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昨夜10時からBS日テレで放送された「深層ニュース」に石原慎太郎氏が出演した。
大まかに言うと、前半は対中国強硬策、後半は対中国温和策のスタンスで語った印象を受けた。
石原氏は、占領下に押しつけられた日本国憲法及び日米安全保障条約を基礎としてきた戦後日本やそのような戦後日本をよしとする風潮に嫌悪感を抱く一方、共産中国にはそれを上回る嫌悪感を抱いていることから、対米政策と対中政策の両方において整合性がとれない主張を開陳していた。
沖縄独立論にも触れ、沖縄は独立して中国の属国になるつもりなのかと言いながら、戦後の日本は、米国のメカケであり米国に隷属し続けてきたとも語る。
その言を敷衍すれば、沖縄は、米国に隷属している日本に属し軍事基地の過大な負担を続けるほうがいいのか、それとも、軍事基地を負担しないで済むかもしれない中国に隷属するほうがいいのかという問いになってしまう。
石原氏は、本土決戦のための時間稼ぎ・捨て石として地上戦を担い膨大な民間人の犠牲を出した沖縄に対する思いを語り、戦後も米軍の基地で過大な負担を強いられている沖縄に深い同情を寄せた。それでも普天間基地の辺野古への移転は必要と語る石原氏だが、「シナが尖閣諸島で武力を行使することはない」(中国が武力行使のリスクをとるほどの価値は尖閣諸島にないというニュアンスで)と語り、尖閣諸島について日米安保条約第5条の適用があるかあてにならないというニュアンスを示し「尖閣諸島は日本が守らなければならない」との主張を聞くと、それならどうして辺野古に海兵隊の基地を建設しなければならないと判断するのかと首をかしげたくなる。
フセインを育てたのは米国自身とイラク侵攻を推し進めた米国を非難し、イスラム国の出現には白人の横暴な支配を受けた歴史を踏まえた蓋然性があると説明し、パリ銃撃事件で見せたフランスや欧州諸国の首脳の偽善性を語りながら「白人による世界支配の終焉」という歴史観を開陳する一方で、反共産中国意識を強く持つ石原氏は、現状において思想と政策の整理がうまくついていないように感じた。
尖閣諸島に限らず、日本(国民)を守るのは、米国ではなく、日本自身でなければならないことは確かである。
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