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どこがどう違うのか有権者には見えてこない(C)日刊ゲンダイ
投票を尻込みさせる野党が民主主義を壊している 日本経済一歩先の真相/高橋乗宣
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2015年4月17日 日刊ゲンダイ
統一地方選の前半戦で、安倍自民は議席数を大幅に増やした。26日投開票の後半戦も推して知るべし。投票箱を開ける前から、すでに勝負あったというムードだ。
前半戦の結果を受け、安倍首相は「与党に力強い応援の声をもらった」と強調したが、地方の有権者がアベノミクスや安保法制見直しなどを積極的に支持しているとは思えない。今回の選挙も決して自民が圧勝したのではない。野党が勝手に惨敗しただけだ。
そもそも、野党の数が多すぎる。現存の野党名を全部、そらんじている有権者がどれだけいるだろうか。私だって自信がない。そのうえ、野党同士で政策の対立があり、方向性はてんでバラバラ。有権者にはますます分かりにくい。保革の対立軸がハッキリしていた55年体制を懐かしむ人も多かろう。
それぞれの野党はどこがどう違うのか。果たして、この国をどのような方向に持っていきたいのか。各野党からは投票するうえで大事な判断材料がまるきり見えてこない。そのくせ、地方レベルでも自民から抜け出した議員や、野党間を行ったり来たりする議員が数多く所属している。こんな野党に貴重な1票を与えていいのか。マトモな有権者ほど尻込みするようなありさまだ。
安倍自民に不満を持っていても、ワケの分からない集団の野党は受け皿となり得ない。統一地方選の歴史的な低投票率は、有権者の投げやりな気持ちを物語る。この状況は日本の民主主義にとって極めて不幸だ。
安倍政権は地方創生と称して交付金をバラまき、使い道は自治体任せのスタンスを取っている。今度の地方選で自民党は、その自治体のトップや議会を制したのだから、地方創生のイニシアチブは党を通じて事実上、政権が握ることになる。中国共産党さながらの一党支配の構図だ。
その「一党」は今、9月の総裁選まで、およそ半年もあるのに、早くも「安倍再選」へと雪崩を打っている。有権者の深層心理とは裏腹に、一人が一党を牛耳る独裁体制が着々と完成に近づいている。
独裁下の国なら、綻びだらけのアベノミクスが延々と続いても、おかしくない。いや、異次元緩和の出口なき継続はすでに独裁が始まっている象徴ではないか。このままでは、安保法制の暴走にも歯止めがかからず、安倍首相のやりたい放題が果てしなく続いてしまう。「もはや日本の民主主義は死んだ」と嘆くほかない惨憺たる政治状況が見えてきそうである。
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