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「サイレント・マジョリティ」を具現化することは可能か?(世相を斬る あいば達也)
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/255.html
投稿者 笑坊 日時 2015 年 4 月 15 日 06:59:12: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/8cd741becfc2612292317e9b4a39ae9f
2015年04月15日

先の統一地方選前半の総括をNHKの解説コラムが以下のように分析している。今どきNHKの解説コラムなど引き合いに出すのはどうかと思うが(笑)、特に嘘などは含まれていないので、抜粋だが、参考引用する。

≪時論公論 「統一地方選挙 深刻化する"政治離れ"」

  統一地方選挙は、前半戦の知事や道府県議会などの選挙が終わりました。自民党が余勢を駆って勢力を伸ばした一方で、知事選挙などの投票率は、いずれも先の衆議院選挙同様、過去最低にとどまりました。今夜の時論公論は、統一地方選挙・前半戦の結果を振り返りながら、そこで見えてきた問題点などについて考えます。
……
道府県議会選挙でも、自民党は、24年ぶりに定員の過半数を獲得しました。一方、民主党は、前回の当選者数を下回る数の候補者しか擁立できず、議席を減らしました。候補擁立に苦しんだ先の衆議院選挙と同じパターンで、党再生への厳しさを改めて印象づける結果となりました。
……
今回、改めて深刻な問題として浮かび上がったのが、投票率の低下、そして、候補者不足による無投票の多さです。
……
全国をあわせた投票率は、知事選挙、道府県議会選挙ともに前回を下回り、初めて50%を割り込んで、いずれも過去最低となりました。 また、道府県議会選挙では、あわせて960選挙区のうち、3分の1にあたる321選挙区で定員を超える立候補者がなく、501人が無投票で当選しました。
……
背景として、▼各党の勢力が固定化して、いわば『両にらみ』の形となり、新しい人が割り込みにくい政治状況になっている、▼県議会の存在感が薄れ、有権者の関心が低いことなどをあげています。
……
そこからは、▼政治勢力が固定化し、選挙の構図が変わらないので有権者の関心が高まらない。▼関心が高まらないので新しい人がチャレンジしにくい。▼新しい人がチャレンジしないので選挙の構図が変わらないという『負の連鎖』が見えてきます。これを断ち切らない限り、『政治離れ』が進むのは避けられません。
……
今回の選挙では、知事選挙などで、各党が現職に『相乗り』するケースも目立ちました。▼争点の明確化や、▼候補者の発掘など、有権者の選択肢を確保することは政治の大きな責任です。
……
統一地方選挙・前半戦の結果について、安倍総理大臣は、「全体として与党に力強い応援の声を頂いた」とした上で、後半国会で、重要法案の1日も早い成立を 目指す考えを示しました。しかし、民主主義の正統性が『多くの人が参加する選挙で、多くの信任を得て選ばれた』ことにあるとすれば、低投票率のもとでの勝利に手放しに喜んでもいられないでしょう。一方の野党も巨大与党の勢力に押され、明確な対立軸を打ち出すことができないようであれば、今回の選挙同様、幅広い国民の支持を得ることはできません。 今回の選挙でより明確になった『政治離れ』への懸念。国民の目を政治に向けてもらうためには何が必要か、与党双方に突き付けられている重い課題です。 ≫(NHK解説委員室:太田真嗣 解説委員―抜粋)


以上の解説は、現在の日本の政治シーンを固定化したものに前提した上で書かれている。無論、厳しく詮議されているNHKの解説だから、まだ存在しないものを前提に、物事を解説することが困難なのは当然だ。しかし、平場のブロガーには、それが許される。筆者が09年以来、グタグタとコラムを書きつづけていられるのも、制約がないからである。謂わば、言いっ放しが許される環境ゆえに書いていられるという事だ(笑)。

そこでだ、NHKの解説に不足しているものを補充する必要があるな、と思って、今日のコラムは書いている。筆者の勝手な達観から見ると、早晩、安倍政権が為政した政策や協定などと云うものは、影も形も亡くしてしまうだろうと思っている。ゆえに、個別の政策一つ一つに、大声をあげて反対もしない。なぜなら、日本人のマジョリティな考えに対立的な為政を行っているのが明らかなのだから、早晩抹消される。

問題は、その日本人のマジョリティが極めてサイレントであり、且つ、各論其々にバラバラなマジョリティがあると云う難題だ。正直、こう云うものを最大公約的にまとめることが、想像以上に難しいと云うことと、日本人が民主主義に参加するとか、現行の選挙制度の中で、自分の考えを実現するとか、論理的に考えると不可能だな、と知的に考え参加を拒否する面もある。また、時流を持ってしか、行動できない人々も、3割程度存在するのが、劣化した国の不都合な事実である。

筆者のように、考えるにいいだけ考えたが、どうやっても、「滅びの美学」に到達しておいた方が、自己防衛的だと認識する人々もいるだろう。つまり、自分の殻に閉じ籠もるわけだが、無論、30キロ圏くらいでは、大いに働き、意見し、唯我独尊的であっても、納税の義務だけは果たしておく。そういう生き方までもが浮かぶほど、日本、否、世界は滅びに向かってリニア新幹線並みに爆走している。

まあ、こんな風に書いてしまうと身も蓋もないので、幾分だけ明るい話題を提供しておこう。それが、以下の古賀茂明氏の存在である。以下は、古賀氏について書かれた週刊プレイボーイのサイトの記事だが、彼が立ち上げた、「フォーラム4」には、見るべきものがある。
URL: http://forum4.jp/

古賀氏の『改革はするが、戦争はしない』を旗幟とする「フォーラム4」のサイトを見ると、筆者は、一つだけ、“そこが無理なんだよ”と云う所がある。それが、政治家にとって「常套句」となっている「経済成長」すると云うお題目だ。大雑把な言い方だが、“日本を改革することで経済成長する”この目標は、如何にも実現するように思えるが、絶対に無理である。古賀氏が経産省出身である事から、具体的に事例を持って、改革さえすれば、中央集権の無駄を省けば…になる気持ちもわかるが、先進諸国の経済成長は構造的に無理なのだ。

まあ、この部分は、サイレントマジョリティの中に、経済成長神話が強く未だに根づいているのであれば、政治的には標榜せざるを得ないのだが、為政的には、本当は経済成長はないだろうと云う思想の下で、国家の仕組みを考えれば良いことかもしれない。筆者は、個人的に、遠い昔に封じ込まれている縄文的日本人のアイデンティティと言える「価値観」を再構築するまで、経済的に豊かになれるくらいの嘘は方便として、目を瞑っても良いかな(笑)、と思っている。古賀氏の動きに国民が連動するかどうか、それは判らないが、新味あるうねりになる可能性が幾分あるような感じだ。もう民主党、維新と云うのは終わっている。早く、次なる政党の軸づくりが必要だが、野党再編はダメだ。イデオロギーが必須なのだから、古賀の「フォーラム4」も動きとして歓迎できる。


≪ 日本は猛烈な勢いで劣化している! 古賀茂明「ドン・キホーテみたいとバカにされてもやる」改革とは?

3月27日の出演をもって『報道ステーション』(以下、報ステ)のコメンテーターを降板することになった古賀茂明氏。 メディアの仕事が減る中、彼はそれでも改革を訴え続けようとしている。その古賀氏が今、危惧していることがある。

「それは日本国が猛烈なスピードで劣化しているということです。このままだと経済力も落ち、年金や保険などの福祉システムも崩壊しかねません。だからこそ、改革をして成長力を取り戻す必要がある。

ところが、安倍政権はアリバイ作りのチマチマした改革しか実行せず、『戦争できる国づくり』に熱中している。原発再稼働に前のめりになっていることにも危機感を覚えます」

そんな中、古賀氏が取り組もうとしていることがある。それが「フォーラム4」の立ち上げである。これは古賀氏が主張する「第四象限の政治勢力」の結集を目指す、ネット空間に開いた市民型プラットフォームだ。

「第四象限の政治勢力」を説明しよう。まず戦争する、しないを縦軸に、改革する、しないを横軸にとる。すると右上の第一象限は「改革はするが、戦争もする」政治勢力ということになる。現状では維新の党や民主党タカ派のポジションだ。

続く第二象限は左上のゾーン。ここは「改革はしないが、戦争はする」。集団的自衛権行使を容認し、列強を目指す安倍・自民の定位置だ。

左下の第三象限は「改革はしないが、戦争もしない」。共産党や社民党、さらにはバラマキ政策をとる民主党の労組系がこのゾーンに重なる。

「今の日本には第四象限、つまり『改革はするが、戦争はしない』という政治勢力がいないんです。僕はこの第四象限の党こそ、安倍・自民に対抗し得る政治勢力になると考えています。

ただ、いきなり党を立ち上げても、たぶんダメでしょう。国民は安易な新党作りには飽き飽きしている。政治家から見ても、そこにニーズがあるかどうか明確にわかるまでは、リスクをとってそこを目指す動きはしにくい。そこでまず、第四象限の基本理念を実現するために様々な人々が集まって活動しているということを見せるのが大事と考え、『フォーラム4』を立ち上げました」

古賀氏は「フォーラム4」は政党ではないとくぎを刺す。

「あくまでも第四象限の基本理念を共有する人々が集まるプラットフォームです。そこでの議論から様々な活動が生まれ、そのひとつの表れとして『フォーラム4』を唱えてひとり、ふたりと選挙に出馬する。気がつくと、第四象限の政治勢力が厳然と存在することがわかる、というのが理想。

音楽でいえば、ストリートパフォーマンスから始め、その動画がネットで拡散され、評判になってCD発売、メジャーデビューにこぎつけるという感じですね」

ほとんど宣伝もしていないのに「フォーラム4」にはすでに300人以上の賛同者が本名で名を連ねた。その中には故・菅原文太夫人の文子氏や川内博史前衆院議員らの名も見える。

「次の参院選が来年夏ということを考えると、今年中に『第四象限の党』が生まれてほしい。僕はそれを陰で支える黒子役を務めたいと思うのですが、その党が立ち上がる時に誰も音頭をとる人がいなければ、僕が一時的にその役目を引き受けて、その後、若い層にバトンタッチすることも考えないといけないかもしれませんね」

官僚を辞職してから約3年半。古賀氏は政権の“外側”から改革を叫び続けた。しかし、今や日本の政治は「自民一強」。外側からいくら働きかけても、権力は変わらないのではないだろうか?

「そうは思いません。権力の内部にいないと、改革はできないという声があるけど、むしろ、内部にいるからよけいなしがらみが生まれて改革ができないのでは?

僕も30年間も官僚として国家に関わったけど、大きくは変えられなかった。だからこそ、ドン・キホーテみたいとばかにされるかもしれないけど、外部から誰かが何かをやんなきゃ、何も動きませんよ」

古賀氏に手帳を見せてもらった。3月まで予定がびっしり埋まっているのに4月は白いところが半分、5月以降はほとんど真っ白だった。報ステでの発言が原因なのか、政府の無言の圧力を感じて番組出演や講演依頼自粛の動きが広がっているのか。古賀氏も「どうしてかな」と首をかしげるが、その顔に暗い影はない。

「僕は、最後のひとりになっても自分の考えを貫くつもりです。それをやめたら自分が自分じゃなくなっちゃいますから。

『あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである』

これは僕が一番好きな、ガンジーの言葉です」

≫(週プレNEWS)


 

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コメント
 
01. 2015年4月15日 07:59:47 : x0cjzArIIg
 
サイレント・マジョリティの意識は、はっきりしている↓

消費税再増税 反対49% 賛成39%

集団的自衛権行使 反対60% 賛成31%

原発再稼働 反対56% 賛成29%


ところが、上部政治に行けば行くほど、この関係が逆転し、
僅か2、3割のマイノリティーの意見があたかも全体の意見を代弁しているかのようにすり替わってしまう。

何故そうなるのか、
それは、一重に、利権のより近くにいる人達の必死な防衛(政治戦、集票、資本導入)による。

選挙システムも巧みに小選挙区化され、2割の人達が利権の元に堅く結束すれば、
自分達へと利益を思い通り還流できる仕組みだ。

2014年 衆院選、当日有権者数 1億1236万人
2014年 衆院選、安倍自民党の得票数 1766万票

今回の地方選挙でも、一人区、無投票当選、小選挙区マジックによって、
マジョリティの世論とはかけ離れた、利権集団の議席がそうとう水ぶくれして存在する結果になっている。
 


02. 2015年4月15日 09:14:37 : uShYrT876s
 01さんの冷静な分析と違って、感情的なひとつの方法。

 宗教迫害と言われたって構わない。創価学会=公明党をぶっ潰すしか、日本を救えない。創価学会の自己防衛のために彼らは権力政党にくっつこうとする。ここに理念はない。仮に自民党が政権党から落ちれば、民主にも維新にもくっつく。まあ、共産党だけは難しいだろうが。

 要するに学会員は馬鹿。山口が「公明党は軽減税率を目指します」とのたまわっているが、「消費税をなくす」とは絶対に言わない。これに付いていくのが、学会員の馬鹿の証明。「日本の借金が……」という詭弁に対して、「お前ら政治家、官僚が借金をつくったんだろう」と言えないところが、学会員の馬鹿さ加減。

 創価学会が迫害を受ける状況になればいいと願い。そうなれば、日本は変わる。
 大手マスごみは毀誉褒貶が激しいから、学会がつぶれれば、ある程度、日本の問題点、争点を報道するようになると信じたいが。


03. 北の零年 2015年4月15日 17:04:23 : pi7eKAjFENWsU : nLVcr7ZQsY
あっはっはっは…わっはっはっは…、抱腹絶倒しつつ読んだ。
あいばさんの語り口調は冴えてるね。ひよっとすると深刻モノのネタを漫談化されて、
何時もながらお見事に洒落のめすお手際。

第3象限は全くその通りの惨状だが其処にサイレントマジョリティーの多くが蝟集して、
改革派に過去の妄想を無理矢理おっ被せようと躍起もっき運動する。
シャドーキャビネットも今一つの無視成らざる強者たるサイレントマジョリティーだ。
この2大抵抗勢力がガチンコにネックする重い頚城を如何に軽快に離脱するか。

難しいこっちゃ。縄文的パラダイムへの回帰ねぇ…安倍ちゃんも確か回帰派だったが。



04. 2015年4月16日 14:35:13 : owbUwoCCUM

宗教課税 !


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