http://www.asyura2.com/15/senkyo182/msg/377.html
Tweet |
TVのチャンネルを切り替えたらちょうど、報道ステーションで古舘MCが、古賀発言に対する菅官房長官の発言内容を紹介したのち、「番組としては古賀さんがニュースと関係ないことでコメントをした。このことに関しては、残念だと思っています。テレビ朝日としてはその一点を防げなかったことをテレビをご覧の皆さんに重ねてお詫びをしなくてはいけないと考えています」という奇妙な“謝罪”的コメントを発する場面に遭遇した。
このコメントに、思わずずっこけてしまった。
古館氏の意思や判断なのか、テレビ朝日の意向なのかわからないが、報道番組制作者や報道番組放送主体として醜悪極まりない対応だと思う。
(菅官房長官は「テレビ局がどのような対応をするか、しばらく見守っていきたい」と語っている)
古館氏の“謝罪”的コメントを端的に評価すれば、27日の放送で悪かったのは古賀氏と決めつけたものである。
しかし、評価のベースになっているともいえる「番組としては古賀さんがニュースと関係ないことでコメントをした」という説明は事実と異なる。
古賀氏がレギュラー的な座から降板する問題について、古賀氏が口火を切ったにしても、古賀氏と古館MCとのあいだでやりとりが続いたのだから、MCという責任ある立場の古館氏は、「番組として、私と古賀さんがニュースと関係ないことでやりとりを行った」と説明すべきである。
古館MCのコメントは、古賀氏ひとりが“悪者”になっており、自分やテレビ朝日は、古賀氏の発言を抑え込むことができなかったことについて“非”があるというレベルで逃げを打っている。
まともな報道番組のMCやテレビ局なら違うだろうということで、イヤミになるが、最低限必要なものとして添削をすると、
「番組のなかで私(古館)と古賀さんがニュースと関係ないことでやりとりを行った。このことに関して、申し訳なく思っています。テレビ朝日としても、そのような事態になることを防げなかったことで、テレビをご覧の皆さんに重ねてお詫びをしなくてはいけないと考えています」
といったものになるだろう。
さらに言えば、古賀氏のレギュラー的座からの降板に関するやりとりも、古賀氏の冒頭発言それ自体にたいした“意味”があったわけではなく、古賀氏の話を受けて“興奮”した古館氏が、火に油を注ぐような発言をしたことでおかしくなっていったものである。
古賀氏の関連冒頭発言内容:(引用は添付する毎日新聞の記事より)
「今日が最後ということで、テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長のご意向ということで私は今日が最後なんですけど、これまで非常に多くの方から激励を受けまして、一方で菅官房長官はじめ官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、それを上回るみなさんの応援のおかげで非常に楽しくやらせていただいたということで、お礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」
------------------------------------------------------------------------------------------
【意訳】
私が降板を望んだわけではなく、テレビ朝日や古舘プロダクションの判断で降板することになってしまった。政権の政策に敵対的な発言もしたので、官邸からも批判を受けた(そうだ)が、それを上回る勢いで視聴者の方々から激励を受けたので楽しく出演することができありがたかった。
------------------------------------------------------------------------------------------
ここでポイントになる発言は、「菅官房長官はじめ官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきました」という箇所である。
バッシング(強い非難)が、公開(ないし古賀氏に直接)のかたちでなされたものなのか、テレビ局などを通じて非公式に伝わったものなのかわからないが、公開のかたちなら、報道番組で政府(官邸)批判を行ってきた古賀氏が官邸サイドから批判されたとしても、文句を言う筋合いではない。批判に反論をすれば済む話である。
古賀氏自身、27日の番組でのやりとりの後半で、官邸サイドからの公開での批判は大歓迎と発言している。
(非公式のものなら、テレビ局か古館プロダクションが“抗議”を受けた可能性もあるから、その内容を明確にしてもらって“反撃”することになる。官邸が古賀を気に入らないとかやめさせろというようなことを言ったのなら、表現の自由に対する重大な侵犯であり、政権が崩壊してもおかしくない一大政治問題になる)
古賀氏の発言を受けた古館氏は、気色ばんで、
「古賀さんちょっと待ってください。今のお話は私としては承服できません。古賀さんが金曜日に時折出てくださって、大変私も勉強させていただいている流れの中で、番組が4月から様相が変わっていく中でも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、相変わらず思っていますし」
と反応した。
古館氏は「今のお話は私としては承服できません」と言っているが、具体的に古賀氏の話のどこに承服できないのか不明である。
それに続く「番組が4月から様相が変わっていく中でも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、相変わらず思っています」という内容を聞くと、古賀氏の「私は今日が最後なんです」を受けたもののようにも思える。
そうだとすれば、レギュラー的ポジションから降板することを視聴者向けに話した古賀氏と今後も単発での出演もあるだろうと説明した古館氏とはやりとりがかみ合っていないことになる。
勝手に推測すると、古館氏は、古賀氏の「テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長のご意向」という発言に“化学反応”を起こしてしまったようである。
そのような奥の院の名前が出たことで、視聴者や他のメディアはいろんなことを勘ぐるのではないという危惧心が生まれたのかも知れない。
何より、“ご意向”と「菅官房長官はじめ官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきました」という内容との関連性を“邪推”されるのでははなはだ困ると考えたのかもしれない。
古館MCが冷静に対応できるひとなら、
「古賀さんは歯に衣着せぬ内容で政策批判もされてきたので、異なる立場の人たちから批判があるのも当然ですよね。番組が4月から様相が変わっていくことでこれまでのようなかたちではなくなりますが、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、相変わらず思っています」
と、軽く受け流してまとめたと思う。
ところが、感じるものがあるとしても、何をトチ狂ったのか、「古賀さんちょっと待ってください。今のお話は私としては承服できません」と気色ばんだため、古賀氏の「いや、でも古舘さん言われましたよね。私がこういうふうになることについて「自分はなにもできなかった、本当に申し訳ない」と。」とさらなる追撃を誘ってしまった。
結論的に言えば、菅官房長官の会見を紹介したテレビ朝日ないし古館氏は、古賀氏を“悪者”にするのではなく、菅官房長官の発言内容について、自分たちが答えられる範囲でちゃんと説明する責務があると思う。
古賀氏からバッシングを受けたと名指しされた菅官房長官は、「全く事実無根だ。言論の自由、表現の自由は極めて大事だが、公共の電波を使った報道として極めて不適切だ」と記者会見の場で言っているのだから、古賀氏の認識が事実なのか錯覚なのか、官房長官の説明が事実なのかについて、関係者が説明に乗り出さない限り、一件落着とはならないからである。
万が一、テレビ朝日幹部が、官邸サイドや与党政治家から古賀氏を気に入らないとかやめさせろというようなことを言われたわけではないのに、官邸の意向を勝手に忖度して古賀氏をやめさせる判断をしたのなら、この問題の責任はひとえにテレビ朝日にあると言える。
付け加えるのなら、やめたくはなかったと推測できる古賀氏に引導を渡すとき、すっきり番組刷新だからと説明するのではなく、「続けてもらいたいのだけど、官邸がちょっと...」とか「視聴者は期待しているが、与党の政治家はあまり好ましく思っていない」など、やめてもらうのが他の誰かのせいであるかのように説明したとしたら、テレビ朝日の存続自体が危うくなってもおかしくない大問題になると思う。
====================================================================================================
<報道ステーション>古舘キャスターと古賀氏のやりとりは…
毎日新聞 3月28日(土)11時57分配信
テレビ朝日の27日夜のニュース番組「報道ステーション」で、古舘伊知郎キャスターと、コメンテーターを務めた元経済産業省官僚の古賀茂明氏とが激しく応酬するハプニングがあった。古舘キャスターとコメンテーターの古賀氏とのやりとりは次の通り。
(22時16分ごろ)
古賀氏 ……今日が最後ということで、テレビ朝日の早河会長とか古舘プロダクションの佐藤会長のご意向ということで私は今日が最後なんですけど、これまで非常に多くの方から激励を受けまして、一方で菅官房長官はじめ官邸のみなさんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども、それを上回るみなさんの応援のおかげで非常に楽しくやらせていただいたということで、お礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
古舘氏 古賀さんちょっと待ってください。今のお話は私としては承服できません。古賀さんが金曜日に時折出てくださって、大変私も勉強させていただいている流れの中で、番組が4月から様相が変わっていく中でも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと、相変わらず思っていますし。
古賀氏 それは本当にありがたいことです。もし本当であれば、本当にありがたいこと。
古舘氏 古賀さんがこれで、すべて、なにかテレビ側から降ろされるということは、ちょっと古賀さん、それは違うと思うんですよ。
古賀氏 いや、でも古舘さん言われましたよね。私がこういうふうになることについて「自分はなにもできなかった、本当に申し訳ない」と。
古舘氏 はい、もちろん、それは。この前お話ししたのは、楽屋で。古賀さんにいろいろ教えていただいている中で、古賀さんの思うような意向に沿って流れができてないのであるとしたら大変申し訳ないと、思ってる今でも。それは極端過ぎる。
古賀氏 (さえぎって)いや私全部録音させていただきましたので、もしそういうふうにいわれるんだったら全部出させていただきますけれども。
古舘氏 いやこちらもそりゃ出させていただくことになっちゃいます古賀さん。
古賀氏 いやいいですよ。
古舘氏 だから、それはおいて、私は違うと思ってますが、ではイエメンのお話に戻っていただけますか。
(22時32分ごろ)
古賀氏 ……今日もですね、さっきああいうやりとりがありましたけれども、やっぱり、我々は批判されたから言っちゃいけないというふうになっちゃいけないので、そういう意味ではですね、テレビ朝日では作っていただくのは非常に申し訳ないと思ったから自分で作ってきました。(フリップを示す)「アイ アム ノット アベ(I am not ABE)」というのをですね。でこれは、単なる安倍批判じゃないです。日本人がどういう生き方をしようかということを、考えるうえでの一つの材料にしていただきたい、一つの考え方を申し上げたと。それはもちろん批判していただいてもいいですし、そういうことをみんなで議論していただきたいなと思ってましたんで、まあこれはもちろん、官邸の方からまたいろんな批判が来るかもしれませんけれども、あんまり陰で言わないでほしいなと思っているので、ぜひ直接ですね、菅官房長官でも、ごらんになっていると思いますから、私のところにどんどん文句言ってきていただきたいと思います。
古舘氏 あの、古賀さんのいろんなお考えは共鳴する部分も多々あるんですが、一方で、はっきり申し上げておきたいなという一点はですね、マスコミの至らなさ、ふがいなさももちろん認めるところはありますが、例えば私が担当させていただいているこの番組でいえば、数日前に川内原発に関する地震動に対する不安の指摘、あるいは、3.11には核のゴミがまったく行き場がない問題、あと沖縄の辺野古の問題ですね、こういうところも、北部でのアメリカの海兵隊の思惑があると、批判すべきところはやらせていただいているんです。
古賀氏 すばらしいですね。それ私も昨日ツイートしたんですよ。こんな立派なビデオを作ってますよと。(テレビ朝日の)サイトに行って特集のところをクリックしてくださいと。並んでますよ、ぜひ見てくださいとツイートしたんです。すごく反響もありました。で、あれを作っていたプロデューサーが今度更迭されるというのも事実です。
古舘氏 更迭ではないと思いますよ。私は人事のことは分かりませんが。
古賀氏 (さえぎる)いや人事のことを……
古舘氏 (さえぎる)人事異動、更迭、やめましょう古賀さん。これ、見てる方よく分からなくなってくるんで。
古賀氏 やめましょう。僕はそんなこと言いたくないので。(用意されたフリップを示して)いま安倍政権の中でどんな動きが進んでいるのかなと……。
古舘氏 ちょっと、ごめんなさい、時間が……
古賀氏 だからそういうこと言わないでほしかったんですよ。では最後にぜひこれを古舘さんにお贈りしたいんですけど(ガンジーの言葉を引用したフリップを示して読み上げ)つまり、圧力とか自粛に慣れていって、何もしない、独りでやったってしょうがない、たたかれるだけだ、ということでやっていないと、知らないうちに自分が変わってしまって、本当に大きな問題が起きているのに気がつかないってことがあるんですよと。私も今すごく自分に言い聞かせて生きているんですけど、ぜひこれはみんなが考えていただきたいと思っています。いろいろね、申し訳ない、口論みたいになっちゃって申し訳ないけれども、私が言いたかったのは、言いたいことはそのまま言おうと。自然に言って、もちろん違う意見の方は違う意見を言っていただいていいし、古舘さんだって私の考えがおかしいと思えばどんどんおかしいと言っていただいて、まったく何の問題もないんですけれども、なにか言ったことについて裏でいろいろ圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだと言ったりとか、そういうことはやめていただきたいと、そういうふうに思っただけです。
古舘氏 ……はい。それではいったんコマーシャルを挟みます。
最終更新:3月30日(月)16時10分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150328-00000018-mai-soci
---------------------------------------------------------------------------------------------
菅官房長官「全くの事実無根」 古賀氏の「官邸バッシング」批判に
産経新聞 3月30日(月)12時16分配信
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は30日午前の記者会見で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が27日のテレビ朝日番組で「菅氏をはじめ官邸にバッシングを受けてきた」などと批判したことに対し「全く事実無根だ。言論の自由、表現の自由は極めて大事だが、公共の電波を使った報道として極めて不適切だ」と不快感を示した。
菅氏は「(報道した)テレビ局がどのような対応をするか、しばらく見守っていきたい」と説明した。
最終更新:3月30日(月)14時5分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150330-00000520-san-pol
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK182掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。