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戦後70年 「平和の俳句」 東京新聞ー12−
http://38300902.at.webry.info/201503/article_29.html
東京新聞が一面に掲載している「平和の俳句」の12回目。毎月投稿数も増え、選者もおおわらわと聞く。3月は東京大空襲の月。それにちなんで「特集」を組んだ。以下はその中から東京・江東区在住の方の二句を紹介する。
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<一句に込めた体験・思い>
■蒸され濠(ごう)水一口に息絶えし
竜崎 昇(98) 東京都江東区
東京大空襲のあった朝、焼け跡を回ると、、深さが1bもない穴の上に戸板と泥をかぶせただけの粗末な防空壕の中から、中年の女性がはい出してきた。目も見えなくなっていたようで「水をくれ」と言う。蛇口から噴き出ていた水を酌んであげたら、一口ぐっと飲んで、がくっとそのまま息絶えた。人手も道具もない中でやっと掘った濠だったのだろう。
■「梅雨空」の一句ここまで輪を広げ
伊藤 国彦(71) 東京都江東区
◆蛇穴を出づ空に舞うオスプレイ 古浦 勝久(73) 東京都武蔵野市 2015・3・15
【評】<金子兜太>うまい句だ。春が来て蛇は穴から出てくる。すると、頭上の空に形まで不気味なオスプレイの影。どこにも平和はないのか。
◆畑を打つ土中の虫に詫びながら 大竹 敏雄(66) 石川県津幡市 2015・3・16
【評】<いとうせいこう>生きとし生けるものはつながっている。その命を奪うことを詫びる気持ちでこそ、命が循環する。大きな輪を無情に切断してはならぬ。
◆この寺も寒雀ゐて兵の墓 鈴木」進市(91) 愛知県小牧市 2015・3・17
【評】<いとうせいこう>全国にある墓、慰霊碑。津々浦々で悼むことを繰り返さぬよう。 <金子兜太>兵士の墓を慰めるのは寒雀だけなのか。平和の温かさを。
◆大政翼賛会文学報告会俳句部会の雪女 高田崇一朗(22) 東京都北区 2015・3・18
【評】<いとうせいこう>文学会も戦争に協力した。その歴史を一句にする「雪女」。 <金子兜太。>俳句で戦争に協力した女性。雪女のごとく不気味な化物だ。
◆天の川戦の果てぬ星一つ 浅井 英治(81) 愛知県一宮市 2015・3・19
【評】<金子兜太>戦争のつづく地球というこの星。天の川の流れは美しく、みな戦争の影はないのに、なぜ地球だけが戦争を止められないのか。
◆猫よぎり平和行進ふり返る 村上 修(77) 埼玉県加須市 2015・3・20
【評】<いとうせいこう>ふとした瞬間をとぼけたタッチで活写している。平和のためのデモがお前の目にどう映っているのだろう、平和の猫よ。あくびせよ。
◆虎よりも菫のやうな国がいい 岡崎 正宏(68) 埼玉県三郷市 2015・3・21
【評】<いとうせいこう>威嚇しあって生きるよりも風に揺れて香りたい。柔らかく強く。 <金子兜太>虎と菫を並べたのが新鮮。強いより優しく美しい国がいい。
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