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「辺野古、実力阻止」 穏健環境活動家にここまで言わせる安倍政権
http://tanakaryusaku.jp/2015/03/00010870
2015年3月25日 19:21 田中龍作ジャーナル
「毎日カヌーに乗っていて、辺野古大浦湾は本当に素晴らしい海。壊したくない。静かな海にしておきたい」。堀田千栄子さんは涙ながらに訴えた。=25日、参院会館 写真:筆者=
沖縄の民意を無視して米軍辺野古基地の建設に突き進む日本政府。翁長知事が埋め立て承認を取り消しても強行するようだ。
このままでは「美ら海」が破壊されてしまう。国内外の環境NGO31団体がきょう、基地建設作業の中止を求める声明を発表した。
このうち次の5団体が国会内で記者会見を開いた。「FoE Japan」「ラムサール・ネットワーク日本」「日本自然保護協会」「グリーンピース・ジャパン」「美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会」。
「ラムサール・ネットワーク日本」の花輪伸一さんが口火を切った―
「辺野古・大浦湾は5334種の生物が生息する生物多様性のホットスポット(中略)…(防衛省は)環境アセスをする前に現地技術調査と称してボーリングしようとしたりして環境かく乱を繰り返してきた。アセス前に海底にジュゴン調査としてビデオや声を録音するソナーを設置し、ジュゴンの行動をかく乱した…(後略)」。
「美ら海にも やんばる にも基地はいらない市民の会」の堀田千栄子さんは、昨年9月から現地でカヌーに乗り込み、海上阻止行動を続けて来た。
海上保安庁の高速ゴムボート(黒色)に取り囲まれる反対派のカヌー。=2月26日、大浦湾 写真:筆者=
海上保安庁の行き過ぎた警備を身をもって知る堀田さんは、次のように語った―
「海保は本来の敵ではないが、過剰であることは否めない。昨年夏、怪我をさせられて告訴した人もいる。本当に暴力的だ。特別警備隊や、テロ対策に携わる尖閣に派遣された海上保安官が来る。
安全確保と称して彼らがカヌーに乗り込んで来ると、私たちは海にドボンと落ちる。ライフジャケットを掴まれることもある。ウチナンチュ(沖縄県民)の女の子は海に顔を何度も浸けられた。本当に死ぬかと思った。本当に苦しい」。
国家は自らが持つ最大最強の暴力を使い自然を破壊しようとする。自然を守るには市民の側も実力を行使する他ない。ただし非暴力で。
たとえばゲート前に1万人近い数千人が座り込んだら、警察といえども物理的に排除できなくなる。資材も埋め立ての砂利も搬入できない。
「ラムサール・ネットワーク日本」の花輪伸一さんは今後の展望を次のように話す―
「(ゲート前抗議行動の参加者が)着実に増えているのは事実。どうしても日本政府が法律を無視して、沖縄県の民意を無視して非民主的な、暴力的な排除を行うのであれば、そういった何万人規模の座り込みも実現した運動が必要になるだろう。これははっきりしています」。
沖縄の声には全く耳を傾けず対米追従に走る安倍政権は、穏健な環境活動家にここまで言わせてしまった。
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