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2015年03月31日 「ジャーナリスト同盟」通信
<明治から長州閥突出支配>
日本近代史をひもとくと、日本政治の後進性はいかんともしがたいほど明らかである。歴史の教訓を学んでいない。人権・教養レベルの低さも重なる。明治から今日まで、政界・官界など長州閥・世襲が主流の地位を占めてきていることがわかる。彼らは明治の侵略価値観に支配されている。民主主義は対外的宣伝のお飾りでしかない。しかも官界と政界は一体である。さらにいうと、強力な支援者で、実質、政治コントローラーである三菱や三井の超巨大財閥も、長州閥とグルである。戦前の侵略・植民地支配の主流勢力でもある。日本は明治以来、何も変わっていないことに内外研究者は早く気付くべきだ。
<過去を引きずる戦後政治>
岸・安倍家に限っても、二人のA級戦犯がいた。その影響を色濃く受けている首相をいただく、現在の悪しき日本の政治なのだ。このことは、悲しいことだが、日本人の民度の低級さを裏付けている。
戦前を引きずる首相の言動が、嘘と詭弁でこり固まっていることも認識できるだろう。長州閥・世襲閥に押さえ込まれた自民党と、公明党・創価学会で城を構築している。
神社本庁・日本会議・統一教会という反共主義の極右集団に加えて、いまや従来、平和宗教団体を喧伝してきた創価学会も加わって、選挙圧勝の原動力となっている。奇怪なカルト・狂信的・不気味な勢力と映る。健全な政治勢力ではない。民主の原理が、ここには見られない。民意を代表することはない。
これを新聞テレビが支援の論陣を張っている不可解な日本政治でもある。これが今の日本政治の実態なのである。
<極め付きの極右の自公政権>
これほど極右が政治の前面に出てきたことは、かつての戦後政治になかった。自民党の代表を務めたことのある小沢一郎でさえも、その狂信的極右政策と自公内閣に驚愕しているようだ。
1972年のポスト佐藤の自民党総裁選以来、同党を見聞してきた筆者でも、この奇怪な政治集団に改めて驚かされている。
侵略と植民地支配は、暗い明治にその根っこが存在する。そこに神社・靖国(国家神道)が登場する。最近、官邸の仲間である女性議員からは、聞いたことのない「八紘一宇」が飛び出した。自衛隊を「わが軍」と言い始めた。大日本帝国復活を夢見ているようで、正直なところ、気味が悪い。
それでも支持率が下がらない。ここにも政治・世論操作がなされているだろう。これまでの保守政治とは全く異質である。
<隣国との軋轢は必然>
明治政府は長州と薩摩のクーデター政権である。京都に蟄居させられていた天皇を神格化させると共に、そこに財閥へと成長する前の政商が背後を固めた。政商の資金力で海外の武器弾薬を手にして、倒幕に成功した。政商は明治・大正・昭和期において、財閥化して天皇制国家主義のもとで実質、政治をコントロール、海外での資源確保に狂奔した。これが半島植民地支配と大陸侵攻の原動力である。
長州軍閥の雄で知られる山県有朋を操ったのは、主に三菱である。軍需産業としての三菱は、戦後にさらに拡大してきて、現政権を紺トールしている。むろん、三井もじっとしていない。東芝や松下などが競って武器弾薬製造にのめりこんでいる。防衛官僚の大量天下りが、それを証明している。
戦争勢力である財閥と長州閥の連携は、戦後も水脈を保ち、継承されてきている。ここが日本政治最大の後進性と恥部である。まともな歴史認識を拒絶する極右の震源地なのだ。国際常識である従軍慰安婦・性奴隷でさえも歪曲、真実を認めようとしない。それは最近の米紙インタビューでも明らかとなった。
過去を清算できない日本に対して、最近もドイツ首相が来日、真摯に政治説得したが、長州出身の無能・無責任な世襲首相は理解しなかった。このことに、アジアのみならず欧米社会は相当な衝撃を受けている。
アジアに誕生した極右政権に欧米ジャーナリストは、いまさらながらあきれ返っている。彼らは反撃の機会を狙っている。極右政権を批判しない日本の新聞テレビを軽蔑する、彼らの心情を理解できる。
<超大国の配下として野望実現>
大日本帝国復活にかけるかのような長州・世襲首相は、他方でワシントン接近による、ワシントン利用に勝負をかけている。それを、創価学会による圧勝選挙が後押ししている。沖縄での米軍基地強化の暴走は、独立国の否定である。
自衛隊を米戦争屋に提供するための、戦争法の成立に拍車をかけている。それを5月国会で、数の力で強行するだろう。ワシントンの戦争屋は大喜びだ。戦争放棄の日本国憲法違反である。違憲裁判が多発するか、ここも試されている日本の法治である。
農業・医療関係者が大反対している、アメリカ主導のTPPにも率先参加する構えでもある。
ワシントンへの貢物は、超大国の配下として、そこを足場に過去を正当化、同時に軍国主義化を実現しようとする極右日本を象徴している。ワシントンの意のままに行動することで、その間隙を狙っての改憲軍拡政策の強行である。個々には核兵器の保有も見え隠れしている。
こんな無謀な悪政を、ただ呆然として見守るだけの日本人でいいだろうか。
<21世紀はアジアの世紀>
21世紀はアジアの世紀である。衰退期に突入した欧米は、もはや隠しようがないほど明らかである。紙を印刷するだけの金融政策での景気対策は限界だ。
経済の勢いは、欧米からアジアに移行してきている。そこに横槍を入れようとするワシントンの戦争屋は、日本の極右政権を悪用しようと企んでいるだろうが、そんなワナにはまるアジアではないだろう。
日清戦争・日露戦争は、いうなれば大英帝国・ロンドン策略によるアジア人同士の代理戦争だった。いま同じ方法を、ワシントンの悪しき戦略家が用いようとしている。そうして日本財閥をリモコンして、長州政権を誕生させたとの分析も可能であろう。
こんな手口に乗ってしまうような、現在のアジアではないだろう。
21世紀はアジアの世紀である。このことに、福田康夫や鳩山由紀夫らは気付いている。長州首相の野蛮な暴走が、たとえ創価学会を利用しても成功するだろうか。信濃町がこれまで通り、大田や山口の意のままになるだろうか。
<ASEAN+2は本格始動>
中国の海南島で開催されたボアオ・アジアフォーラムで、中国国家主席が東アジア共同体実現に向けてZ旗を掲げた。その手始めがアジアインフラ投資銀行の設立である。これにASEAN諸国首脳らが賛同した。
ASEANと中国の経済関係は、一段と強まるだろう。韓国も参加した。2020年に向けて東アジア経済共同体は、たとえ日本抜きでも開花するだろう。その勢いを見て取れそうなボアオ会議だった。3月31日、日本政府はアジアインフラ投資銀行参加表明を見送った。孤立日本をここでも暴露した。
地球もアジアも動いている。歴史の逆転はない。
2015年3月31日記
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