★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183 > 150.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日米首脳会談 TPP首相の意欲期待 安保法制 同盟強化の一歩 アーミテージ氏に聞く: オバマ氏の「嫌軍」思想
http://www.asyura2.com/15/senkyo183/msg/150.html
投稿者 あっしら 日時 2015 年 4 月 12 日 17:32:00: Mo7ApAlflbQ6s
 


 後半の記事「オバマ氏の「嫌軍」思想」なるタイトルでわかったようなことを書いている日経新聞の伊奈氏は、「沖縄県尖閣諸島の領有権問題に「立場をとらない」とする米側の曖昧戦略が日本側に対米不信の芽を膨らませる恐れがある。米側は気づいていない」と書き、その流れで、「竹内行夫元外務次官は、オバマ氏が領有権に「立場をとらない」と述べた点を「米大統領に初めて公言させてしまった」と語る。日米間の法的経緯を説明し、米側の玉虫色見解を「奇妙な論理」とする文書を関係者に伝えた」とも書いている。

 しかし、米国連邦政府は、英国とアルゼンチンの間で戦争まで起きたフォークランド諸島の領有権について“さえ”、実効支配している英国に領有権があるという立場はとっていない。
 米国政府は、伊奈氏が言うように気づいていないのではなく、歴史的政治的に複雑な要素が絡む領有権問題には立ち入らないという原理原則を維持しているのである。

 ともかく、米国に頼るのではなく日本の外交力で尖閣諸島の安寧を取り戻せないようでは、竹島の“奪還”は夢想で終わると断言できる(奪還する気はないようだが...)。

====================================================================================================
日米首脳会談 TPP首相の意欲期待 安保法制 同盟強化の一歩 アーミテージ氏に聞く

 【ワシントン=吉野直也】安倍晋三首相は26日から米国を訪問し、オバマ米大統領と会談するとともに米上下両院の合同会議で演説する。知日派の重鎮、リチャード・アーミテージ元国務副長官に聞いた。

 ――首脳会談の焦点は何ですか。

 「首脳会談で最も大事なのは、日本がこの70年間に世界で果たしてきた功績を褒めたたえることだ。そして同じくらい重要なことは、首相が環太平洋経済連携協定(TPP)でどのような発言をするか。甘利明経済財政・再生相はオバマ氏にTPPに一段と取り組むよう求めていたが、同感だ」

 ――安倍政権は安全保障法制の整備を進めています。

 「法整備は同盟強化への最初の一歩になる。集団的自衛権行使のために法的な障害を取り除くことは重要で、これにより日米は、日本の防衛や他国の緊急事態について率直に話すことができるようになる」

 ――首相として初めて上下両院の合同会議で演説します。

 「共和党のベイナー下院議長の要請で、イスラエルのネタニヤフ首相が演説したのとは違う。演説の実現に特別な人間の介在があったとは思わない。党派を超えて日米関係のために働いてきた多くの人々のおかげで実現できると考えている」

 ――韓国系米国人の団体は首相の議会演説に反対を表明しています。

 「韓国系米国人は米社会で貴重な存在だ。米国に渡った後も組織化して韓国を支持している。(演説反対の)ロビー活動は失敗した。我々は首相の演説を歓迎している」
 「首相は米紙ワシントン・ポストとのインタビューで従軍慰安婦問題を巡り、『人身売買』の犠牲となったことに心が痛むと発言した。これは、この問題への強い声明だ。この発言には首相の相当な誠意がある。(日本政府は)過去、多くの謝罪をしてきた。どんな言葉を使うとしても、最も重要なことは誠意を伝えることだ」

 ――中国は沖縄県・尖閣諸島付近で挑発を続けています。

 「オバマ氏は昨年4月の日本訪問に際して『尖閣は日米安全保障条約第5条の適用対象となる』と明言した。挑発は多少弱まったと思うが、必要があれば同様のことを繰り返し言うだろう」

 ――米国の「弱腰」姿勢が東シナ海などでの中国の挑発を招いているとの見方があります。

 「その見方には同意しない」

[日経新聞4月8日朝刊P.7]

==========================================================================================================
[風見鶏]オバマ氏の「嫌軍」思想

 「日米同盟は鳩山問題を克服できたから、オバマ問題も克服できる」。対日政策に長く関わった元米国務省当局者の発言である。鳩山問題は鳩山由紀夫首相当時の日米関係の混乱だが、オバマ問題とは何か。

 オバマ大統領がシカゴの社会派弁護士の気分のまま進める外交・安全保障政策を指すらしい。軍事費は削る。軍事力行使の決断を避け、融和的対応をする。いわば「嫌軍」の思想だ。米国が超大国でなければ、ひとつの見識である。

 いま日米関係の雰囲気は悪くない。安保法制の与党合意を踏まえ、4月下旬の外務、防衛閣僚による安保協議委員会(2プラス2)で防衛協力のための指針(ガイドライン)が決まり、安倍晋三首相の訪米による日米首脳会談がある。

 新たな防衛協力指針の下で同盟をどう構想するかが今後の課題となる。東京のシンクタンク、日本国際フォーラムが神谷万丈防衛大教授ら日米の専門家による報告書を近くまとめるようだが、それに先だって3月に都内でシンポジウムを開いた。

 日米同盟にとっての「ベストシナリオ」と「落とし穴」が議論された。特に懸念されたのが中国をめぐる認識の差だった。

 例えば沖縄県尖閣諸島の領有権問題に「立場をとらない」とする米側の曖昧戦略が日本側に対米不信の芽を膨らませる恐れがある。米側は気づいていない。

 2014年4月の訪日時の記者会見でオバマ氏は、尖閣に日米安保条約第5条が適用されると述べた。日本は歓迎したが、心配した人もいた。

 竹内行夫元外務次官は、オバマ氏が領有権に「立場をとらない」と述べた点を「米大統領に初めて公言させてしまった」と語る。日米間の法的経緯を説明し、米側の玉虫色見解を「奇妙な論理」とする文書を関係者に伝えたという。

 オバマ政権だけでなく、歴代の米政権が尖閣領有権に関して立場をとらないのは、初めは台湾への配慮だった。1972年の沖縄返還当時、米国は中国ではなく台湾と外交関係があり、尖閣をめぐり日本と台湾の板挟みになったからだ。

 尖閣諸島の大正島、久場島には米軍射爆場がある。大正島は国有地だが、久場島は私有地であり、日本政府が地代を払っている。没論理との批判を承知で、米政府が日本の尖閣領有権を明確に認めないのは、いまは日中間の争いに巻き込まれたくないからだろう。

 基地などの地代は対象外だが、日本人従業員の労務費など駐留米軍経費を日本側が負担する特別協定が16年3月末で切れる。ことし夏から新協定をめぐる日米交渉が始まる。

 グラフが示すように、オバマ政権は国防費の対国内総生産(GDP)比率を最低水準まで下げる軍縮政権である。国防費節約のために、日本側に対し少なくとも負担の現状維持を求めるだろう。

 日本側は財務省が「削減は国民の声」と考え、防衛省は「尖閣の緊張を考えれば抑止力維持が必要」と削減に消極的のようだ。「国民の声」といえば、尖閣領有権をめぐる米政府の曖昧戦略の修正を求める声こそがそれに当たる。

 外務省はこれらを背に交渉するが、公然と領有権を絡めれば交渉はこじれる。良好な日米関係の落とし穴になり得る。ならば首脳の出番である。

 首相の説得でオバマ氏が嫌軍を卒業し、領有権をめぐる態度を明確にすれば、特別協定交渉にも好影響を与える。それは抑止力を強め、最も効果的な日米防衛協力になるのだが……。

(特別編集委員 伊奈久喜)

[日経新聞4月5日朝刊P.2]


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2015年4月12日 19:02:57 : 3kD21HjuDk
日経よ、戦争屋アーミテージの記事を
戦争産業の業者に読ませるのかい?

02. 佐助 2015年4月12日 19:17:32 : YZ1JBFFO77mpI : wgqur15vNg
迫りくる世界恐慌とドル一極支配の墜落をアーミテージは全く知らないし見えない

第二次世界金融大恐慌の妖怪の姿は、ドル一極からユーロ・円(又は元)三極への移行が根因です。
膨張した巨大なドルは,まもなく風船が破裂したように,先送りすれば悲劇は倍増し破裂します。
そして日米は,ともに第二次世界金融大恐慌の脱出に遅れます。

紙幣を土台に、個人と企業も信用通貨を発行し、無意識にバブルに加担する。それは、人間の概念の中では、ネズミ講と同じく、無限に拡大できる。信頼感などが永遠につづいたためしはない。バブルは、信頼感を崩壊させる事件を連続させる。そのため、世界で膨張する巨大なドルのマグマは、地震や火山の爆発のように、出口を求めて徘徊する。

第二次世界金融大恐慌や世界経済全体に波及するバブルの発生や基軸通貨ドルの終焉なんか、誰も想像することができない! 確かに、バブル的匂いやドルの一極集中から多極化の匂いはするが、いずれの国も、前回のバブルや世界恐慌の体験から、賢くなっているハズだ。万が一破裂しても、その影響は限定され、景気は軟着陸できるに違いない。そう、世界のエコノミストたちがそう考えるのも無理はない。

人類がはじめて体験する金利ゼロやドルの墜落を我慢してきた日本人を、先祖の遺言で固く拒絶してきた投機に巻き込むのも無理はない。かくて、国家予算の二倍もの1500兆円の個人資産は、山頂から崩落する溶岩のように、一気に流出する。

その後長く、金融会社の倒産がなくなると、この教訓を、国家も企業も個人も忘れ、木を見ても森を見なくなり、すべての人間が、死を連想して思考を停止し、死から逃れるために、逃走パニックを発生させる。

ニクソンショックのキンの束縛から開放された通貨は、世界の信用を膨張させる。その膨張したエネルギーが出口を求め、石油や外債や株式にバブルを発生させるのです。日本の財務官僚は、明治の官僚と同様の大失敗を重ねます。日本の財務官僚は天下りと国民から搾り取ることしか考えない。そのためにキン争奪競争に遅れをとり、円が世界通貨の三極の一つにならない可能性もある。


03. 2015年4月12日 20:33:57 : Yjh19a7mYg

 ふーん、民主党のオバマ大統領の真意を共和党のアーミテージ元国務副長官に聞いたの?
 この投稿の価値あるの?

04. 2015年4月12日 22:29:48 : HXXKhW3qPg
共和党びいきで書いてるのだろうが、日経の解説はおかしい。
そもそも台湾を捨てて、米中国交回復をやってのけたのは
共和党大統領であったニクソンであり、
ニクソンの外交ブレインとしてキッシンジャーがいたのだが、同様に
ニクソンの側近としてラムズフェルドやチェイニーがいた。
ニクソン政権の時、当時野党側であった民主党はこの米中国交正常化には
消極的で、議会で何度も台湾を捨てる疑義を指摘している。

この路線からすると、オバマも党派的にAIIBに対しても中国に
やや引いた対応を取るのも同じ路線であって、共和党だから
対中強硬派、民主党だから対中宥和派と当てはめるのは、
物事を単純化しすぎ。

ブッシュ政権のときに米中で海南島軍用機衝突事件というものがあった。
米中で軍事衝突かといわれもしたが、結局何も起こらなかった。

この日経記事から分かることは2つ
1、日本は、未だ米共和党主導の軍制利権によってガバナンスされている
2、ウォーターゲート事件、ロッキード事件と立て続けに日米の首脳が更迭される
超大型政治事件は、実は米中国交回復をやったことに対する、日米国内反動勢力から
の制裁の見方が出来る。


05. 2015年4月13日 13:13:07 : u9Wivvfnmc

アーミテージ に 聞くなっ


06. 2015年4月14日 08:52:25 : ADrw3wwTBU
これ、またヒラリーが大統領に当選したらすぐにノーベル平和賞でも出されて
行動を欧州に制限されちゃうのかな

アメリカ人は欧州(宗主国を含む)の権力に左右されやすい傾向があるからこれが重大な欠点だな


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK183掲示板  
次へ