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左「うえにし小百合オフィシャルウェブサイト」より/右・歌会始の儀に初出席された佳子内親王(YouTube「FNNnewsCH」より)
上西議員メイクが大不評! 佳子さまもやってる、流行の“イガリメイク”なのに…
http://lite-ra.com/2015/04/post-1023.html
2015.04.13. リテラ
国会サボリ疑惑によって維新の党を除籍されてしまった上西小百合・衆議院議員。当初伝えられた“国会サボって彼氏と温泉旅行”という下世話さや、“浪速のエリカ様”なる口にするのも恥ずかしいニックネーム、竹内力も真っ青な秘書の巻き舌などニュース的にはキャッチーな要素が満載で、ワイドショーがこぞって上西議員の話題を大々的に取り上げる事態に。
だが、肝心の国会サボリ疑惑の追及以上になぜかクローズアップされたのは、上西議員の顔。「メイクが濃すぎる」という問題だった。
たとえば、住田裕子弁護士は『モーニングバード!』(テレビ朝日系)で、「女性からいくとね、なんか嘘ついている、あのお化粧、あのアイメイクが、ものすごく癇に障るんですよね!!」と熱くコメントし、『サンデージャポン』(TBS系)では西川史子が「そもそも化粧がちょっと……下まつ毛が」と指摘。関西の情報番組『あさパラ!』(読売テレビ)では、分厚すぎるメイクで有名なハイヒール・リンゴが「私が言うのも何ですが、化粧が濃い」とツッコみ、さらには濃厚メイクの代名詞であるデヴィ夫人までもが取材で「あの方はおかしいわ。まず、あなた、議員なのにまつげ上下にあれだけマスカラつけるなんて」とダメ出ししている。
このようなワイドショーでの流れを受けてか、ネット上でも上西議員のメイクに批判が殺到。「よく言った!」「モヤモヤが晴れた」などと賞賛する声が圧倒的だ。そして、国会サボリ問題はすっかり影を潜めて“上西議員のメイクは女子ウケが最悪!”という謎のアンサーで幕が下がろうとしている。
いやいや、コメントしたメンツを見るとあのメイク、むしろ「おばさんウケが悪い」だけでは?……という素朴な疑問はさておき、問題は、上西議員のメイクはなぜ、これほどまでに叩かれなくてはいけないのか、というほうだ。上西メイク術とは、そのじつ、流行りを取り入れたもののようにも見えるからだ。
たとえば、いまもっとも人気を集めているメイク術といえば、多くのファッション誌でメイクを担当するイガリシノブの“イガリメイク”。3月末に発売された『イガリメイク、しちゃう?』(宝島社)は全国で品切れ店続出、現在、入手困難のメイク本となっているが、この“イガリメイク”の特徴のなかには、これまで以上に高い位置に入れるチークや、リップグロスを用いたぽってり唇がある。上西議員の場合、イガリメイクほどではないものの、チーク位置も高く、唇もポッテポテである。
さらに、もっとも批判が集まっているアイラインおよびマスカラ使いにしても、西野カナや益若つばさ、前田敦子などが実践し人気となった“タレ目メイク”の典型。上西議員はタレ目というには目尻のアイラインを少し上に引きすぎな気もするが、目尻にかけて長いつけまつげを使用している点や、下まぶたの目尻に近い部分だけアイライン&マスカラを強調するのも、タレ目メイクの鉄則。ついでにいえば、いま人気沸騰中のアイドル皇族・佳子さまも、今年の年明けに行われた「歌会始の儀」でのメイクはまさに、印象的なチークといい、目尻強調アイラインといい、上西議員と方法論を同じくする化粧術だった。
もちろん、こうしたメイク術が流行しているからといって、すべてが効果的とは限らない。血色を良く見せることがポイントであるイガリメイクも、下手をすれば「サラダ油でも塗りました?」と尋ねたくなるほどのテッカテカ顔になるし、キュートだともてはやされるチーク使いだってオカメインコ化してしまう。オカメインコは鳥類としてはかわいいが、人間にオカメチークを施せば、それは心斎橋の食いだおれ人形と変わらない姿である。タレ目メイクにいたっては、不器用な人が手を出すとレディ・ガガのパンダメイクに発展する恐れさえある。オー、トラブル!
そして、このようなリスクを抱える流行りのメイクというものは、往々にして男子ウケ狙いから出発しながらも、それほど男子には支持されない。上西議員はもちろん、前述した佳子さまだって、“処女厨”の男子からはメイクがただ濃くなったという理由でウケはよくない。中には“ビッチ化”呼ばわりするとんでもない輩までいる始末だ。
では、なぜそんなメイクをするのか?と問われれば、それは自分のためだ。ガングロがやがてヤマンバに進化したように、自分が納得することが重要なのだ。だから、あこがれのモデルのような顔をつくりたいという人もいるだろうし、女友だちからかわいいねと言われたくて流行りのメイクをする人もいるだろう。男からの視線だけで、女は化粧をしているわけではないのである。
メイクは自己表現。そう捉えれば、国会議員だってその仕事をきちんとまっとうしていれば、どれだけ化粧が濃くても結構ではないか。上西議員の化粧を叩くのではなく、批判されるべきは国会をサボったことなのだ。
だいたい、上西議員のメイクが批判されるのであれば、稲田朋美の筆ペンで描いたような太すぎるアイラインや、高市早苗の厚塗りファンデと唇からはみ出したオーバーラインな口紅使い、山谷えり子の目的がよくわからない茶色チークは、一体どうなのさ?という話である。はっきり言って、高市早苗のメイクなんてオバQを狙ってるようにしか見えないよ!
(田岡 尼)
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