曰く、
・補助金をたっぷり貰っておいて、基地に反対するなんて沖縄人はワガママ。
・中国に攻めてこさせないために沖縄に基地が必要なのに、それがいらないなんて奴は中国人だから中国に帰れ。

　こんな発言がすぐ後ろから聞こえてきたことに、心底怖気が走る思いがしました。
　もちろん、沖縄の人たちが基地に反対しているのは、
・米兵による犯罪を取り締まれない地位協定
・頻繁に行われる飛行訓練に伴う墜落の恐怖
・それこそ有事の際には、基地のある場所が矢面に立たされる
・仮に事件や戦争が起こらなくても騒音公害は常につきまとう
・基地増設に伴う海の破壊
　素人の頭でざっと考えただけでもこれだけの明確な理由があり、これらの諸問題は何億円補助金を払おうが解決にはなりません。
　ちなみに当方は沖縄から遙か遠く離れた太平洋側の県でして、上記の不安が顕在化したとしても（騒音問題は常に発生しており、環境破壊は現在進行形で顕在化していますが）沖縄に対して何の責任も持てません。
　こんな安全な場所に住んでいて、自分たちの都合のために欲しい基地を遠くの街の人に押しつけておいて、嫌がられたらワガママだなんて、一体ワガママなのはどちらなのでしょうか？

　中国の脅威を恐れる人に、いきなり沖縄の側に立って基地反対派になれ、なんて言う気はありません。
　それこそその不安が顕在化したとき、何の責任も持てないからです。
　しかし、だからこそ沖縄の人たちには、負担を背負わせている本土の人間として謙虚であるべきだと思うのです。
「申し訳ないけれど、仕方がないから犠牲になってくれ」なら解るのです。
　負担を当然視して拒否されたら中傷するなど、とんでもない傲慢です。
　まして、アメリカの占領時代を経て今もなお半占領状態にある沖縄の人たちは、まともな日本人として扱って欲しいからこそ訴えているのでしょうに、それを自分たちの都合に合わないからといって「独立しろ」ならまだしも、言うに事欠いて中国に帰れとか、余りにも酷すぎます。

　懺悔しなければならないのは、結局私はその人に何も言わなかったことです。
　前述の通り、休憩時間は終わりが近付いていましたから。
　帰り際にもすれ違いましたが、呼び止めようともしませんでした。まだ私には掃除が残っていましたから。
　全部言い訳です。本当は言い争って罵られるのが恐かったからです。
　話を聞いてもらえるとも思えませんし、最悪こちらが中傷の的にされかねないと思ったので。その人が特別そういう人だ、というのではなく、私の方に世間の空気に逆らう勇気が持てないのです。
　だから、せめて今はここに書き記します。
　私以外の誰かが、同じ場面で勇気が持てるように、というワガママで。
　あるいは、もし私に勇気の欠片でも持てたなら、話すのではなくこの書き込みを『見せる』行動をいずれ起こすかもしれません。声は届かなくても、字ぐらいは見てくれると信じたいので。

「中国に攻めてこさせないために沖縄に基地が必要なのに、それがいらないなんて奴は中国人だから中国に帰れ。」などとわめいていた人達は、わがままなだけじゃなく無知なのです。

アメリカの基地は日本を護る為の抑止力になんかなってません。
アレは、アメリカがロシアや中国を見張る為に置いているだけの基地です。
もし中国が責めてきたら、アメリカなんアジアでの戦争の前線で戦わ事はないでしょう。
アメリカははっきりそう言っているそうですよ。
「アジアの戦争にはアメリカは出ださないから日本が戦え」と。
イスラムだってそうですよ。
アメリカのオバマ氏は陸軍は出さないと言う公約を掲げて大統領になったので、イスラムとの戦いにはイラク人やクルド人を使ってますよ。
アメリカは後方で幹部が指示だけは出すけど。
そして武器はドンドンアメリカが売ってくれるでしょうよ。
何てったってそれはアメリカの経済の資金源だから。