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2015年 04月 04日
この記事では『菅が急に翁長との会談を決めたのは、米国向けのアピールとアメムチ作戦のため』のつづきを・・・。
菅官房長官&沖縄基地負担軽減担当大臣は、今日4日午前、沖縄に入り、糸満市の平和祈念公園を訪問した。午後には、在沖縄米軍施設の返還式典に出席し、明日5日に、これまで会うことを拒んで来た移設反対派の翁長雄志知事との初めての会談に臨む予定だ。(・・)
菅氏が沖縄を訪れるのは、昨年11月の知事選以来。この時は、仲井真弘多前知事の応援のために訪れたのだが。しかし、安倍官邸に抱きこまれて移設反対から容認に翻意した仲井真氏は、県民から怒りを買い、3選まらず。現知事の翁長氏に敗れることになったのである。(~_~;)
ちなみに沖縄では、昨年1月の名護市長選(名護市は辺野古があるところ)、11月の沖縄知事選、12月の衆院選の沖縄の小選挙区4つとも、全て自民党系の移設容認派の候補が敗れ、移設反対をメインの公約に掲げた候補が勝っているのであるが・・・。 (^ー^)
それぞれの選挙までのプロセスや選挙運動の内容、そしてその結果をきちんと見れば、辺野古への移設に反対、慎重な有権者の方が多いことは明らかだと言えるだろう。(**)
* * * * *
ところが、昨日、菅官房長官が会見で、トンデモ呆れてしまうような発言をしたという。 (゚Д゚)
菅氏は、沖縄の民意は移設反対かどうか「わからない」と。「選挙結果は基地賛成、反対の結果ではなく、振興策など総合的な政策の中で選ばれている」などと語り、「沖縄の民意は移設反対だ」とする翁長知事の主張を否定したというのである。(>_<)
『菅義偉官房長官は3日午後の会見で、名護市辺野古の新基地建設について県民の中に賛成、反対のいずれの意見が多いかという問いに対し「それは分かりません」と述べた。
新基地建設が最大の争点となった名護市長選や知事選、衆院選で建設反対の候補が全て勝利したことで、建設反対の「民意」が示されたという考えについては「基地賛成、反対の選挙結果だけじゃない。振興策や経済政策などいろいろある。総合的な政策の中で選ばれている」と述べ、辺野古問題が最大の争点とは受け止めていないとした。
2日の会見で「普天間の危険性除去を一日も早く解決してほしいとの多くの意見がある」との発言した真意について、「何回か現場に行き、そこで代表者の方と会った。普天間の危険性除去をなんとかしてほしいというのが沖縄県民の大きな声だった」と解説した。
5日の翁長知事との会談でも、辺野古移設が決まった経緯を説明し「辺野古移設が唯一の解決策だということを知事と話したい」と述べた。(沖縄タイムス15年4月3日)』
『菅義偉官房長官は3日の記者会見で、翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設阻止が「民意」だと訴えていることに反論した。菅氏は「(知事選などの)選挙結果は基地賛成、反対の結果ではないと思う。振興策、世代など色々なことが総合されて結果が出る」と語った。
また「普天間は世界で一番危険だと言われている飛行場だ。辺野古移設は唯一の解決策で、ぜひ知事と話し合いたい」とも述べた。菅氏は4日から沖縄を訪問し、米軍施設の返還式に出席。5日午前に翁長氏と会談する。(朝日新聞15年4月3日)』
* * * * *
mewは、以前も書いたように、菅義偉氏のことは、ひとりの政治家として、その頭のよさや手腕を評価しているところがあったのだけど。<安倍っちなんぞを担いで支えることにその能力を傾けてしまったので、能力を無駄遣いすることになった&かわいくない存在になってしまったのだけど。もったいないことをしちゃったな〜という感じ?^^;>
でも、その菅氏も近時、沖縄の辺野古移設に関して、「???」と思うような言動が多くなっているように思われ・・・。<沖縄の民意か「わからない」って言っちゃうなんて、安倍っちと同じくらいとは言わないまでも、意外におXXだったのかと思われちゃうかも。(~_~;)>
まあ、実際には、前回の記事にも書いたように、菅氏は沖縄の辺野古移設工作を任されていたのに、仲井真前知事の落選で、移設工事が思うように進められなくなったことから、イラ立ちや焦りを募っているのではないかと察するし。
また菅氏はおそらくかなりの負けず嫌いゆえ、そのような面が禁じの発言にらわれているのかも知れない。(-_-;)
ただ、菅氏は、昨日も「沖縄県民の理解を得たい」を言っていたらしいのだけど。こんな風に選挙での民意を否定するようでは、とても県民の心を開いて、その理解を得られるとは思わないし。<本当に理解を得たいと思っている人の態度、発言じゃないよね。(-"-)>
それこそmewが沖縄県民だったら、上の発言をきいて、自分たちにケンカを売っているととらえて、むしろ安倍官邸への反発を増す可能性が大きいだろう。(`´)
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確かに、菅氏も主張するように、県民の大多数は、まず第一に「普天間基地の危険を除去すべき」だと考えているのは事実だし。それゆえに、普天間基地の廃止&移設が日米間で協議されることになったのだけど。
普天間の危険除去というのは、全ての大前提になっている課題であって。今、大きな争点となっているのは、その危険な普天間基地をどのような形で廃止するのかということなのである。(・・)
この問題に関して、日米政府は勝手に辺野古への移設を決めてしまい、いまだにこれが唯一の解決策だと主張しているのだけど。でも、辺野古が候補になってから既に20年近く立っているのに、いまだに計画が実現できないことからもわかるように、この計画は地元住民の理解も十分に得られていない上、環境などの面でも様々な問題が存在しているのが実情なのだ。(-"-)
また県民の多くは、沖縄の基地負担の軽減を求めているわけで。たとえ普天間基地の危険除去のためとはいえ、今から新しい基地を作ることに疑問や抵抗、反発を覚えている人が少なくない。
それゆえ、沖縄県民の多くは、普天間基地は県外に移すべきだと考えているし。特に辺野古の海を埋め立てて、新しい基地を建設するような形の移設方法には反対の立場だし。昨年行なわれた3つの大きな選挙でも、その意思を示したのである。(**)
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それこそ自民党の幹部は、沖縄県民の民意をよ〜くわかっているのではないかと察する。^^;
09年の衆院選で、民主党の鳩山由紀夫代表(当時)が、沖縄での選挙活動に際に、普天間基地の移設に関して「最低でも県外」と発言したのだが、これが、沖縄の県民の心に火をつけることに。(@@)
それ以来、世論調査の結果では県民の8割以上が辺野古移設に反対しているし。また沖縄の41ある全市町村議会が、県外移設を求める議決を行なったほど。(・・)
このような状況を見て、自民党推薦の仲井真知事(当時)は、06年の知事選では条件付で辺野古移設に賛成していたものの、10年の知事選では県外移設を公約にして当選。また自民党の沖縄県連に所属する国会&地方議や首長も、10年以降は県外移設を公約にして、国政選挙や地方選挙を戦って当選して来たわけで。13年までは、自民党も含めて与野党オール沖縄で「辺野古移設に反対&県外移設」を要望していたのは明らかだし。それが沖縄県民の多数の民意でもあったのだ。(**)
ところが、このブログでも何度も書いているように、安倍首相が13年2月に訪米した際に、オバマ大統領に辺野古移設計画の推進を約束したことから、仲井真前知事と沖縄自民の状況が一変。
自民党県連も仲井真前知事も、安倍官邸&自民党の強い圧力+α(アメムチ作戦)に屈して、移設容認に翻意したため、オール沖縄体制が崩れてしまったのだけど。
それに対して、沖縄の県民は、知事選と衆院選を通じて、県民を裏切って公約を変えてしまった仲井真氏と自民党の候補を落選させることでNOを突きつけて、改めて彼らの意思を示したのである。(++)
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ところが、実のところ、菅官房長官は、この09年〜12年に沖縄県民や自民党沖縄県連の議員が示した民意も正当なものとして認めていないのである。(~_~;)
先ほど、09年の衆院選で、民主党の鳩山代表(当時)が衆院選で「県外移設」の話をしたことが、沖縄県民の心に火をつけたと書いたのだけど。(沖縄自民党の議員の心にもね。)
安倍官邸や自民党の中には、鳩山代表が「県外移設」なんてまやかしの話を持ち出したことから、県民が実現できもしない夢を抱いて&騙されて、自民党政権がそれまで米国と進めて来た計画をジャマすることになったのだと。
もしあの時、そんな話を持ち出さなければ、沖縄県民は「県外移設」が可能だと思うことも要望することもなく、「普天間の危険除去のためには、辺野古移設しかない」とあきらめて従ったに違いないと考えて、今でも怒っていたり、恨みがましく思っていたりする人が多いのである。(-"-)
それは、菅官房長官の先月末の会見での発言からもよ〜くわかる。^^;
『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古沖(同名護市)への移設問題で、菅義偉官房長官は2015年3月27日午後の会見で、政府と沖縄県の対立の背景に「感情的なもつれがある」という指摘について、
「前政権の迷走によって、沖縄県民の皆さんの心が大きく傷つけられたと思っている。そうした沖縄県民の皆さんの心、気持ちを元に戻して信頼感を取り戻すことはなかなか簡単なことではない」
と述べた。民主党政権時代、鳩山由紀夫元首相が辺野古以外の移転先の見通しが全くたたないままに「最低でも県外」などと発言し、事態をこじらせたことを改めて強く非難した形だ。
「危険除去はどうするんでしょう?」
菅氏は、かつての沖縄県内の自治体の首長が辺野古移設に同意したことを理由に、「行政の継続性は当然のこと。危険除去はどうするんでしょう?1日も早く、世界で1番危険と呼ばれる普天間飛行場の危険を除去するのは政府の大きな役割」とも述べ、辺野古沖の工事を続行する意向を改めて示した。(J−CASTニュース15年3月27日)』
<先日、安倍首相や仲間たちは、自分たちの思うように行かないこと、都合の悪いことなどは民主党政権のせいにするって話を書いたのだけど。菅くんもそんな風になって来ちゃったのね。^^;>
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安倍内閣としては、「ともかく1日も早く普天間基地の危険性の除去が必要だ」「そのためには、辺野古移設の計画を進めるしかない」「政府は粛々と計画通りに工事を進める」という主張を貫くつもりのようなのだけど。
菅官房長官らが、XXの一つ覚えみたいに「粛々と進める」と言い続けていることに、昨日3日、普天間周辺住民らが、「思考停止に陥っている」との声明を出したという。(@@)
『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する普天間周辺住民らは3日、那覇市内で会見し、4日に沖縄を訪れる菅義偉官房長官に抗議する声明を発表した。
声明は「仲井真弘多前知事の埋め立て承認にすがり付き、『粛々と進める』と言うだけの思考停止に陥っている」と菅長官を批判。2012年に米輸送機MV22オスプレイが配備されたことなどにも触れ、「本当に基地負担を軽減するならば、米側に普天間の閉鎖を主張し、辺野古新基地建設を断念すべきだ」と強調した。(時事通信15年4月3日)』
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『米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古沖(同県名護市)移設に反対している普天間周辺住民らが2015年4月3日、4〜5日の日程で沖縄県を訪問する菅義偉官房長官について、「『粛々と進める』と言うだけの思考停止に陥っている」などと非難する声明を発表した。
この指摘について、菅氏は同日夕方の会見で、「粛々と進める」という表現を盛り込みながら、改めて作業続行を表明。一方で、4月5日に会談予定の沖縄県の翁長雄志知事との間にできた深い溝については「1回で埋まるような話ではない」と述べ、会談を重ねたい考えを示した。
■「やはり粛々と進めていくというのが政府の責任」
菅氏は、1996年の普天間返還の日米合意から2013年12月の仲井真弘多(ひろかず)前知事による辺野古沖埋め立て承認までの長いみちのりを強調。
「(普天間の)閉鎖をする。その条件として県内移設、それから3年かかって当時の県知事、地元の市長の同意を得て閣議決定した。日本は法治国家ですから、手続きするのにも、それから時間がかかった。しかし結果として、一昨年埋め立て承認をいただいた」
その上で、住民が批判の対象にしていた「粛々と進めていく」という言葉を2度も使いながら、辺野古沖移設に向けた作業続行を改めて表明した。
「そこは粛々と進めていって、普天間飛行場の危険除去は政府の責任だと思っているし、我が国を取り巻く安全保障環境を考えたときに、尖閣問題、北朝鮮問題が現にある。日米同盟の抑止力とその維持、そうしたことも日本だけでなく全体の安全保障の中でそこが唯一の解決策だということで決定している。そこはやはり粛々と進めていくというのが政府の責任ではないか」
普天間の危険除去について「いろんな話し合い」したい
菅氏は、4月5日に沖縄県の翁長雄志知事と就任後初めて会談予定。会談で立場の違いが先鋭化し、されに溝が深まる可能性も指摘されている。この点については、菅氏は
「(溝は)1回で埋まるような話ではない。(辺野古沖が移転先として取りざたされて)16年もかかってきている。それだけいろんな問題を抱えている問題だと思う」
「行政の継続性もあるし、まさに普天間の危険除去という、辺野古移設の原点にということついていろんな話し合いをさせていただきたい」などと話した。(JーCASTニュース15年4月3日)』
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他方、実は2〜3日に東京に来ていた翁長知事は、今回も、これまで唯一会ってくれている山口沖縄担当大臣と会談。翁長氏は改めて、選挙結果にあらわれた沖縄の民意を、菅官房長官に伝える意向を示していたという。(・・)
<『昨年12月の知事就任後、翁長氏の上京は8回目で、山口氏との会談は3回目。翁長氏が山口氏に「なかなかほかの閣僚とはお会いできない」とこぼす場面もあった』んだって。(ノ_-。)(共同通信4.3)>
『沖縄県の 翁長雄志 (おなが・たけし) 知事は2日、5日午前で調整が進んでいる菅義偉官房長官との初会談で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する姿勢を直接伝達する考えを重ねて示した。都内で記者団に「民意を理解していただく」と語った。
翁長氏は昨年11月の知事選で掲げた「辺野古移設反対」の公約を堅持していることを強調。昨年の名護市長選、知事選、衆院選沖縄4小選挙区全てで辺野古反対派が勝利した経緯を踏まえ「申し上げたいことは申し上げたい」と主張した。(共同通信15年4月3日)』
果たして、明日の菅ー翁長会談は、正面からお互いの主張をぶつけ合うガチンコ勝負になるのか。また、沖縄県民が納得できるようなものになるのか、実に興味深いところなのだけど・・・。
いずれにしても、各メディアはきちんとこの会談の様子を、全国の国民に伝えて欲しいと。そして、国民が安倍暴君政権の考え、やり方を判断する材料を与えて欲しいと切に願っているmewなのだった。(@@)
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