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何にも知らん顔(C)日刊ゲンダイ
NHK籾井会長に新疑惑 社外取締役を務めた企業に「強制捜査」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158563
2015年4月2日 日刊ゲンダイ
NHK籾井勝人会長に新たな疑惑が浮上した。
2006年から1年間、社外取締役を務めた会社「グローバルアジアホールディングス(旧アイビーダイワ)」が、先月18日に決算を粉飾した疑いで、証取委と警視庁から強制捜査を受けていたという。
問題となっているのは、籾井会長がアイビーダイワの社外取締役を務めている時に、約234億円もの巨額損失を計上していたことだ。
民主党の後藤祐一議員が30日の衆院予算委員会で質問し判明した。
予算委で、籾井会長は巨額損失について「(アイビーダイワは)井戸を掘って石油やガスを見つける仕事をしていたが、井戸を2本をあきらめることになり、全額損失に計上した。過去からの積み重ねも一気に償却した」と説明した。
ただ、アイビーダイワの決算を見ると、籾井会長が社外取締役を務めていた1年(2007年3月期)だけ損失が突出している。05年は1億6000万円、06年は約2億4000万円、08年は約35億円、09年は約10億円の損失だったのに、07年は234億円とケタが違うのだ。
「当時、アイビーダイワは、籾井さんと三井物産の同期が社長を務めており、その関連で社外取締役に就いたようです。なぜ、籾井さんが就任した時だけ損失が膨らんだのか。籾井さんは、その前の2年間は三井物産グループの『三井石油開発』で取締役を務めていた。同じ資源を開発する会社という点と三井物産というつながりから、両社に何かしらの事情があったのではないかとの見方も出ています」(商社関係者)
■会社資金の一部が反社会勢力に流れた可能性
アイビーダイワと三井石油開発の関係について、籾井会長は「両社は全く関係ない」としている。
「アイビーダイワのような企業は『漂流企業』と呼ばれています。上場企業という“ハコ”だけが残り、社名や業務内容、経営陣、株主が次々に変わっていく。『ハコ企業』ともいわれ、マネーゲームの道具に使われており、問題視されています」(経済誌記者)
現にこの会社は、豊国産業→アイビーダイワ→プリンシバル・コーポレーション→グローバルアジアホールディングスと、次々に名前を変えている。
今回の捜査は、暴力団を担当する警視庁組対3課が担当。会社の資金の一部が反社会勢力に流れた可能性もあるという。
怪しい企業で社外取締役を務め、その間に巨額損失を計上――。あまりにも“怪しすぎる話”だ。
私用ゴルフのハイヤー代の請求問題に、クローズアップ現代のやらせ問題……籾井会長にまつわる疑惑が尽きることはなさそうだ。
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