http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/205.html
Tweet |
雑感。統一地方選、前半戦
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52690219.html
2015年04月13日 在野のアナリスト
統一地方選の前半戦、結果は与党の圧勝という形です。しかし知事選の投票率が47.14%と、前回と比べて5.63pt、過去最低だった03年と比べても5.49ptも下がった。つまり異常なほどの低投票率により、組織票が際立った形です。元々、地方選にはメディアも冷たいもので、ほとんど報じられることもありませんが、今は特に、安倍政権に気をつかっているメディアが選挙関連のニュースを報じないことにより、有権者の投票行動に結びつかない点も大きいのでしょう。
この解決策は一つ、例えば直近三回の選挙の投票率の平均から、2%より大きく低下した場合、メディアにペナルティを科す。数字や手法については、色々と考慮の余地もありますが、政府広報がなければ選挙に関して報じない、という態度がメディアの公平中立な立場と言えるのか? それを問うことです。つまり、メディアには報道の自由が与えられる一方、取捨選択、裁量権により『報じない』という選択も可能です。今回のように、報じないことで低投票率を促し、与党に加担することが可能なら、そこにもメディアとの癒着、政権との距離感を疑われる事態ともなります。一方で、一度の選挙戦を煽り過ぎれば、その次の選挙ではペナルティとなりかねない。抑制の利いた、その上で積極的な選挙報道を促すためには、これしかないのかもしれません。
大阪維新の会は、大阪府議選、市議選で何とか第1党を死守。来月の住民投票にむけては、一定の力となりそうですが、今回の統一地方選のときでさえ、メディアは争点化を避けてほとんど報じない中ですから、投票率も下がる可能性が大きい。予算をつかって広報を活発化すれば、それすら批判の対象になりかねず、難しい舵取りになります。今のメディアは政府、自民の志向する方向を正しい、と報じがちですから、退潮を示す維新の勢いとともに、尚更その意義をどう訴えていくのか? その戦略次第では、橋下氏の国政進出にも大きな足枷となります。
問題は民主です。枝野幹事長など、記者会見では責任回避ともとれる発言に終始し、有権者を唖然とさせた。これでは民主の党勢回復など、到底この執行部でははかれない、ということを示します。北海道も大分も、与野党対決となった知事選では、事実上地方組織しか対立候補を支持しておらず、責任逃れをしようとしていたことが鮮明です。勝てそうな選挙区だけ重点的に支援する。聞こえはいいですが、結局は不戦敗を増やし、党全体としては地盤沈下しています。
与党、安倍政権からは、信任をうけた。安倍ノミクスへが評価された、などとも語られますが、自民が得票を増やしたわけでもなく、またここには公的マネーで先週末、『日経平均2万円のせ』という報道をメディアが、ばんばん打ったことなども影響しています。一昨日の記事でも指摘していますが、2万円に乗せようと新規資金が流入することはなく、逆に歪みの大きな市場からマネーは逃避する方向です。しかしそう報じられることで、選挙戦では与党有利に働いています。
低投票率で、与党勝利などという政治家がいること自体、この国の政治の劣化を示すのでしょう。支持された、と言いたいなら、少なくとも自民の得票率を上げてから語るべきであり、単に議席数が増えたことで勝利とするなら、これほど民主主義が機能しないことを見せつける事例もない、と言えるのでしょう。例えば、無投票で当選にならないよう、議席と立候補者が同一、もしくは少ないケースでは、立候補者数‐1の議席を奪い合う、といった選挙制度も必要なのでしょう。有権者の代表、といった形をとりもどさないと、一部利権者、思想、宗教のための選挙、政治がより強まることにもなり、日本の危機をより近づけることになりかねないのでしょうね。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。