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2015年3月26日 くろねこの短語
おそらく、違憲総理も傲慢官房長官も、憲法上は自衛隊が「軍隊」でないことは百も承知。わざと暴言吐くことで、「戦争のできる国」へ向けた地ならしをしているんだね。
水谷豊の『相棒』にブーイングの嵐というんだが、そりゃそうだ。ミステリーには、有名なヴァン・ダインの二十則というのがあって、その中に「探偵自身、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。これは恥知らずのペテンである」って戒められてるんですね。もっとも、ポワロやエラリー・クインのような例もあるけど、あれにはちゃんと複線があって、名探偵の最終章として見事な結末になってるから許されてるんだね。衝撃的なラストばかりに気をとらわれて、ミステリーの本質を逸脱した脚本家の大失策というわけです。
そんなことより、レレレのシンゾーの「我が軍」発言です。貧相顔の官房長官・菅君が、「自衛隊は我が国の防衛を主たる任務としている。このような組織を軍隊と呼ぶのであれば、自衛隊も軍隊の一つということだ」って、レレレのシンゾーの発言をフォローしたんだが、これがまた炎上に火を注ぐことになっちゃったようですね。そりゃそうだ。これまでは、「通常の観念で考えられる軍隊とは異なるもの」ってのが自衛隊の位置づけで、だから憲法9条に違反はしていないってなってたんだからね。それを、「考えようによっちゃ軍隊だ」なんて官房長官が言っちゃいかんだろ。
・菅長官「自衛隊も軍隊の一つ」 呼称、国内外で使い分け
http://www.asahi.com/articles/DA3S11670025.html
もちろん、自衛隊はその軍備の面から見ても、どう考えたって軍隊そのものであることは間違いない。でも、憲法との整合性をどうとるか、っていうところにこれまでは腐心してきたはずなんだね。それを、一気に「軍隊だ」なんてことになっちまったら、それもたかが官房長官が記者会見でシレっと発言するなんてのは、それこそ憲法遵守義務違反であって、とんでもないことなんだね。
おそらく、違憲総理も貧相顔の官房長官も、憲法上は自衛隊は軍隊ではないのが建前ということを知らないわけではないんだね。スケバン議員の「八紘一宇」発言と同じで、わざと憲法をないがしろにするような発言を重ねることで、改憲に向けた地ならしをしているってわけです。だから、「我が軍」なんていうアホな発言に引きづられて、言葉遊びをしないほうがいい。そんなことより、こうした発言がいとも簡単に政治家どもの口から出てくることの本質は何かということなんだね。何度も書くけど、集団的自衛権行使容認の閣議決定という明らかな憲法違反をほったらかしにしてきていることが、この国を「戦争のできる国」にしたくて仕方がない輩を調子づかせてるんだと思う。
そもそも、レレレのシンゾーにしてから、第一次政権の時に、「(自衛隊は)憲法上自衛のための必要最小限度を超える実力を保持し得ない等の制約を課せられており、通常の観念で考えられる軍隊とは異なるものと考えている」「自衛隊は、我が国を防衛するための必要最小限度の実力組織であるから、同項で保持することが禁止されている『陸海空軍その他の戦力』には当たらない」って答弁している。
・軍隊、戦力等の定義に関する質問に対する答弁書
http://www.mod.go.jp/j/presiding/touben/165kai/syu/tou172.html
それがここにきて、「我が軍」になってしまう、その本質は何なんだってことこそ、いま突き詰めるべきなんだね。それをしないで、「我が軍」という言葉そのものにだけスポットを当てていると、言葉尻をどうしたこうしたっていう話に矮小化されちゃうからご用心なのだ。
なによりも、「我が軍」という言葉に潜むレレレのシンゾーのメンタリティーこそが、この国を危機にさらそうとしているわけで、自らの国の憲法を「みっともない憲法」と罵る政治屋が総理大臣という地位に居座っているという現実に背筋が凍る思いのする、春は名のみの風の寒さの朝であった。
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