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「Japan Times に安倍訪米を前にしての内外の評価が掲載された。:内田樹氏」
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/245.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 14 日 23:20:05: igsppGRN/E9PQ
 

「Japan Times に安倍訪米を前にしての内外の評価が掲載された。:内田樹氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17119.html
2015/4/15 晴耕雨読


https://twitter.com/levinassien

Japan Times に安倍訪米を前にしての内外の評価が掲載された。


予想通りきわめて手厳しい評言ばかりである。


しかし、この「正確な評言」がまったく日本国内の内閣支持率の高さを説明できないのはどうしてか。


翻訳しておきましたhttp://blog.tatsuru.com

> 即原発廃止トンちゃん 海外メディアや識者「日本政府から圧力」相次ぐ告発。外務省「報道の自由は尊重」と主張。中野晃一上智大教授「外務省職員が『中野は信用できない』と吹聴」山口智美米モンタナ州立大准教授「外交官が『政府見解と違う』と抗議するなんて前代未聞」



> Shoko Egawa 〈次々に自民党から出される新しい提案に…国民はゆっくりと考える時間を与えられず…適切な情報や議論を得られないまま…消化不良に置かれ…〉と。その通りかと →(わたしの紙面批評)安保めぐる与党協議 中島岳志さん - 朝日新聞デジタル http://t.co/vdKtWMtVu0

> 清水 潔 「粛々と」という日本語の意味は、最近は「誰がなんと言おうと」になったらしい。再稼働の方針変わらず 菅長官(2015年4月14日(火)掲載) - Yahoo!ニュース http://t.co/HfiyMQmXep

> Gotch 自民党 NHKとテレ朝の幹部を呼び聴取へ | 日テレNEWS24 http://t.co/3AaOaQcwYo 呼びつけるってすごいな。他の国はどうか知らないけれど、先進国でこういうことってあるのかなぁ。


福島みずほさんとの対談だん。


安倍晋三の「ファンタジー」の由来と構造について、その「末路」(日本の末路と同時的に到来しませんように)のかたちと、彼の政権が「終わる」歴史的条件についてお話しました。


安倍政権が終わる条件は


(1)アメリカが見限る


(2)株価が暴落するの2つだけ。


安倍政権が長期化するには


(1)改憲が成立する


(2)戦争が始まる


(3)テロが起きる


(4)メディアと知識人が尻尾を巻く等々。


われわれにできるのはアメリカの意向に働きかけることだけという属国の悲劇。


ーーーーーーーーーーーー
http://blog.tatsuru.com
2015.04.14
Japan Times の記事から「安倍訪米」を前にした内外からのコメント


Japan Times が4月11日に安倍首相訪米を前にしての、内外のウオッチャーからの安倍政治への評価を報じた。


予想通り、評価はきわめて手厳しいものである。


けれども、問題はむしろ内外の温度差である。
なぜ、国際的には、同盟国の人々からさえもこれほど評価の低い政治家が国内的には50%近い支持率を誇っていられるのか。私はそれに興味がある。


政策に対する支持率が低いのにもかかわらず、内閣支持率が高いということは、日本国民は政策以外の点で安倍晋三を支持しているということになる。


論理的にはそれ以外にない。


では、「政策以外の点」とは何か。


日本人が心に思っているけれど、心理的抑圧があって容易には言挙げできないことと言えば、二つのタブーについてしかない。


アメリカと天皇制である。


たぶん日本人に安倍がアピールする最大の理由は安倍がこの二つの禁忌に挑んでいるからだと私は思う。


安倍は対米従属のポーズをとりながら、アメリカに対する嫌悪と敵意が漏洩することを少しも意に介さないし、ナショナリストのポーズをとりながら、天皇にいかなる敬意も示さない。


反米でかつ天皇を「道具視」する政治家は1930〜40年代は戦争指導部のマジョリティを占めていたが、戦後は出番がなかった。


安倍は70年ぶりに登場してきた「大本営」仕様の政治家である。


安倍が戦争をしたがっているのは端的に「戦争がしたい」からである。だが、戦争は戦後日本では「アメリカの軍略内部で、アメリカの支援部隊として、アメリカの国益を資するかたち」でしか許されない。


だったら、それでいいから、とにかく戦争ができる国になりたい。


戦争ができる国になったら、いつかどこかでアメリカに対して「うるせえよ。いつまでも親分顔すんじゃね〜よ。あんまり人なめてっと、殺すぞてめえ」と凄んでみたいのである。


いや、ほんとに。


日本人の半数はその無意識の、抑圧された、アメリカに対する憎悪に共感しているのである。


だから、アメリカの政治学者たちは、安倍が本質的に反米的であることを直感的には理解している。でも、あまりに屈折しているその理路が理解できないでいるのである。


訪米に先立って安倍に与えられた厳しい評価
Jeff Kingston, JEFF KINGSTON


APR 11, 2015
今月末、安倍晋三首相はワシントンを訪れ、レッドカーペットの待遇を受けることになっている。ペンタゴンの「ウィッシュリスト」に彼のどのような前任者よりもすみやかに対応してきたからである。


将軍たちや官僚たちは安倍を日本における彼らの代理人、求めるものはなんでも配達してくれる頼りになる同盟者と見なしている。


しかし、『ワシントンポスト』ノコラムニストDavid Ignatius は最近安倍と会見したが、安倍はアメリカが求めるものを与えていないという理由で、あまり高い評価を与えなかった。


「アベノミクス」はいっとき日本経済の救済策として高い評価を得ていたが、さしたる効果のないものであることが明らかになった。今では富裕層に対する福祉政策という以上のものではないとみなされている。最近のNHKでの世論調査では、日本人の90%がアベノミクスの恩恵を受けていないと回答している。円の価値は30%下がったが、輸出は期待されるほどには伸びなかった。経済はぱっとしないままで、家計は苦しい。賃上げ交渉でも、労働者のマジョリティは低賃金のまま据え置かれ、大企業の賃上げも微々たるものにとどまった。


たしかに、日本株式会社にはお金が余っているが、それらの金はアベノミクス買いには向わず、国内の投資を増加させてもいない。唯一の好材料は株価の高騰だが、それはトリクルダウンには回っていない。株を所有しているのは所帯総数の15%以下にすぎないからだ。


さらに、安倍は社会福祉プログラムに大鉈をふるったが、そのせいで貧困層、社会的弱者たちはいっそう困窮度を増した。日本の女性、若者たちにとって、現実的な問題は雇用の拡大が低賃金の非正規雇用に限定されており、フルタイムの雇用にありつく機会はますます困難になりつつある。」


「安倍のいわゆる“womenomics”(女性登用政策)は指導的な層における女性のプレゼンスの強化だけにフォーカスしたトップダウン・アプローチである」とHelen Macnaughtan(London School of Oriental and African Studies)は語っている。
「問題は日本の企業文化、企業社会においてはジェンダー規範と実践が女性のキャリア形成機会への強固な妨害物として機能しているという問題に向き合う明確な戦略がないことだ。」


それゆえMacnauthtanはアベノミクスは「過去数十年にわたって日本に蔓延してきた雇用にかかわるジェンダー化されたパターン」を強化するものと判定する。


私は上智大学の中野晃一に安倍について訊ねてみた。というのも、ある海外特派員が日本政府当局者の一人から、中野は「信頼できない」ので取材しないように実際に要求されたからである。ということは、中野の言うことは信用できそうだということになる。


「エア・ギタリストというのがいるけれど、安倍は『エア・ナショナリスト』だ」と中野は言う。「大げさな身振りと口パクはあるけれど、それはみなフェイクであり空っぽだ。彼は国のためにほとんど何の貢献もしていない。
彼のあの歴史修正主義的な構えや反中国・反韓国感情の煽りはアベノミクスの失敗、アメリカに日本を叩き売るTPP、集団的自衛権、辺野古基地問題から国民の目を逸らすためのものである。」


上智大学の歴史学者Sven Saalerは「日本の安全保障政策における対米従属と、安倍の『戦後レジームからの脱却』プログラムに含まれる反米性のあいだには本質的な矛盾がある」と指摘している。


「『戦後レジームからの脱却』とは戦後アメリカの占領下で行われた民主化・脱軍国主義化の改革を拒否することを意味するからだ。」


安倍は公的には日米は価値観を共有していると強調しているが、Saalerの見るところ、安倍のアジェンダは「民主主義と自由の価値観にはっきりと反対するものであり、日本の戦前戦中の価値観への回帰をめざしている」。


好評をもって迎えられた『日本と過去の足枷』(Japan and the Shackles of the Past, 2014)の著者であり、筑波大学教授のR. Taggart Murphyも同じ考えだ。


「安倍は自分の失敗から学ぶことにおいてはなかなかに有能な政略家である。だが、戦後に決着したはずのことをもう一度ひっくり返そうとする彼の最終目標は変わっていない。彼と夢を共有しているのは、日本の人口のうちきわめて少数であるにもかかわらず、彼は自分の目標を包み隠すことができずにいる。」


Murphyはアメリカの政策決定者たちは安倍のことを「あまり気にしていない」という。「というのは、日本はチェスにおける『歩』以上のものではなく、今アメリカはそのゲームで北京を相手に必死だからだ。」


Roger PulversはCounterpointにおける私の前任者であり、最近『星空物語』というタイトルの書物を日本語で出したばかりである。彼の意見では「安倍の政策は、内政も外交も、明治時代的な国家的統合モデルの再構築に向けての真率かつ揺るぎない努力と、企業活動への国富の注入という戦後的パラダイムのふたつを混ぜ合わせたものである。この体制はイデオロギー的熱狂と確信で膨れ上がっているけれども、あきらかに時代錯誤のものであって、遠からずつまずくことになるだろう。」


しかし、Pulversは日本の未来に対しては楽観的である。「この『古い秩序』は論争の的になり、思いがけなくそれをきっかけに本当の変革への道筋が開けるかもしれないからだ。」


上智大学で政治的リーダーシップについて教えているMicheal Cucek は彼のブログ (www.shisaku.blogspot.com).でも洞察に満ちた見識を示している。


「安倍はメリトクラシーにおいてリーダーシップに求められる基準に照らすと、ほとんどの条件を満たしていない」と彼は書く。


「カリスマ性、人の話を聴く力、判断力、包容力、ヴィジョン、身体的な勇壮さ、演劇的センスなどの点で安倍について語ろうとしても、ほとんど語ることは何もないだろう。」


Cucekによると、それはつまり首相は信頼感を引き出すことも、情熱を書き立てることもできないということである。


「実際に彼はそれと反対のことを達成している。彼が政治について語れば語るほど、彼は不人気になる。私は皮肉をこめてこの才能を『安倍マジック』と呼んでいる。」


Cucekはまた「安倍パラドクス」なる単語も新造した。安倍内閣に対する高い支持率と、内閣の個々の政策に対する限定的な支持のことである。


「安倍政権は政府が直面した難問の解決においては十分な政治力を発揮しているが、国民が待望している問題の解決にはいかなる政治力も発揮しない」とCucekは語り、きわめて手厳しい評点を与えている。


誰か安倍をほめる人はいないのだろうか?


立教大学の公共政策専門家Andrew DeWitは安倍の原発再稼働アジェンダについて批判的だが、地方自治体に対して「バイオマス、バイオガス、地熱その他のある程度安定的に供給できる発電技術の開発」を奨励した点については評価している。


「それは効率と再生について、地域のエネルギー自給のためのエネルギー分配という観点からするならば、財政的・行政的な資源の創出に寄与することになるだろう」とDeWitは言う。


ハワイのCenter for Strategic and International Studies の研究主任Brad Glossermanは安倍のわかりにくさに困惑している。


「日本人の政策と歴史についての公式見解の基準になるべきステートメントを言葉を変えずに繰り返すこと」を安倍が忌避するからである。


「彼が口にしている言葉が彼の真意なら、なぜ彼は言葉通りのことを実行しないのか?」


安倍の言い抜けは彼の意図とは反対の結果を生み出しているとGlossermanは指摘する。


というのは隣国の人々はこれを「単なる攻撃的なふるまい以上の、彼らの感情に対する露骨な無関心」と受け取っているからだ。.


降伏70周年を記念する談話の中で、日本はアジア諸国に対してはっきりとした配慮を示す必要がある。それができるかどうかに安倍外交の成否はかかっているとGlossermanは考えている。


「私たちが論じてるのは尽きるところモラルの問題である。隣国を落胆させているのは日本が(少なくとも日本政府が)ここにほんとうの問題があるということに気づいていないように見えるからである。」



 

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コメント
 
01. 2015年4月14日 23:34:30 : bE3q6w5WPQ
>安倍政権が長期化するには
(1)改憲が成立する
(2)戦争が始まる
(3)テロが起きる
(4)メディアと知識人が尻尾を巻く等々。

これちょっと認識が違う

(1)用済み
(2)と(3)アメリカにとっても安倍をそのまま置いておくのはリスクが出てくる

というわけで、安倍政権の終わりを意味する。テロは誰がどの規模でやるかにもよるだろうがね
少なくとも、改憲、そして戦争で安倍は用済み

(4)メディアと知識人が尻尾を巻く等々。
これはとっくの昔にそうだが、それを知っているからという見方も出来る
特にナベツネは熟知しているだろう。用が済めば真っ先に安倍を引きずり降ろすと思うよ


02. 2015年4月15日 00:55:20 : DCB6Hi4RSI
〖安倍総理必読〗アメリカをがっちり味方にする議会演説のやり方

2015年04月12日 | 外交

〖安倍総理必読〗アメリカをがっちり味方にする議会演説のやり方
こうすれば、「歴史修正主義者」などと呼ばれなくなるで しょう。  

2015年4月12日 日曜日

◇安倍総理、米議会演説草案 4月9日 北野 幸伯

演題 「アメリカ合衆国の歴史的使命、日本の役割」

<「世界でもっとも影響力のあるアメリカ合衆国連邦議会で、スピー チする機会を与えてくださったこと、心から感謝申し上げます。 私はスピーチの題を、「アメリカ合衆国の歴史的使命、日本の役割」としました。 「歴史修正主義者」と揶揄される、安倍の「歴史観」はどのような ものでしょうか? 是非、熱心にお聴きくださり、間違いがあれば、「ご修正」いただきたいと思います。 今日この場で、私は三つのことをお話しします。

一つ目は、アメリカ合衆国の「歴史的使命」について。 私がいうまでもなく、 アメリカ合衆国は「崇高な理想」を掲げて建国されました。 1776年7月4日のアメリカ独立宣言には、こうあります。<われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。 すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その 創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているという こと。> この宣言と、それにつづくアメリカ合衆国の独立は、世界史におけ る「大革命」でした。

アメリカは、「虐殺」「奴隷」「植民地」が当たり前だった当時の 世界に、「大いなる希望」を与えたのです。 もちろん、すべての「理想」がそうであるように、それがすぐ実現することはありませんでした。 しかし、アメリカは着実に理想にむかっていったのです。 1862年9月に「奴隷解放宣言」をしたリンカーン大統領は、いまだに全人類の「英雄」であります。 そして、アメリカ建国の理想は20世紀半ば以降、全世界にひろが っていくことになります。

かつて世界中にあった植民地は、消滅しました。 今では、「アメリカ建国の理想」は、世界で「普遍的価値」とよば れるようになっています。 世界にはいろいろな価値観の人がいます。 しかし、「自由」「平等」「人権」「民主主義」などを否定できる 人は、ほとんど、あるいはまったくいないのです。

なぜ、私はこのような話をするのでしょうか? ここにおられる議員の皆さんが、「アメリカ建国の理想をひきつぐ 人々」であるからです。 そう、私は、アメリカ合衆国の使命は、「普遍的な価値をひろげ、全世界に繁栄と幸福をもたらすことである」と信じているのです。 はたして私は、「歴史修正主義者」でしょうか?

私がお話したいことの二つ目は、「世界の現状」についてです。 第2次大戦が終わった1945年以降、世界は「冷戦時代」に突入し ました。 政治的には民主主義、経済的には資本主義のアメリカ合衆国。 そして、政治的には共産党の独裁、経済的には社会主義計画経済の ソ連。 この二つが、覇権をかけて世界中で戦ったのです。 そして1991年12月、ソ連が崩壊し、「冷戦」は終結しました。 アメリカは唯一の超大国になり、世界は楽観的ムードにつつまれま した。

フランシス・フクヤマ氏が「歴史の終わり」を発表。 そして、「普遍的価値」にもとづく「リベラル民主主義」が世界に ひろがり「歴史は終わる」。 多くの人がそう信じていました。実際、90年代、世界は比較的平和でした。 アメリカ発IT革命により、世界の人々の人生は一変しました。 世界は平和になり、一つになり、すべての人が自由、平等を享受できる時代がくると思われたのです。 しかし、その希望は、新世紀に入ってなくなりました。

明るいはずの未来は、2001年9.11の「アメリカ同時多発テロ」によ って打ち砕かれたのです。 私は今も、飛行機がツインタワーに突っ込んでいくあの映像を忘れることができません。 そして、毎年9月11日になると、テロの犠牲者と残されたご家族の ことを思い、泣きたい気持ちを抑えながら祈りをささげるのです。

世界は、90年代の平和な時代から一転し、戦争の時代に突入しま した。 01年からはアフガニスタンで、03年からはイラクで、11年にはリ ビア、そして現在は「イスラム国」と。 1990年代はじめ、「アメリカ建国の理想」である「普遍的価値」 は全世界にひろがっていくかに見えました。 しかし、今は、「虐殺」「人権侵害」「国際法軽視」など、まったく正反対の勢力が力を増しています。

なぜ、私はこのような話をしているのでしょうか? 私は、そして日本国民は、世界に普遍的価値をひろげる主体であ るアメリカを応援しているのです。アメリカが強くあることが、日本にとっても世界にとっても 『よいこと』であると信じているのです。 ここまで私は、「アメリカには歴史的使命がある」というお話をし てきました。

三つ目、最後に私は、「日本の役割」についてお話させていただき ます。 第2次大戦で日本は、連合軍に敗北しました。 「連合軍」とはいいますが、日本軍と戦ったのは、ほとんどアメリ カ軍でした。 それが原因で、冷戦時代、日本は共産主義のソ連や中国ではなく、 民主主義・資本主義のアメリカ側にいることができたのです。

これは、今振り返ると、非常に幸運なことでした。 なぜなら、アメリカ側陣営とソ連陣営は、時とともに「明暗」が はっきりしてきたからです。 たとえば、同じ民族でもアメリカ側の「西ドイツ」とソ連側の「東ドイツ」。 あるいは、アメリカ側の「韓国」とソ連側の「北朝鮮」で、その 差は歴然でした。 日本が戦後大繁栄したのは、もちろんわが国の民が必死で働いたこともありますが、 「アメリカ側についたこと」が最大の理由の一つだったのです。

1954年生まれの私は、「自由」「平等」「人権」「民主主義」 が、空気のごとく自然に存在する国で育ちました。 もし、ソ連側に組み込まれていたとすれば、日本は、 「言論の自由がない」 「経済的に貧しい」 「政権を批判するものは、殺されるか投獄される」 国であったことでしょう。 「日本の戦後の繁栄」 このことで、私はアメリカの皆さまに、心から感謝申し上げます。

さて、さきほど私は、 『日本国民は、世界に普遍的価値をひろげる主体であるアメリ カを応援している。 アメリカが強くあることが、日本にとっても世界にとっても 『よいこと』であると信じている』 といいました。 そして、日本は、アメリカが世界一強力な国であるよう、実 際的にサポートしようと固く決意しています。

一つは、財政的側面です。 2015年1月の時点で、米国債保有高世界一は中国で、1兆2391 億ドルです。 2位はわが国日本で、1兆2386億ドルで、その差はわずか5億ドルに過ぎません。 しかも、中国の保有高は、一貫して減っているに対し日本の 保有高は、増加しつづけています。 さらに、中国の人口は、日本の11倍であることも指摘しておく必要があるでしょう。

つまり、「一人当たり」の米国債保有高で、日本は中国の 「約11倍」であるのです。 もう一つは、「安全保証面」のサポートです。 戦後70年間、日本は平和な時代を享受してきました。その唯一の理由は、覇権国家アメリカと、「軍事同盟」関係にある ことです。 このことで、私と日本国民は、アメリカ合衆国に心から感謝申しあ げます。皆さんご存知のように、「日米安保」は「片務条約」です。

つまり、日本が他国から攻撃されたとき、アメリカは日本を守る義 務がある。 しかし、アメリカが他国から攻撃されたとき、日本はアメリカを守 ってはいけないのです。 これは、とてもおかしな関係です。 そして、アメリカにとってはとても「不利」であり、日本にとって は、とても「有利」です。 しかし私たちは、「このままアメリカに甘えていてはいけない」と 思っています。 つまり、「有事の際には、日本もアメリカを守りたい」と切望して いるのです。

それで、私は、「集団的自衛権行使」を認め、「安保関連法案」を 成立させようと、懸命に働いております。 そのことで、私のことを「軍国主義者」と批判する人がいます。しかし、「日米安保をより強化し、アメリカが日本を守るだけでな く、日本がアメリカを守るようにする」。 これのどこが「軍国主義」なのでしょうか?そう批判する人には、「日米関係を破壊したい」という意図がある に違いありません。

私たちは、口先の応援だけではなく、実際にアメリカへのサポート を強化できるよう、真剣な取り組みをつづけています。 アメリカの使命は、「普遍的価値をひろげ世界に繁栄と幸福をもたらすことだ」といいました。 そして、「日本の役割」は、「普遍的価値を世界にひろげ、世界に 繁栄と幸福をもたらすアメリカを、財政面、安保面で強力に支援することだ」と私は考えているのです。

これで私は、いいたかった三つのことをお話しました。 このスピーチを終えるにあたり、アメリカとアメリカ国民の皆さん に心から感謝申し上げたいと思います。 2011年の3月11日、日本は、空前の巨大地震と津波に襲われました。 そして、福島原発事故が起こり、日本はまさに打ちのめされ、立ち 上がれない状態にありました。 そんな中、真っ先に応援にかけつけてくれたのが、アメリカの皆さ んでした。

日本国民は、誰一人としてアメリカ軍による「トモダチ作戦」のこ とを忘れていません。 そして、ずっと以前からすきだったアメリカことが、ますます好きになったのです。 私たち日本人は、「アメリカに恩を返そう」という決意しています。 最後に、この場にいる議員の皆さん、そして、全アメリカ国民におぼえておいて欲しい言葉を述べます。 日本は、アメリカの味方です。 いついかなるときも。 アメリカに神の祝福がありますように。 ご清聴感謝申し上げます。>


(私のコメント)

安倍総理はゴールデンウィーク中に訪米して米国議会で演説をしますが、タイミングよくAIIBでアメリカは孤立感にさいなまれている最中であり、日本はアメリカを応援していることをアピールすれば好感をもたれるだろう。それくらいAIIBショックはアメリカに大きなダメージを及ぼしている。

アメリカ国民は、日本の首相が誰であるかすらほとんどの人が知らない。ニューヨークが何処にあるかも知らないアメリカ人もたくさんいる。日本の首相がクルクルと交代するのは制度上やむを得ないものでしょうが、一仕事5年として5年から7年くらいは続けるべきでしょう。

安倍総理は二度目の総理ですが、国際情勢の変化で流れに乗ったから総理に再選されたとも言える。それまでは日米関係は米中蜜月関係に煽られっぱなしでアメリカ議会では影の薄い存在でした。最近になって米国議会でも親日派の議員連盟が出来たそうですが、中国や韓国がやって来た事を日本はようやくし始めた。

日本の外務省はアメリカの出先機関のようなもので、対外的な工作活動はほとんどやらないし、そのような諜報機関も無い。スパイ防止法もいまだに出来ず、外国のスパイは日本で非合法活動をしたい放題して捕まっても1年で釈放だ。

日本の国会議員もアメリカや中国の代理人みたいなのがいっぱいいますが、パイプ役と言えば聞こえがいいが要するにスパイだ。あまりにもそれがひどいのでアメリカからの要請で特定秘密保護法が出来ましたが、日本の情報が国会議員や官僚から外国に漏れるのを阻止する法律だ。今までは防衛に関する秘密も中国にダダ漏れだった。

日本は今まではアメリカの植民地のような存在であり、外交と防衛はアメリカ任せ出来た。しかしアメリカもAIIBにも見られるように威光が落ちてきてアメリカに頼ってばかりもいられない情勢になりつつある。つまりアメリカが強すぎても困るし弱すぎても困る存在であり、アジアで力の空白が出来れば日本が穴埋めをしなければならない時が来る。

90年代からのアメリカによるジャパンバッシングでは日本は死んだふり戦略で応じましたが、今度はアメリカから起こされて強壮剤を打たれているような状況だ。ロシアのプーチンや中国の習近平はアメリカに対して対決姿勢を見せ始めたからだ。ヨーロッパもなかなかアメリカの言う通りには聞かなくなった。

アメリカと言う国家はともかくとして、アメリカ大統領が強い大統領ならAIIBも違ったのでしょうが、オバマ大統領は弱くて無能な大統領だ。ウクライナもアメリカ側から先に手を出してプーチンにしてやられてしまった。イラクやシリアも処理を間違えてISISの台頭を招いてしまった。

2008年のリーマンショックでは、明らかに政府の対応がまずくてリーマンを破綻させてしまいましたが、日本からの資金提供で救われた。アメリカが困っている時に救えるのは日本だけであり、軍事面でも日本の力を必要と気が付き始めている。だから安倍総理が再登板された。

北野氏の米議会演説草案ではこの事を述べるべきであり、普遍的価値を共有する国としてアピールすべきなのだろう。アメリカはご都合主義の国であり現実的な政策をとる国だ。中国や韓国のような普遍的価値を共有しない国とは違う事をアピールしなければならない。

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/d661fcc3e8a3b06b567042c29bc4f5fd


03. 北の零年 2015年4月15日 03:28:51 : pi7eKAjFENWsU : nLVcr7ZQsY
この内田氏のブログは重視に値するものだ。しかし下の一文には注釈が必要だ。

>Murphyはアメリカの政策決定者たちは安倍のことを「あまり気にしていない」という。「というのは、日本はチェスにおける『歩』以上のものではなく、今アメリカはそのゲームで北京を相手に必死だからだ。

チェスにおける『歩』という、将棋を連想させる表現は誤解を生む。チェスの『歩』は昇格するからだ。
将棋の『歩』は昇格しても『と金』に過ぎないが、チェスの『歩』はキング以外の全ての駒に成り得る。
チェスにおいて最も強大な威力を持つ駒はクイーンであり、ポーン即ち『歩』も時にクイーン昇格する。
敵陣深く進入し得た際のポーンはチェスのチェックメイト可能性において最も使い勝手のよい駒である。
時には敵のステルメイト(強制ドロー)すら阻止出来るクイーン以外への、変態可能性も秘めている。
序盤では如何にも頼り無さげな『歩』ではあるが、終盤に到れば到るほど女性は輝きを持ちはじめる。
チェスは唯一の男性・キングを守って争うアマゾネスのゲームである。チェスの喩えはかく意味深だ。



04. 2015年4月15日 04:36:45 : bE3q6w5WPQ
>>03
『歩』が勝手に動いたら面白いがなw

プレイヤーではないという事実だけで、何の意味も持たなくなる駄文
しかも、おそらくプレイヤーはネオコン・シオニスト


05. 2015年4月15日 07:49:11 : TmaNFkLePZ
アメリカはカネがないんだろう。
アメリカ戦争屋の言うこと聞いてやるから
靖国カルトの地縛霊同盟の事に口出すな。
プロレス外人チームを空手チョップでなぎ倒す力道山に熱狂した、
敗戦コンプレックスと同じ。
アメリカには負けたけど他には負けていない。
だから、アメリカに次ぐ位置にある。
金欠アメリカは戦争乞食で戦費は日本が出してやってる。
と言うことは日本が世界一だ。

だけど、こんな単純な安倍の論理を学者が分からないなんて。
他で食えないから学者をやってるってのが良くわかる。
これでは極右に勝てないよW。


06. 2015年4月15日 10:22:49 : lDjZN0Pr0A
>ある海外特派員が日本政府当局者の一人から、中野晃一は「信頼できない」ので取材しないようにと、実際に要求された
>安倍首相の、あの歴史修正主義的な構え


米国の大手出版社は、歴史教科書に出てくる慰安婦の記述を修正するよう求めた日本政府に対しその要請を拒否した。
マグロウヒル・エデュケーション(本社・ニューヨーク)は15日、日本政府の関係者が「Traditions & Encounters: A Global Perspective on the Past(伝統と交流:過去に対する世界的視座)」に書かれた「慰安婦」に関する記述を変更するよう求めてきたことを文書で公表。「『慰安婦』の歴史的事実に対する学者の意見は一致している。われわれは執筆者たちの記述、研究、表現を明確に支持する」と述べた。
http://jp.wsj.com/articles/SB11258286719794574597104580400974188508164

感想:
2007年4月30日、米国現地でのCNNインタビューにおいて、安倍晋三首相閣下が同席の下、CNN記者は従軍慰安婦問題における『性奴隷』『強制性』に言及しつつ、国会で首相がその問題について、追及を受けたことへの感想コメントを安倍昭恵夫人に求めたところ 夫人は明確に反論することなく、「夫もそうした状況に対し、申し訳なく思っていると常々言っています。」と証言してしまった。
http://edition.cnn.com/2007/WORLD/asiapcf/04/30/talkasia.abe/index.html

斯くして、米国政府の招待で訪米中の安倍夫妻が米メディアを前にし、従軍慰安婦問題における『性奴隷』と『その強制性』を認めてしまった以上、安倍政権が今になって従軍慰安婦問題に関する学術的なことに手を突っ込み、米国出版会社、或いは、国連人権委員会に対し、被害にあった従軍慰安婦見積数の減数等を申入れしたところで、現況「人権問題」は原則irrevocableにあり、かかるモガキは、ほぼ無効かと思われる。
それのみならず、『安倍・歴史修正主義者』のレッテルが、世界中で増々拡散するハメになるだけである。(冷笑)


07. 2015年4月15日 12:56:07 : YbBgMB0rk2
>>02

ご都合主義アメリカと割り切って精一杯美辞麗句並べてかの国を心地よくする作戦んなんだろうが、そこは同じアメリカだとて安倍の演説をそのようなものとみなし冷静に利害得失を計算するだろう。
肝はどこまで使える奴か。
使えるところまで株価をあげてこれ以上はないというところで一斉に売りに出るだろう。

安倍の言うことをどこまで真に受けるというのだろうか。

アメリカは安倍が敗戦後占領軍によってそれまでの日本の形を変えられたことに深く恨みを持っていることを認識しており、そこを隠してアメリカへの好意をいくら強調しようがそれがうわべだけのものである事は見抜いているはずである。
安倍の年来の宿願というのはこれを旧に復することであるのは重々承知の上で、使えるところは使い尽す、あとはどこで放出するかタイミングを計るのが彼らの狙いであろう。


08. 2015年4月16日 22:49:42 : QmyrjoZuIs
ここの記事の中で言われていることは投稿者の内田樹氏の考えだけではなく世界の人々が以下のような意見、考え方で日本を見ているということだ。

>私は上智大学の中野晃一に安倍について訊ねてみた。というのも、ある海外特派員が日本政府当局>者の一人から、中野は「信頼できない」ので取材しないように実際に要求されたからである。とい>うことは、中野の言うことは信用できそうだということになる。

>「エア・ギタリストというのがいるけれど、安倍は『エア・ナショナリスト』だ」と中野は言う。>「大げさな身振りと口パクはあるけれど、それはみなフェイクであり空っぽだ。彼は国のためにほ>とんど何の貢献もしていない。
>彼のあの歴史修正主義的な構えや反中国・反韓国感情の煽りはアベノミクスの失敗、アメリカに日>本を叩き売るTPP、集団的自衛権、辺野古基地問題から国民の目を逸らすためのものである。」

>「カリスマ性、人の話を聴く力、判断力、包容力、ヴィジョン、身体的な勇壮さ、演劇的センスな>どの点で安倍について語ろうとしても、ほとんど語ることは何もないだろう。」

なるほど日本はチェスのゲームの歩であるとは鋭い見方だ。
歩の国の総理にふさわしいのがここで内田樹氏が書いたような人間が居座っているというわけだ。

日本人はレベルが低いのでそれに気がつかないのだろうか。
悲しいことだ。


09. 外野席から 2015年4月16日 23:29:26 : dsG6OZuoPanQ. : qYN74wx0Pw
06<<日本の首相(夫妻)が米国で同発言しようと、大東亜共栄圏内(ただしパプアニューギニア本土にはなかったようだから除く)数百か所に慰安所が設営されていたのだから、韓国での強制性だけに話を絞ってみても、「頭隠して尻隠さず」だ。世界の歴史研究者にとって軍の管理下での「性奴隷」使役(日本人と朝鮮人慰安婦の高給取りが話題にされるが、大将並に稼いだはずが、親に豪邸を建ててやった現実の話が出てこない!)は常識だ。米国だけの話ではない。韓国が相手にならないので米国相手を考えているようだが、EUも同じ認識だ。ナチがポーランドで悪行を
重ねたがフランスではそんなことをしなかたとドイツ人が弁解したら(ありえないことだが)皆、何をバカなと一笑に付すだろう。ドイツはきれいさっぱりナチの蛮行を認めた。日本もつべこべ言わず大日本帝国の罪をはっきりさせた方が後がしやすい(お金、安倍君はドンドンばらまきやっただろう。言葉をちゃんと添え、名目を変えるだけだ。)

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