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2015年04月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<武漢大学で平和の象徴(9条)の危機を叫ぶ>
新緑が目にしみる武漢大学での講演は、実に有意義なものだった。およそ100人ほどの学生や日本研究者・教員らを前にして「日本国憲法の戦争放棄の9条によって、戦後70年の間、アジアの平和を維持してきた」「その戦争放棄の9条が、アンベイ自公政権によって最悪の危機を迎えている」「死守する方法は、今秋のノーベル平和賞に9条を推薦して受賞させ、改めて日本人の平和主義の再構築を図ることだ」と約3時間に渡って叫び続けた。講演の司会を熊教授が、通訳を若手日本研究者の王競超君が担当してくれた。その概要を以下にまとめた。
<「来秋に戦争放棄の9条が改悪される」日本政治の危機>
このままの日本政治の暴走が続くと、来夏の参院選挙でも衆院に次いで、参院も改憲勢力が3分の2を占めることになる。
憲法改正条件は国会での3分の2の賛成、そして国民投票で過半数の賛成で憲法は改正される。平和を愛する国民からすると、改正ではなく改悪である。その改悪の可能性が生まれてきている。改憲に執念をたぎらせる極右の安倍首相も「目途がついてきた」と豪語している。
現に、集団的自衛権行使によって自衛隊を戦争させることが出来る「戦争法」案が来月、自公与党によって国会で強行され、100%成立することになっている。いまや安倍内閣の独裁に、全く歯止めがかからない政治環境にあると強調した。
<アンベイ独裁を可能にさせる理由>
どうしてそうなのか、その理由はなんなのか。アンベイ独裁の原因は何なのか。このこともわかりやすく説明を加えた。過去において、これほどの極右の暴走政治はなかったからである。
それは一つには、選挙に強い自公内閣だからである。経済も落ち込んでいる、貧困層も増大している、それでいて、どうして選挙に強いのか。
<信じられない創価学会の極右支援>
それは政治・宗教団体で知られる公明・創価学会が、全面的に支援しているからである。自民党単独では強くないが、創価学会が味方すると、圧倒的に強くなる。これに尽きる。安倍暴走の根本原因である。
小選挙区制の恩恵にもよるのだが、既に2度の総選挙で明快に証明している。これに対して野党は分裂して無力である。平和の象徴は重大なピンチに追い込まれてしまっている。
<政府批判を止めた新聞テレビ>
集票組織である創価学会支援と、もう一つの理由は新聞テレビが政府批判を事実上、止めてしまったことによる。
民主政治は、議会と新聞テレビが健全でないと、正常に機能しない。この原則を放棄してしまった日本の現状を、少しくどく解説した。このメディアの実情について、理解していない学者もいたからである。
<背景に財閥と極右の連携>
日本の権力の源泉は、政党政治家ではなくて、財閥であるという事実にも深く踏み込んだ。ここの理解不足が、日本研究の致命的な欠陥だからである。数十年前から訴えてきているのだが、残念なことに理解者はまだ少ない。
財閥が動くと、新聞テレビをコントロールできる。憲法が保障する言論の自由が制約を受ける。ここはジャーナリストであれば容易に認識できるが、机上の研究者にはわかりにくい。
戦後解体された財閥が復活、戦前の数百、数千倍に巨大化している現状を説明したのだが。果たして分かってもらえたろうか。この財閥の傀儡政権がアンベイ内閣なのである。
<9条改悪阻止の決め球がノーベル平和賞>
3時間講演の半分を質疑に充てた。貴重な質問が次々と出た。「9条改悪はもう止められないのではないか」という日本事情に詳しい学者から悲観的な見方もあった。
確かにそうだが、しかし、あきらめてはならない。ノーベル賞を受賞させることに成功すれば、たとえ新聞テレビが改憲世論をかきたてても、日本国民の平和主義を駆逐させることは不可能である。このことを強く訴えて理解を求めた。ほぼ全員が頷いてくれた。
台湾学者からの質問のさいには「ぜひとも台湾でも9条推薦運動をお願いしたい」と陳情させてもらった。僕の大きな期待は中国の若者である。ネット情報発信である。瞬く間に大陸から世界へと広がるだろう。既に日本と韓国で動きが活発化してきている。
<日本軍国主義阻止に3万人の武漢大学生よ、立て!>
3万人の武漢大学の学生が行動を起せば、たちまち列島から半島から、ついで大陸から世界へと燎原の火のように広がるだろう。ノルウェー大使館やノーベル委員会へと熱気を伝えるのである。ただ、それだけのことである。今秋のノーベル平和賞が9条になる確率は高い。早くも9条受賞の声がノルウェーからも届いてきている。
アンベイの暴走政治の先には、日本の軍国主義化と核武装する日本が待ち構えている。小学生でも分かることである。原発再稼動の狙いは核武装と無関係ではない。アジアの平和と安定が100%損なわれるだろう。東アジア経済共同体も絵に描いた餅になりかねない。なんとしても9条改悪阻止をしなければならない。
戦前のように、アジア人同士の争いを招来させかけない。
<胡徳坤・国際問題研究院長と会見>
3時間に及ぶ講演会は成功裏に終えることが出来た。講演を終えて引き上げようとすると、胡徳坤院長が「会いたい」と声をかけてくれた。
穏健そのもの、学者らしい学者の院長からも、丁重な感謝の意が伝えられた。「10月にシンポジウムを計画しているので、その際、ぜひとも参加して欲しい」との要請も受けた。
ともあれ、9条にノーベル平和賞を受賞させる運動を声高らかに訴えられる機会を作ってくれた武漢大学に、この場を利用して敬意と感謝を申し述べたい。
新緑の武漢大学の講演を終えたその日の夜、春雷が長時間続いた。うれしい予感の雷鳴と受け止めた。アジアの平和の象徴を、極右の自公政権の自由にさせるわけにはいかない。
2015年4月6日記
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