http://www.asyura2.com/15/senkyo181/msg/800.html
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「「八紘一宇」の一件は、非常に手の込んだ、巧妙な「政治宣伝工作」だと思う:山崎 雅弘氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16925.html
2015/3/21 晴耕雨読
https://twitter.com/mas__yamazaki
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TBSラジオ「荻上チキ・Sasyuracom-22」3月18日「三原議員が言及した『八紘一宇』は、どのように使われたのか」は、ポッドキャストで聴ける。http://bit.ly/18NujCk
「言葉は、使う人の説明する意図だけでなく、過去にどんな使われ方をしたかを踏まえることも重要」
「八紘一宇」の一件は、非常に手の込んだ、巧妙な「政治宣伝工作」だと思う。
まず、戦前戦中の「アジア侵略を正当化する文脈」とは全く関係の無い話で、国会議員が国会の議場で、この語句を繰り返し使う。
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意表を突かれるような、全く関係の無い話なので、批判する側も批判のポイントを絞り込みにくい。
その結果、「八紘一宇」という語句は、「アジア侵略を正当化する文脈とはまったく関係の無い意味であれば、国会で繰り返し議員が口にしても問題無い言葉」として事実上認定され、日本社会での「市民権」を回復する。
いわば「言葉の名誉回復」を果たしたことになる。
ネガティブなイメージが払拭される。
そして、日本のアジア侵略を正当な行為だと思う人間は、かつての「アジア侵略を正当化する文脈」を念頭に置いた上で、敢えてそこから関係の無い話をしているような形式で、三原議員の発言を礼賛する。
神社本庁など国家神道系組織も、三原議員の行動により、この言葉を以前より堂々と使えるようになる。
三原議員によって「八紘一宇は日本が建国以来大切にしてきた価値観」という、昭和前期に創り出された政治的フィクションが国会の議場で語られた時、誰も「それは違う」「そんな事実は無い」と指摘しなかったので、現在の国会が、その戦前戦中のフィクションを「事実」だと追認した形式が創り出された。
戦前戦中の日本人は、国家神道体制が創り出す「建国神話や天皇の言葉を独自解釈で援用した政治宣伝」に疑問を差し挟まず、引用元の言葉が持つ「教訓的・美談的側面」に酔い、その解釈が特定の政治目的を正当化する文脈で使われることに無防備だった。
細部にのみ目を向け、全体には注意を払わなかった。
誰もそれを否定も反対もできない「正しい教え」を土台に、意味の拡大解釈を重ね、権力行使の道具として使用する。
古今東西の歴史で数多く見られるパターンだが、出発点の「正しい教え」だけを議論の範囲とし「どこが悪いの?」「ならばこの正反対がいいの?」と論点をすり替える詭弁には要注意だろう。
今回の一件で、国内のさまざまなメディアに「八紘一宇という言葉はもともと…」という起源の説明が氾濫したが、神社本庁などの国家神道系政治団体から見れば、この国家神道の政治理念を示す語句を、一円の宣伝費も費やさずに「宣伝」できたことになる。
形式を重視する思考が、最大限に利用されている。
> ANTIFA758 もう狙ってやってるとしか思えない。なんか恐怖だわ。次世代の党愛知Facebook【八紘一宇を名古屋の平和スローガンにする提案】ってこれマジかよ。
FBのページで確認しました。
共存共栄や博愛などを表す言葉は、他にいくらでもあるのに、わざわざ「八紘一宇」という言葉に不自然なほど固執して、この国家神道思想と繋がる言葉の「名誉回復」に執心する姿勢が異様だと思います。
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