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2015-03-26 09:34:19
安倍晋三氏とその取り巻きたちが来月の安倍訪米をひかえ、非常に苦しんでいるそうです。アメリカの民主党筋から、「安倍の(米議会での)演説の中に、『南京大虐殺』や『従軍慰安婦』に対する反省の文言を入れろ」という強い要求が来ているようなのです。
これは、昨日3月25日のフジテレビ系(大阪では関西テレビ)の番組「アンカー」のなかで、青山繁晴というコメンテーターが話していたものです。こちらでは確認のしようがありませんが、さもありなんと思わされました。
その解説によると、「南京大虐殺」は中国からのロビー活動であり、「従軍慰安婦」は韓国からの相当カネを積んだ民主党議員への根回しの結果であることが容易に想像できるとしていました。
こうした微妙な問題の消息、情報については、日本の大手メディアは非常に憶病になってきました。自ら忖度(そんたく)して、記事にしません。ましてや、米議会の民主党筋から、まるまる「属国扱いの要求」がきているなどメディアとしても、国民に知らせたくない。
属国日本の総理大臣であり、そんな属国総理の身でありながら、親分アメリカさまの上下両院合同議会での”栄えある演説”の機会を与えられるのだから、安倍氏自身、「そんなもん応じられるか」と、無下に蹴っ飛ばすわけにはいきません。
演説の予定は、来月4月末。それまでにアメリカ側とすりあわせを済ませ、どんな内容とするか決めなければならない。その内容は当然のことながら、8月15日に予定される「安倍談話」発表の本番に反映されるべきものとなります。中国や韓国がアメリカ議会人へロビー活動を強めているとしたら、その狙いは「安倍談話」にあるからです。
もしそういう風にことが進んだら、極めて面白い。面白いという表現が不穏当なら、極めて意義深いというべきでしょうか。面白いと思うのは、安倍晋三氏が熱望した米議会での演説がとんでもない方向から利用され、いわば罠にはまったような結果になりそうだからです。あるいは「飛んで火にいる夏の虫」のような光景といえましょうか。
アメリカの民主党が、安倍首相の「戦前復帰」を思わせる「右旋回」に強い懸念をもっていることはつとに知られたことです。よく似ているのは、アメリカの共和党はイスラエルのネタニヤフ首相に対し親密なシンパシーを持ってきました。他方、民主党は最近、反発を強めています。先日の米議会でのネタニヤフ演説に対し、民主党の少なからぬ議員が退場しました。
アメリカの民主党はオバマ大統領の与党であり、オバマ大統領ともども、安倍晋三氏の頼みの後ろ盾です。日本でやっているように、耳触りのいい文言を並べてごまかす手も通用しそうにない。
統一地方選も実質的に始まっています。そんなときに、アメリカの属国であることがあからさまになることは避けたいと思っているでしょうが、来月中旬過ぎくらいまでには骨格をニュースとして取り上げざるを得ない。どのようなどたばたが伝えられるでしょうか。安倍政権のごまかし方を高みの見物といきましょう。
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