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http://mewrun7.exblog.jp/22940824/
2015年 04月 08日
今月5日、菅官房長官が沖縄を訪問したのを機に、ようやく翁長知事と会談を行なうことに。(・・)
翁長知事は、戦後、沖縄がどんなに基地負担の犠牲を強いられて来たかを切々と訴えると共に、もうこれ以上、新しい基地を作ることはできないとして、辺野古移設計画の中止を求めたのだけど。(『翁長知事(+菅)の冒頭発言(全文)〜沖縄の犠牲と安倍政権の無思慮を訴えるhttp://mewrun7.exblog.jp/22935424/』)
菅官房長官をはじめ安倍内閣の人間は、後述するように、本当の意味で翁長氏や沖縄県民の心情を察して、沖縄県との協議に応じる気は全くないように見える。(-"-)
そんな中、何と安倍首相&仲間たちをしのぐ超保守タカ派である石原慎太郎氏が、昨日、「沖縄の県民感情は戦争体験を踏まえているので、説得は非常に難しい」と珍しくまっとうなことを言っていたのを見て、やっぱ戦争体験者は、チョット違うな〜と思ったです。(@@)
『石原慎太郎前衆院議員は7日、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題の解決に向けて、「沖縄の県民感情は戦争体験を踏まえているので、説得は非常に難しい。官房長官が(沖縄に)出かけるのは大事なことだ。足しげく(通って)努力すべきだ」と述べ、政府が沖縄県に配慮すべきだとの考えを示した。沖縄に駐留する米海兵隊については「これから先の最悪の事態を考えると、不可欠になる」とし、駐留継続の必要性を指摘した。(読売新聞15年4月7日)』
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mewの80歳台の親戚(in東京)も、沖縄とは全く縁がないのだけど。沖縄戦での犠牲や戦後の占領などに関して、今でも沖縄には申し訳ないことをしたという思いが強くて。
もし日本が無謀な戦争をしていなければ、せめて東京大空襲のあとにすぐ降伏して、沖縄を本土防衛の防波堤代わりにしようなんて考えなければ、沖縄戦であんなに多数の犠牲を出したり、30年近く占領されたりせずに済んだのにと、毎年のように語っている。(-_-;)
<その親戚は、沖縄戦や占領、基地負担の犠牲の上に、本土の戦後の復興や繁栄があったことを考えれば、それに対する沖縄の人たちへの損害賠償&謝意として、政府はもっと沖縄の発展、振興のために、予算や労力を注ぐべきだと主張しているのだが。mewもそう思うです。(・・)>
全国ではあまり報じられなかったと思うけど。3月26日は米軍が沖縄に上陸して、沖縄戦が始まった日で。ここから沖縄戦が終わった6月23日(沖縄慰霊の日)まで、この戦闘+αで、約15万人の県民が犠牲になった上、土地や生活が破壊され、さらには米軍基地に奪われることになったわけで。沖縄の人々の中には特別な感情をもって、この時期を過ごす人が少なくないのであるが。
翁長知事も「私たちのこの70年間、何だったのかなと率直に思っている」と語っていたように、沖縄の基地問題というのは、そこから(orある意味では、戦前から)始まっているのであって、辺野古移設の部分だけ取り出して考えることはできないのである。(-"-)
石原氏自身は、辺野古移設には賛成の立場であるのだが。
それでも、『「沖縄の県民感情は戦争体験を踏まえているので、説得は非常に難しい。官房長官が(沖縄に)出かけるのは大事なことだ。足しげく(通って)努力すべきだ」と述べ、政府が沖縄県に配慮すべきだとの考えを示した』のは、きちんと戦中からの沖縄の犠牲の事実を直視した上で、沖縄県民の中に、何十年も前から積もり積もっている&受け継いで来た深〜い感情があることを、それなりに察しているにほかなるまい。(-"-)
ところが、安倍内閣の面々は、そのことを知ってか知らずか、ともかく普天間基地と辺野古移設の部分だけ切り離して「普天間の危険除去のためには、辺野古移設しか解決策がない」と主張し続けている上、、辺野古移設に応じた場合のエサ(振興予算、UFJ誘致など)を目の前にぶる下げたりすれば、何とかなるのではないかと思っているわけで。
そのような姿勢では、県民感情を逆撫ですることはあっても、歩み寄ることは困難だろう。(-"-)
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mewは、沖縄で翁長知事と会談を行なった後の菅官房長官自身や中谷防衛大臣の発言を見て、マジで呆れてしまったところがあった。 _(。。)_
翁長知事は、5日の会談の際に菅官房長官らが「『粛々と』辺野古移設の計画を進める」と繰り返し発言していることを批判。
「官房長官が『粛々』という言葉を何回も使う。僕からすると、埋め立て工事に関して問答無用という姿勢が感じられる」「今、私たちは自分たちの手の中に基地(の土地)が残っている。こういった自治権獲得の歴史は『粛々』という言葉には決して脅かされない。」「上から目線の『粛々』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れ、怒りは増幅していくのではないか」と主張した。
これを受けて、菅官房長官らは、急に「粛々という言葉が相手に不快感を与えるなら、今後は使わない」と言い出したのであるが。でも、同時に辺野古移設の計画は予定通り進めると繰り返し、明言しているわけで。
mewは、こいつら、マジに沖縄県民や日本国民をバカにして、ナメくさっているんだな〜と痛感させられた&唖然とさせられたです。(>_<)
問題は「粛々と」という言葉にあるのではなくて、粛々と「沖縄県民の意思を無視して強引に」計画を進めることにあるってことぐらい、誰だってわかるだろう。(@@)
でも、菅官房長官や中谷防衛大臣は、自分たちはいかにも沖縄県民に配慮しているかのようなふりをするために、言葉あそびに走ったのである。(-"-)
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『菅義偉官房長官は7日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設をめぐり、翁長雄志知事から批判を浴びた「粛々」という表現を使うのを控えた。ただ、「唯一の解決策が辺野古だ」とも述べ、移設続行の方針を重ねて強調。これに対し、作業中止を求める県側は「こちらの意思表示を無視している」と反発しており、国と県の溝が埋まる気配はない。
翁長氏は5日の菅氏との会談で、移設推進のため菅氏が用いる「粛々」との表現について「上から目線」「問答無用の姿勢」と厳しく批判。これを受け、菅氏は6日の会見で「不快に思われたのなら使うべきではない」と「封印」を宣言した。
ただ、菅氏は7日の会見で「関連法令に基づき、自然環境や住民の安全に配慮しながら進めていくことに変わりはない」と、「粛々」とは違う表現で移設続行を明言。中谷元防衛相も「予定通り堅実に工事を進めたい」と述べた。こうした政府の姿勢に県幹部は「いんぎん無礼で、ばかにしている気がする」と怒りをあらわにした。
県の不信感の根深さは、翁長氏が菅氏に面と向かって「米軍政下のキャラウェイ高等弁務官の姿と重なり合う」と批判したことに象徴される。1961〜64年に沖縄統治に当たったキャラウェイ氏は「沖縄の自治は神話」と発言して自治権要求を拒絶した人物だ。
しかし、菅氏は会見でキャラウェイ氏への例えを「どういう形(趣旨)で言われているのか分からない」とかわし、仲井真弘多前知事による埋め立て承認を持ち出して、「行政の継続性はある」と主張した。(時事通信15年4月7日)』
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しかし、「粛々と」という言葉を控えたからと言って、安倍内閣は全く対応を変える気はないのである。(-"-)
翁長知事は、沖縄防衛局に作業中止の指示を出したものの、政府はこれを拒否。農水省もOKを出したため、沖縄防衛局は、6日以降も辺野古の海のボーリング作業を続けており、、今後も辺野古の移設工事に関して計画を変更する予定はないとのこと。(-"-)
また、菅氏は、翁長氏が辺野古移設を容認しないことに疑問、批判を呈するような発言をして、翁長氏をけん制する場面もあった。^^;
『軍普天間飛行場の名護市辺野古への新基地建設で6日、沖縄防衛局による海上作業が確認された。5日に翁長雄志県知事が菅義偉官房長官との会談で新基地建設に反対する民意をくみ取ってほしいと求めたばかりだが政府は無視し、作業を進めた。
海上では市民らが乗る抗議船に海上保安庁の船が追突する事故があった。双方にけが人はいなかったが、抗議船の一部が損壊した。(琉球新報15年4月7日)』
『菅官房長官は6日夜、BSフジのPRIME NEWSに出演し、沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画について、ほかの選択肢はないとの考えをあらためて強調した。
この中で、菅長官は「国民の生命安全を守るのは国の最大の責任だ」と述べ、辺野古移設を進める方針を重ねて示した。
また、菅長官は、沖縄県の翁長知事との会談に関し、知事側から、普天間基地の危険性除去について、具体的な提案はなかったとしたうえで、「話し合いの第1段階なので、これからも続けていくことが大事だ」と述べた。(FNN15年4月7日)』
『菅義偉(すが・よしひで)官房長官は7日の記者会見で、日米両政府が平成8年に合意した普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)返還に関し「翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事は自民党県連幹事長と那覇市長だったので、県内移設が前提で進んできていることは十分承知していると思う」と述べ、名護市辺野古移設に反対する翁長氏を牽制(けんせい)した。
政府・与党は翁長氏が求める辺野古移設作業の停止に応じる構えは見せていない。菅氏らは、翁長氏が「上から目線」と批判した「粛々と」という表現こそ封印したが、中谷元(げん)防衛相は7日の記者会見で「堅実に進めたい」としており、工事推進の方針に変更はない。(産経新聞15年4月7日)』
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今日8日にはカーター米国防長官が来日したのだが。中谷防衛大臣は、午前中に行なった会談で、カーター長官と、辺野古が唯一の解決策であることを確認したという。(-"-)
『中谷元・防衛相は8日午前、米国のカーター国防長官と防衛省で会談し、自衛隊と米軍の役割分担を定める日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定作業の早期完了に向け、作業を精力的に進めることで一致した。その後の共同記者会見で中谷氏が会談の概要を明らかにした。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に関しては、日米で合意した名護市辺野古への移設が「唯一の解決策」との認識を再確認。米軍基地が集中する沖縄県の負担軽減に向け協力していくことでも一致した。中谷氏は会見で、防衛協力指針について「見直し作業を通じて日米同盟をさらに強化していく」と発言した。(ブルームバーグ15年4月8日)』
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折角、菅官房長官と翁長知事が会談を行なっても、また「粛々と」の言葉を封印しても、政府がこのような対応をとり続ければ、翁長知事や沖縄県民にケンカを売ってるに等しいものがあるわけで。
す〜っかり傲慢になってしまい、あの石原慎太郎氏ほどの配慮も示せないような安倍官邸のために、「安倍内閣vs.沖縄」の対立は、ますます激化するのではないかと案じているmewなのだった。(@@)
THANKS
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