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今年度予算が成立し、通常国会は前半戦を終えた。昨年末の衆院選で大勝し、第3次安倍内閣で初の国会論戦に臨んだ安倍晋三首相は、自らの発言でたびたび野党の追及を招いた。しかし、野党の迫力不足もあって、国会審議は滞ることなく、与党の思い描くスケジュール通りに後半国会に突入する。
■「日教組」ヤジ・自衛隊「我が軍」
論戦の序盤で野党が問題視したのが、首相の日教組(日本教職員組合)をめぐるヤジだった。2月19日の衆院予算委員会で、西川公也前農林水産相の「政治とカネ」をめぐる問題を野党が追及する中、首相は自席から「日教組はやっているよ」などとヤジを飛ばした。20日にはヤジについて「日教組は補助金をもらっている」と説明した。
日教組と民主党議員との関係を指摘し、「政治とカネ」の問題への追及をかわす狙いがあったとみられるが、23日の同委で首相は「事実の誤認をしていた」と述べた。首相がヤジを飛ばし、事実関係を訂正する異例の事態だった。
首相の「言論の自由」発言についても議論になった。3月3日の同委で、昨年11月のTBSの番組での発言が報道への圧力ではないかと問われると、首相は「私の考え方をそこで述べることは言論の自由だ」と答弁。民主党の細野豪志政調会長は3月12日に「国民が権力者に対し、自由にものを言えることが近代立憲主義だ。『言論の自由』をいかなる状況でも確保するのが総理の仕事だ」と批判した。
国会論戦で首相が多用したのが、「民主党政権時代は……」と「レッテル貼り」という言葉だった。
首相が「民主党政権時代は……」を使用するのは、二つのパターンがある。経済が上向いていることを強調したい時と、批判をかわしたい時だ。
第1次内閣以来、安倍内閣のもとで西川氏を含む7人の大臣が「政治とカネ」の問題で辞任したことを民主党議員が指摘。これに対し首相は「民主党政権時代にも外国人献金がずいぶん問題になった。2人の総理が問題に関わった」と論点をすり替えた。
「レッテル貼り」という言葉は、昨年の通常国会の衆参予算委に比べ、使う頻度が増えた。集団的自衛権を含めた安全保障法制への批判に対して用いることが多く、議論がこれ以上深まらない場面も目立った。さらに「言論の自由」発言で追及を受けた際にも、「(言論の自由と言った発言が)まったくおかしいという考え方自体が、何かレッテル貼りを一生懸命試みていると感じた」と述べた。
■甘かった民主の追及
首相自ら野党に追及材料を与えた前半戦だったが、野党第1党の民主党の追及は甘かった。
首相が自衛隊を「我が軍」と発言したことが報じられ、初めて首相と向き合った3月27日の参院予算委。民主党議員2人が質疑に立ったが、発言の真意をただすことはなかった。30日の衆院予算委で同党議員が追及したものの、首相から「そういう言葉は使いません」との答弁を引き出したのは、維新の党の議員だった。
こうした民主党の対応について自民党幹部は「自民党が野党の時は徹底的に調べ上げて追及した。民主党はなんとなく世論に訴えて、『これはけしからんね』と言うだけだ」と語る。後半国会では、首相肝いりの安全保障法制の審議が控えており、野党が巨大与党とどう向き合うかがさらに問われる。
(岡村夏樹)
■<考論>説明責任果たす姿勢ない
大山礼子・駒沢大教授(政治制度論)の話
安倍首相には、議員の向こう側にいる国民に説明責任を果たすという姿勢が見えない。だから政策を批判されると、感情的に反論してしまうのではないか。
「言論の自由」は、本来、国民の権利を国や権力から守るためのものだが、国側がどんな表現を使ってもいいという話にすり替わっている。自衛隊を「我が軍」と述べたのは、内閣不信任案が出されてもおかしくない問題だ。
しかし、そうならないのは民主党の追及が甘いからだ。昨年末の衆院選で負けたことを引きずり、国民から「揚げ足を取っている」と批判されることを恐れて萎縮している。与党が多数を占める国会では、野党ができることは限られる。本来ならば、政策論議を深めるべきだが、それができないなら、敵失を突くことも国民に政権の姿勢を知ってもらう上では必要だ。
■野党が問題視した安倍首相の国会での発言
・「日教組はやっているよ」とヤジ
(2月19日の衆院予算委 西川前農水相の「政治とカネ」をめぐる問題を野党が追及中。翌日の答弁で「日教組は補助金をもらっている」と説明)
・「私の考え方をそこで述べることは言論の自由だ」
(3月3日の衆院予算委 昨年11月の民放番組で街頭インタビューの映像に首相が「おかしいじゃないですか」と発言したことが、報道への圧力ではないかと問われて)
・「我が軍の透明性を上げていくことにおいては、大きな成果を上げている」
(3月20日の参院予算委 自衛隊と他国との共同訓練の目的を問われて)
4月10日 朝日新聞 朝刊より
国会は総与党体制となっている。いまやまともな野党は存在しない。安倍にとってはやりたいことがどんどんやれて実に都合が良い。
共産党を野党と思っている人がいるらしいが、共産党は野党ではない。共産党は下党である。共産主義から脱却できな限り、つまり、党名から「共産」の2文字を撤去できない限り、これからも支持が増えることはないし、投票率が下がったときだけ得票率が上がる公明党と同じ下党であり続けるだろう。
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