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「文科省は安倍さんの歴史修正主義に阿ったのだろう。情けない話である:toriiyoshiki氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/17071.html
2015/4/9 晴耕雨読
https://twitter.com/toriiyoshiki
歴史は「流れ」なので、その文脈から離れてある一点だけを取り出すと本質を見失う。
確かに旧土人保護法(明治32年)で政府はアイヌの人たちに土地を「与えた」。
しかし、それ以前の北海道地券発行条例(明治10年)において、アイヌの人たちの居住地を「無主の土地」として官有地に編入している。
つまり、奪ったものの一部、しかも官有地払い下げの対象にならず、和人の開拓者も入らなかった条件の悪いところをアイヌの人たちに「与えた」のである。
こうした「流れ」を無視して、「アイヌの人たちに土地を与え…」と記述するなら、これは「間違い」というより、明らかな「嘘」である。
ぼくは北海道史の研究者でもなんでもないが、仕事で調べたことがあるのでその程度のことは知っている。
そんな「素人に毛の生えた」レベルの人間ですら説得しきれない「嘘」を教科書に書くというのは酷い。
歴史の「解釈」以前に「事実関係の無視」だからだ。
教科書が「子ども騙し」をしてはいけない。
先日の三原じゅん子議員の「八紘一宇」発言もそうだが、歴史の(自分にとって)都合のいい部分だけを恣意的に取り出して論じるのは「詭弁」の一種である。
こうした詭弁を積み重ねて自国の歴史を正当化するのが「歴史修正主義」だ。
文科省は安倍さんの歴史修正主義に阿ったのだろう。
情けない話である。
安倍さんのように強権的でごり押しするタイプの権力者が出てくると、官僚もマスコミも日常的に「踏み絵」を踏まされているようなものだ。
筋を通してまつろわぬ奴と、権力の意向を忖度する奴とにはっきり色分けされる。
残念ながら、「まつろわぬ民」は常に少数派であることを歴史は教えてくれるのだが。
もしかしたら「我が国の歴史は…」と言い直すべきかもしれないが。
こうして安倍さんの妄想する「美しい日本」が「取り戻される」のだろう。
あまりに急速で激しい「社会の劣化」に直面して、半ば当惑しながらも、ぼくに利用可能なあらゆるチャンネルを通じて発信していかなければならないと思っている。
ぼくの大好きな中原中也の歌「きらびやかでもないけれど、この一本の手綱をはなさず この陰暗の地域を過ぎる! その志明らかなれば 冬の夜を我は嘆かず … 陽気で、坦々として、 而も己を売らないことをと、 わが魂の願ふことであつた! 」(寒い夜の自我像)…1929年に歌ったものだ。
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