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稲田氏は新連載への意気込みを語った=東京・永田町の自民党本部
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150409/plt1504091140001-n1.htm
2015.04.09
保守派論客として注目を集める自民党の稲田朋美政調会長が8日から、連載コラム「伝統と創造」(隔週水曜掲載)をスタートさせた。第1回は特別インタビュー。ライフワークとして取り組む慰安婦問題の論点や、弁護士として手がけた「百人斬り」名誉毀損訴訟から、異例の大抜擢となった政調会長職の手応えまで、一気に語った。
−−連載スタートの意気込みを
「夕刊紙って気軽に読んでもらえますよね。月刊誌のように堅苦しくなくて。いろいろな政策課題や安倍(晋三)政権の取り組み、そして日本の目指すべき社会のあり方など、幅広く、分かりやすく提言できればと思っています」
−−朝日新聞が大誤報を認めたことで「慰安婦の強制連行」の根拠が崩壊したにもかかわらず、依然、事実とは異なる情報が流布されている
「慰安婦制度は女性の人権侵害であり、21世紀はそうしたことのない世界を作っていかなければなりません。ただ、韓国、米国などでは、『20万人の若い女性を強制連行して性奴隷にして、あげくのはてに虐殺した』という、客観的事実に基づかない非難が繰り広げられています。そこはきちんと分けて、日本としての立場を発信していく必要があります」
−−戦時中の「百人斬り」の報道に関しては
「朝日新聞と毎日新聞は、1937年の南京攻略戦で旧日本軍の将校2人が日本刀で『百人斬り』競争を行った−との報道をいまだに真実だとして取り消していません。毎日新聞にいたっては、自社の刊行物に『事実無根だった』と書いているにもかかわらず、です。それを裁判で指摘したら『執筆者の個人的な見解であって、社の公式な見解ではない』『新聞社に真実を報道する法的な義務はない』と言われ、あぜんとしました。新聞社の争い方にもすごく疑問を感じています」
「衆院1期目のころ、中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会を発足させ、いくつかの写真を撤去してもらいました。しかし、『百人斬り』の記事と写真はいまだに展示されています。『日本の新聞が書いてることだ』というのが中国側の言い分です。両紙はぜひとも『百人斬り』が虚偽だと認めてほしい」
−−政調会長への抜擢から約7カ月が経つが、自己採点すると
「点数はわかりません。ただ、自然体ですよ、ほんとに。地方に出向いて意見や要望を聞く『どこでも政調会』や『日本の名誉と信頼を回復する特命委員会』など、『これが党にあったらいいな』と思っていた組織や会議体を作っていくことができる、クリエイティブで自由な環境で仕事をしています」
「一方、政調会長に求められる『調整』などの役割は十分に果たせていないかもしれません。言いたいことを言ってしまってあとから怒られるとか、反省の日々ですね(笑)。ただ、塩谷立先生という非常にすばらしい代行に恵まれていて、ほんとにありがたい。私が苦手なところをカバーしていただいています」
■稲田朋美(いなだ・ともみ) 1959年2月、福井県今立町(現・越前市)生まれ。早大法学部卒業後、弁護士となり、「百人斬り」名誉毀損訴訟などに携わる。2005年9月の衆院選で初当選し、党副幹事長、行政改革担当相などを歴任した。4期目。トレードマークは地元・福井のメガネ。
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