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大阪で大苦戦の公明党・山口代表(C)日刊ゲンダイ
統一地方選 “最大の波乱”は常勝関西で6人落選危機の公明党
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158683
2015年4月5日 日刊ゲンダイ
41道府県議選と17政令市議選が3日、告示されたが、果たして波乱はあるのか。民主党の岡田代表は「自民党が大きく勝てば(安保)法案をどんどん国会に出してくる」と訴えていたが、そのくせ、民主党の公認候補者は前回の571人から200人も減っている。事実上の「不戦敗」だから、情けないったらありゃしない。
で、与党は余裕の選挙なのだが、それでも面白い選挙区はいくつかある。
まず、意外なのが大阪府議選の公明党だ。
「創価学会内で最近、“常勝関西が危うい”としきりに言われている。公明新聞も『大阪危うし!』と見開きで劣勢を伝えたし、現場からは『自民党は非協力的。衆院選の恩を忘れたのか』という恨み節ばかりが聞こえてきます。とくに衝撃的だったのが3月11日、創価学会地区幹部4000人が大阪府豊中市の講堂に急きょ、集められたときのことです。そこで、擁立する15選挙区のうち14が当選圏外、大苦戦だと伝えられた。そういって組織を引き締め、圧勝するのが公明党の常套手段ですが、今回は本当に厳しいらしい」(地元選挙関係者)
公明党府本部幹部は「特に公明、維新、自民が三つ巴になる定数2の6選挙区が危ない」と言う。常勝関西で6人も落選となれば組織力の低下を露呈することになる。
札幌市長選も与党が苦戦だ。自民が擁立した総務官僚の女性に対し、野党は元副市長を推す。公明が自主投票になり、自民にはあきらめムードが漂っている。
「北海道知事選も現職の高橋はるみ知事が圧勝かと思ったら、とんでもなかった。北海道新聞の世論調査で最初は15ポイント差だったのが10ポイント差まで追い詰められた。北海道のみのもんたこと、フリーキャスターの佐藤のりゆき氏が追い上げている。そこにもってきて、内閣府が地元紙に地方創生フォーラムの広告を出して、そこに高橋はるみ知事が実名コメント付きで登場したものだから、野党が『選挙中におかしい』と追及する事態となった。それやこれやでドタバタです」(選対関係者)
ちなみに、奈良県知事選も注目されていて、こちらも接戦。いずれにしても、統一選で安倍与党を楽に勝たせたら、暴走がさらに加速、手が付けられないことになる。
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