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2015年03月27日 「ジャーナリスト同盟」通信
<公邸での会食>
アンベイの口から、憲法9条の縛りのある自衛隊を、なんと「わが軍」が飛び出した。官房長官も「問題ない」と肯定した。海外で戦争する軍隊と言いたいらしい。側近の女性参院議員からは「八紘一宇」が飛び出した。これは太平洋戦争期の日本侵略を正当化する用語で、語源は日本書紀から取ったものだ。日本帝国で世界を一つにする意である。アジア解放・自衛戦争という皇国史観が、早くも復活に向けて舞い上がっている。そうして3月26日、憲法改悪に向けた序盤戦の統一地方選が幕を開けた。創価学会の出番である。アンベイは公邸に公明党幹部を呼んで会食、いち早く祝杯を挙げたらしい。平和を愛する人々への、毒々しい挑戦する姿に見えてならない。
<統一地方選は容易に乗り越える>
国家主義者の中曽根やナベツネでも「わが軍」や「八紘一宇」に仰天しているのではないだろうか。それともアンベイとの会食が最も多いナベツネの指南の成果であれば、彼は胸を叩いて喜んでいる?
「公明・創価学会を大事にしろ」という忠告も、この日の会食で済ませることが出来たのだろう。「学会の代表である公明党幹部をアンベイは大事にしていますよ」と本日の公明新聞と聖教新聞に掲載すれば済む。
平和を大事にするとして活動してきた政治・宗教団体が、公然と国家・国粋主義の敬虔な信奉者になっている、この恐怖を日本国民や隣国の人々は、そろそろ気づく必要があろう。ともあれ現状のまま推移すれば、アンベイの天下は安泰である。
<70年問題は大嘘で乗り切れる?>
ワシントンからは、戦争屋の代理人で知られる新任の国防長官から「自公の戦争法案」に対して、早くも合格のサインが送られてきた。
戦争屋・産軍複合体がワシントンの政治外交を牛耳っている限り、アンベイ・自公政権の改憲軍拡政策は、彼らとCIAの支援の対象である。比例して隣国の不安は増大する。2015年は、ファシズム戦勝70周年の重要な戦後体制の節目の年でもあるからだ。
北京では盛大な戦勝軍事パレードも予定、アンベイに招待状を送った。東京は「欠席」のサインを出したらしい。
当然であろう。アンベイにとって第二次世界大戦における「わが軍」は、アジア解放・自衛の戦争なのだから。ここが国粋主義者の怖い点である。日本国憲法ではなく、神がかりの国家神道・靖国教によって頭脳が支配されている。
彼の嘘つきは天性である。言葉でもって、いくらでもごまかせる。そうして東京五輪を勝ち取ったアンベイである。米議会演説と70年談話も、アンベイ流の「大嘘」で乗り切れる、という判断であろう。彼ら自公の周囲には、悪知恵を働かせる腐敗官僚もたくさんいる。日本帝国復活にかけている輩はアンベイ一人ではないのだから。
<ワシントン工作は自衛隊とTPPを貢物に>
日本はシンガポールと対称的である。ワシントンに隷従しながら、他方で番犬として、日米同盟を合唱している日本政府。シンガポールはまさに絵に描いたような自主独立の国家である。
2015年問題の核心は、戦争法制とTPP参加という貢物を、ワシントンの戦争屋とホワイトハウスの主に差し出す年である。これによって70年問題を乗り切る魂胆である。
いうなれば、自衛隊と日本経済をそっくりワシントンにプレゼントして、その見返りに改憲軍拡と70年問題を乗り越え、手に入れようというのである。
<大手メディアは自公批判せず>
この恐ろしい事態を大手のメディアは批判しない。
彼らに金を流し込んでいる財閥の指令にしたがっているメディアである。「日本には言論の自由がある」と信じ込んでいる外国人が少なくない。専門家でさえも「世界で61番目の言論の自由のある日本」と宣伝している。
日本国憲法に違反している、戦後体制崩壊に突進しているアンベイ・自公政権を、全く批判できないメディアの日本を、まるでわかっていない。
中国の友人でもこうコメントしている。「中国では、道を外れた行為に対して国民が気付くと、即座にネットに流れて、それでもって政府に軌道修正をさせる。どうして日本はこれくらいのことが出来ないのか」と指摘しながら嘆く。
ネットに無知な筆者でも、興味のあるブログ資料がすぐに消されてしまうことがわかるようになった。鋭い政府批判記事、公明党創価学会批判記事にそれが、間違いなくある。批判を受け入れない自公政府・創価学会である。言論の自由を容認しない独裁体質を見て取れる。ファシズム政権なのか。
<来年秋に憲法改悪可能>
はっきり言わせてもらうと、現状推移で9条憲法は来秋、危機を迎える。それを察知したことに、自民党の改憲本部責任者はわざと「9条は来秋に発議しない。その次だ」と煙幕を張っている。
本意は来秋に目途がついた、との意思表示である。世間には日本人は9条改憲に反対している。無理だ、という認識がある。甘い。無知な日本人は、日本帝国の復活に狂奔するアンベイを全く理解していない。多くの日本人は新聞テレビを信じている。アンベイ批判をしない新聞テレビに気付いていない。
2015年3月27日記
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