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2015-03-19 09:00:50
NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」は、吉田松陰の妹、文を主人公とする物語ですが、気になることがいくつも出てきます。劇中、松陰が松下村塾の塾生たちに、「諸君、狂いたまえ」とゲキを飛ばす。現代風にいえば、若い者たちをあおって、「立ち上がれ。行動を起こせ」とアジる場面です。
「かくすればかくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」の松陰の歌も、「やむにやまれぬ魂に突き動かされて行動する」という「行動主義」を称揚する檄文です。
「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」という松陰の言葉は、この箕面通信で正月早々の今年1月5日、2204号で紹介しました。これも「行動」の重要さを強調したものです。この時紹介したのは、安倍晋三氏の座右の銘が、この松陰の言葉だというので、タイトルは「安倍晋三氏の座右の銘は、吉田松陰と同じだって?」としました。
「誠心誠意をもって事に当たれば、どんな難局も突破できる」という言葉ですが、あまりにもウソが多すぎる晋三氏が、座右の銘でもウソをついていると感じるのです。
ただ、晋三氏が、出身地の山口県、つまり昔の長州が生んだ松陰を尊敬し、みずからを飾りたてる道具に使っていることは、「底が丸見え」です。
晋三氏は、「決断する政治」を標榜し、「この道しかない」と決めつけます。そして、言った通りに「行動」する。それは、現状に満足せず、自らの行動力で未来を切り開こうとする「抑えきれないわが魂」を感じさせる一面があり、共感を呼んでいるところもあるようです。
しかし、その行動主義には、自分の説に反対するものはすべて敵とみなし、テロの対象とする。晋三氏が国会予算委員会で、質問する相手に対し、「日教組、日教組はどうなってるんだ」と、やむにやまれずヤジを飛ばすのは、総理の席からの言葉による”テロ”の一種といえば大げさ過ぎるでしょうか。
「松陰の『行動』への賛美 実は危うい」を主見出しにするインタビュー記事を、朝日新聞が本日3月19日、朝刊13面「オピニオン」のページに掲載しました。儒教思想研究家の児島毅さんへのインタビューです。主見出しは、袖見出しは「通じない相手を敵とみなし、テロにつながる。相手の正義も想像しよう」としました。
「行動」は大切ですが、やみくもに突っ走るのは猪突猛進にすぎない。大事なのは、常に「相手には相手の正義がある」と認める心ではないかと指摘しています。
安倍晋三氏に決定的に欠けているのが、この「相手の正義」を認める気持ちです。相手をおもんぱかる気持ちを持ち合わせていれば、安倍晋三という男は本物の男に成れるかもしれないのに、残念なことです。
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