http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/297.html
Tweet |
※ 先行投稿
「アジア投資銀の衝撃:幻の日本人副総裁」
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/230.html
===================================================================================================================
[迫真]アジア投資銀の衝撃
(2) 「G7の参加、絶対ない」
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバー資格が得られる申請期限の3月31日。「焦る必要はない。このままでいくぞ」。首相の安倍晋三(60)は官邸の執務室で財務官の山崎達雄(57)、外務審議官の長嶺安政(60)に参加判断の先送りを指示した。
安倍の手元には財務、外務両省がまとめた数枚の文書があった。「米国と緊密に連携」「日本の最初の出資金は15億ドル程度」といった今後の対処方針が並ぶ。説明を聞き終わった安倍は「とにかく、よく情報収集をしてくれ」と付け加えた。
わざわざ念を押したのにはわけがある。両省が上げてくる情報は正確なのか。そんな疑念をぬぐえなかったからだ。
政府はこれまで中国への国際的な支持は一部にとどまるという情報を元に、各国に不参加を促してきた。
3月9日、来日したドイツ首相のメルケル(60)には安倍がじかに働きかけた。
「3月末までに申請するようせかされるが、中国にはいろいろな条件をクリアしてもらわないといけない。一緒に頑張りましょう」。メルケルはその場では「そうですね」と応じた。
だが、わずか1週間後に独財務相のショイブレ(72)が参加を表明する。一報を聞いた安倍は不快感を隠さなかった。昨年「慎重な判断を」と伝えたオーストラリア首相のアボット(57)も、ぎりぎりになって参加の道を選んだ。
なぜ後手に回ったのか。
日本政府は欧州勢が相次いで参加するきっかけとなった3月12日の英国の参加表明を正確につかめなかった。外務省は「英国が参加する確たる情報はない」と安倍に伝えていた。
中国側が昨年、日本に有利な参加条件を打診してきたとき、首相側近は財務省などに検討を促した。しかし「『主要7カ国(G7)からの参加は絶対にない』との報告が上がってきた」(政府高官)という。
参加に慎重な米国との関係などを考え「日本が参加しない前提で情報を分析していた」との反省が官邸にはある。「失敗だった」。首相周辺がそれに気づいたとき、主導権はすでに中国に移っていた。
(敬称略)
[日経新聞4月15日朝刊P.2]
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。