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衆院予算委員会で民主党の細野豪志政調会長(左)の質問に答える安倍晋三首相=12日午後、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)
安倍首相×民主・細野氏詳報 表現の自由、憲法改正でバトル
http://www.sankei.com/politics/news/150312/plt1503120054-n1.html
2015.3.12 20:14 産経新聞
【安倍総理のテレビ番組発言】2/2 細野豪志(民主)【衆議院 国会中継】予算委員会
民主党の細野豪志政調会長は12日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相がテレビ番組でVTRの編集に意見を述べたことを「言論の自由だ」としたことに対し、「人権侵害だ」とかみついた。首相は時折失笑しながら「圧力と考える人はいない」などと反論。与野党からやじが飛び交い、騒然となった。論戦の詳報は次の通り。
◇
細野氏「昨年11月18日の(TBSの)NEWS23でのご発言、解散を表明された日だ。アベノミクスについていろんな方がコメントしたのに対し、首相は『全然声が反映されていないが、おかしいじゃないですか』と発言された。テレビを見ていて非常に気になった。さらに気になったのが、(国会で民主党議員が)質問に対し「私の考えをそこで述べるのは、まさに言論の自由だ」と言い切った。正直言って、ちょっと衝撃を受けた。言論の自由だという発言への思いは変わらないか」
首相「まず私は、これを裏で言った話ではなくて、細野さんもごらんになることができる。テレビの前で、いわば国民の声として、さまざまな街の声が紹介された。その中で、実体経済として、先ほど就職の内定率の話をした。名目賃金については間違いなく良くなっている。そういうことについて反映されていないではないかと言うのは当然のことだと思うし、相手側(番組のキャスターら)も私の指摘に対して『そんなことはありませんよ』と反論すればいいだけの話じゃないんですか? 当然そうでしょ。反論できないわけじゃないですよ」
「もしかしたら私の論調が、私に対して議論を挑むと論破されることを恐れたのかもしれない。こんなように思うわけだが、当然そこで議論しあえばいいだけの話ですよ。わざわざ予算委員会で、そんな表現の自由とか、報道の自由とかというところから議論するような話ではなくて、まさに番組において私は『そう思いますよ』ということを述べた。そう述べる私も含めて、国民の皆さまが判断できるわけですよ。選挙において」
「先般もご質問をいただいた。そのときのパネルの写真に私は文句をつけた。ああやってイメージをつくられたら、党としては、まじめに選挙運動をやっている人たちに、それは失礼ではないかという思いから。こういうものはちゃんとやりましょうよ。当然、いろんな声があることは私は承知してますよ。まだまだ景気回復の実感が持てないという方がたくさんいるということは実感しているが、実際にマクロの数値としては良くなっているし、中小企業においても6割の企業が賃上げを行っている中においては『そういう声が全く反映されていませんね』と言うのは当然じゃありませんか。『そうではありませんよ』という反論を、テレビ番組で反論をする権利もあるんですから。そこで反論すればいいじゃないですか。そこで反論しなかったということは申し上げておきたい」
細野氏「あの発言を聞いて、特に言論の自由という発言を聞いて、ちょっと正直耳を疑った。というのは、言論の自由はどうやって獲得されてきたものなのかということを首相は分かっておられないのではないか(「そうだ」「失礼じゃないか」のやじあり)」
「国民の中から権力者に対してきちっと批判もできて、自由にモノが言える戦いが近代立憲主義であり、人権のこれまでの戦いなんですよ。それを首相がテレビ番組に出て、コメントに対してクレームをつけることを『言論の自由』なんて言い出したら、この歴史そのものを否定することになりますよ。今起こっていることは…(やじが大きくなる)、実際に私も報道関係者と話をしているが、この話になると、みんな口を閉ざすんですよ(「そんなことないって」とのやじあり)」
「表現の自由とか言論の自由が常にいかなる状況にあってもしっかりと確保するだけの状況をつくるのが首相の仕事であって、報道機関に対してクレームをつけて、それを言論の自由なんて言われたらね、人権そのものに対する大変な侵害なんですよ。いろいろ意見を言いたいことはあるでしょう。それは言っていただいて結構。しかし、報道に対して意見を言うことを言論の自由ということはこれからやめていただきたい。いかがですか」
首相「全くそれは認識の間違いだと思います。選挙を前にしていて報道は正しくしてもらいたいという考え方がある。まじめにやっていただきたい。その中で、例えば、私が当該番組の関係者に電話して、なんかクレームをつけるのとは違うんですから。その場に出ていて、国民の皆さまの前で『私はこう考えます』と述べている。それをですね、圧力と考える人なんて、私、世の中にいないと思いますよ(失笑)」
「番組の人たちは、それぐらいで萎縮してしまう。そんな人たちなんですか? 情けないですね、それは。極めて情けない。別にみんな萎縮しているわけではなくて、例えば夜、夕刊紙でも買ってくださいよ(失笑)。なんて書いてありますか。見事に日本では言論の自由は守られているんですよ。いま海外からも傍聴席に来ておられるので、誤解を与えてはいけない。日本はちゃんと言論の自由は確保されているんですよ。そこで私は議論して、私の考え方に反論があれば、そこで反論すればいいんですよ。その後も私はテレビに出たときに、あのときのことを例として挙げられ、私は当該テレビのアナウンサーから非難された。それは当然非難してもいいですよ。当然、報道の自由ですし、言論の自由。そういう議論を行えばいいのであって、それそのものが全くおかしいというのは、そういう考え方自体が何かレッテル貼りを一生懸命試みておられるなあと感じた次第です」
細野氏「現実に報道機関の萎縮はかなり起こっている(自民党側からやじ)。私は今の自民党のこのやじの状況は危機的だと思う。ある自民党の重鎮とこの話をした。こういったことに関して、『自民党の中から、首相、そんなことを言うべきではない、という人が一人もいないということが非常に問題だ』と、その自民党OBの方は言っていた」
「こういう部分を含めて、報道の自由の憲法21条の規定も含めて、自民党の改憲案は相当問題がある。大いに問題がある。もう時間がないが、憲法の議論をこれからするわけですよね。本当に憲法の改正をしたいなら、この改憲案を撤回し、これは決して立憲主義的なものとはいえない。撤回をした上で、しっかり憲法の議論をする考えはないか」
首相「先ほど、自民党側から全く声が出ないというのはですね、もう議論に値しないと皆さん、思ったんだろう(大きな拍手)。議論以前の問題だろう。憲法改正草案については、自民党が野党時代に谷垣(禎一)執行部のもとで議論を重ね、できあがったものだ。それぞれの党が憲法改正草案を出し合う中において、憲法審査会においてしっかりとした議論が行われるべきだろう。議論の場は、この予算委員会というよりも憲法審査会があるから。そこで今すでにわれわれはこの条文をやろう、議論しようということではなくて、ましてや政府が出しているわけではない。まさに党としての考え方を示した。もし民主党にもそういう案があるんであれば、出されたらいい。批判は自由ですよ。それはまさに憲法審査会でしっかりと議論していただきたい。建設的な議論をしていただきたいと思う」
細野氏「こういう議論をしているときに自民党サイドから全くこういう言論の自由に対する何らかの危機的な状況に対する思いが出てこない。一切危機感を感じないことが本当に危機的だと思う。われわれ野党がその分、しっかりと問題点を指摘しなければならないと改めて感じた」
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