒免職となるでしょう。
議員も国会職員も厚い秘密のヴェールで覆われてしまうことになるのです。
特定秘密の指定・運用を監視するというふれこみで各院に設置された「情報監視審査会」でしたが、まじめに活動すればするほど、言論の府である国会を、重苦しい秘密主義で自由な言論を閉ざしてしまうことになるのです。
これでは、どこかの秘密主義のお国と同様に、特定秘密国家だといわざるを得ません。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。