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1月に中東歴訪をした安倍首相(C)AP
安倍政権の命運握る過激なスピーチライター 永田町の裏を読む/高野孟
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158562
2015年4月2日 日刊ゲンダイ
安倍晋三首相が「戦後70年談話」でどこまで村山富市元首相の「戦後50年談話」を引き継ぐのか、あるいは引き継がないのか。その歴史修正主義の度合いが、中国、韓国のみならず東南アジアや米欧まで含めた世界的な関心事となりつつある。
安倍は自ら望んで、4月末の訪米の機会に米議会で演説する予定を立てた。しかし、米国の在郷軍人団体は「かつての戦争への明確な反省を表明するのでなければ、ルーズベルトが立ったのと同じ演壇に立たせるわけにはいかない」とまで言ってロビー活動を行っている状況だ。はたして米中韓をはじめ世界と安倍取り巻きの右翼とを同時に満足させるような巧妙な表現を見いだせるのだろうか。
そこで注目されるのが、安倍のスピーチライターである谷口智彦内閣官房参与の能力である。ある自民党議員が言う。
「五輪招致のスピーチで、福島原発事故が『アンダー・コントロール』だと言わせたのは彼。これで安倍は嘘つきということになってしまった。先の中東訪問でのカイロでのスピーチで、言わなくてもいい『ISIL(イスラム国)と戦う周辺諸国に2億ドルを支援する』という刺激的な一句を盛り込んだのも彼で、それが結果的に後藤さんたちの命が奪われることにつながった。ド右翼の谷口が、外務省の口出しを一切遮断して、勝手に安倍の思いを増幅して過激なことを言わせ、国際的孤立を招いている」
だとすると、4月末の米議会演説も、8月15日の戦後70年談話も、単に村山談話を引き継ぐという穏健なものとはならないのはほぼ確実だ。この国は難しいところへ自ら突入していくことになるのではないか。
谷口は東大法学部卒業後、反北朝鮮の牙城とも言うべき佐藤勝巳の「現代コリア研究所」研究員、「日経ビジネス」記者、外務省の副報道官などを経て、13年2月に内閣官房に入った。日経時代の上司に聞くと、「仕事は早いし、米英に留学して英語も達者で、いわゆるデキるタイプ。それだけに自信過剰に陥りがちで、右翼思想の地が剥き出しにならないか心配だ」と言う。
おそらく、谷口にしてみれば、70年談話のための有識者懇談会など単なるお飾りにすぎない。「最後にまとめ上げるのは俺だ」「ここがスピーチライターの勝負どころだ」と思っているのだろう。彼の筆先ひとつに安倍政権の命運がかかっているといえそうだ。
▽〈たかの・はじめ〉1944年生まれ。「インサイダー」「THE JOURNAL」などを主宰。「沖縄に海兵隊はいらない!」ほか著書多数。
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