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鳩山由紀夫元首相(酒巻俊介撮影)
「クリミア行きは安倍首相のため」「普天間は国外へ」鳩山元首相、大放言 岡田氏にも矛先「どうしようもない」
http://www.sankei.com/politics/news/150328/plt1503280018-n1.html
2015.3.28 19:26 産経新聞
鳩山由紀夫元首相が28日、MXテレビ番組に出演し、ロシアが併合したウクライナ南部のクリミア訪問について、北方領土問題の解決に向けたロシアとの関係修復が目的だったとの認識を示した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)について国外への移設を主張し、自身を批判した民主党の岡田克也代表を「どうしようもない」と切り捨てるなど、大放言となった。
鳩山氏は今月中旬に訪問したクリミアについて「ロシアの固有の領土だ」と指摘。「かなり民主的な住民投票により、大半の皆さんが望んだからロシアに編入されることになった」と正当性を主張した。
訪問の目的は「北方領土問題の解決のため」と説明した。「(日露首脳間で)議論もできないような状況ではまずい。もっと雰囲気を良くしないと、プーチン大統領は乗ってこない。安倍晋三首相とは良い関係があった。その関係に戻してあげたいというのがクリミア行きの理由だ」と語った。
ロシアの併合を批判する報道に対しては「なんでもロシアが悪者になっている」と批判。訪問時の感想として「本当に観光地だ。戦車も兵隊も一人もいない。みんな自由だ。プーチン氏を悪く言う人は一人もいなかった。みんなプーチン氏のおかげで本当にいい国になったとロシアに編入されたことを大変喜んでいた」と述べた。
また、日本政府が元首相としての訪問自粛を要請したことに関し、「首相なんていう肩書は、もともとなくてもよかった。たまたまなってしまったから肩書がつきまとっているが、いらない。もっと自由に動きたい」と述べ、本来は首相にはなりたくなかったとの認識を示した。
さらに首相時代の外交への評価を「60点」とし、「東アジア共同体構想が大事だと言った結果、日中関係、日韓関係は非常に良かった」と自賛した。
首相時代に「最低でも県外」と約束して実現できなかった普天間移設問題については、「最低でも県外と言って、それができなかったことが最低だった。自分の思いが果たせなくて名護市辺野古(への移設)に戻ってしまったことを一番後悔している」と語った。
その上で「だからこそ、沖縄にできるだけ寄り添いたい。私の発言の結果、沖縄の人たちが自立心を持ち、『最低でも県外、できれば国外、辺野古はとにかくダメだ』との意識が高まった」と肯定的に評価した。移設先については「国外に求めるしか回答はない」と明言した。
鳩山氏は、首相時代に外相を務めた岡田氏への批判も強めた。岡田氏が27日のインターネット番組で、クリミア訪問を「国益にマイナスだ」と批判したことには、「彼は外務省の役人の発想から超えられない。どうしようもない」と反論した。
ネット番組で岡田氏が外相のときから「県外移設は不可能」との考えだったと語ったことに対しても怒り心頭の様子で、「だとすれば、私が外相就任を求めたときに『私はできません』と断るべきだった。首相の言葉は大変重い。それを実現するために外相として任命したのだから、とことんやってくれなきゃ困る」と不満を漏らした。
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