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シンポジウムで容赦のない意見を述べる(左から)西部、村山、亀井の3氏(2015.3.11筆者撮影)
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http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/1856050.html
東日本大震災の発生から4年となる11日、憲政記念会館で「祈りの日」式典とシンポジウム「これでいいのか日本!」が開かれ、亀井静香衆院議員(無所属)、村山富市元首相、評論家の西部邁氏が「今の日本人に憲法を改正する資格はない」などと属国精神のまま憲法に手を加えることに反対した。
西部氏は防災について「震災のときテレビに八十数歳の老婆が映り、『こんな災害はあの戦争の記憶と比べればなんてことはない』と言っていた。批判覚悟で言うが、800年か1000年に1回の自然災害は避けられない。防災対策はやればいいが、米軍が日本人をネズミを殺すように1晩で10万人も殺したことの方が、はるかに大きい」と提起した。
さらに近代日本人の精神性について「“Modern Age”とは計算可能な模型が大流行する時代のことで、『近代』と訳すのは誤り。『危険』と訳される“risk”は確率的に予測可能なものを指すのに対し、『危機』と訳される“danger”“crisis”は予測できない。歴史のない米国は未来を全て計算予測して対処しようと構えるが、米国の考えに近づくことを『保守』と呼ぶのはばかげている。保守とは計算できない未来に対し、歴史の知恵を呼び戻して伝統的なつながりで精いっぱいやっていこうとすること」と戒めた。
亀井氏は「戦争は人間が起こす以上、人間の努力で起こさなくて済む」と同調。集団的自衛権の行使容認に触れ、「米国の言う通りにやるのが『保守』というのを、誰もおかしいと思わない。米国の極東軍事戦略上、日本列島の好きな所に基地を置くことを認め、運用費まで肩代わりしているのに、なぜそれ以上のことをしなければいけないのか」と従米軍拡路線をけん制した。
イスラム国によって日本人2人が殺害された事件について「米国は日本も俺たちの戦列に加わってくれたと喜んでいる。2億ドルの支援金を出して、イスラム国から見れば敵性国家になってくれた。殺害もこれからはシリアでなく、日本国内でやればいいということになる」とテロの発生を警告した。
その上で亀井氏は「せっかく中東で日本だけが特別扱いだったのに、危なくなった。米国がシリアに地上軍を出すかどうかがポイント。出すと決定したら、ホルムズ海峡の掃海作業まで日本も入って行かざるを得ない。日中戦争もそうだが、戦争は小競り合いから始まる。事実上の戦争体制に入っていくことを今、日本は一生懸命理屈を並べて予算委員会でやっている」と与野党を批判した。
村山元首相は平和と民主主義を尊んだ半生を振り返り、「集団的自衛権は間違いを起こす」と懸念。旧社会党の委員長に就任したとき、後藤田正晴副総理から 「自衛隊については意見が違うが、これから先の日本についてアリの一穴に注意が必要だ。この程度ならいいだろうと見過ごすと、取り返しの付かないことになる」と言われ共感した体験を明かし、「勇気を持って歯止めを掛けることが大事」と強調した。
村山氏は集団的自衛権の行使が認められた後の海外派兵について「よその国が助けてと言っているとき、日本は戦争できないからと背を向けて帰れるか。そこにとどまれば、日本は戦争に入っていくことに。自衛隊はこれまで一発の弾も撃たなかった。だから今日の平和がある」と主張。
イラク戦争では米国兵士も6000人死に収拾がつかない現状を挙げ、「平和憲法を守って戦争をしないことが大事」と訴えた。
司会の南丘喜八郎『月刊日本』主幹が「日本国憲法は米国が作ったが」と向けると、西部氏は「憲法は2度と米国に逆らわせないために日本に押し付けたもの。ただし、9条の『戦力は持たない』という道はあり得る。ガンジーに象徴されるように非武装だが、不服従の精神が必要。日本の場合、『踏ん付けないでください』とひれ伏している」と応じた。
西部氏は英語“peace”が「強い者が弱いものを平定すること」の意でしかないことを解説した後、「村山さんに同意するのは、日本が朝鮮半島や中国でやったことはアグレッシブな侵略性の高いもの。つまり、国家の意思決定によって他国に覇権の意図を持って武力を発動することだった」と村山談話に支持をほのめかす。
その上で、「大東亜戦争は米国が日本を戦争に引きずり込んでたたきつぶすのが狙いだった。そのためには日本から攻撃させる必要があり、1941年の真珠湾攻撃があった。このことは、すでに証言で明らかにされている。つまり、日本の幕末からの100年間は欧米列強の侵略性、とりわけ米国の侵略性に対し、どう抗するかの100年間だった」との見方を示した。
西部氏は米国の海外展開に言及し、「バグダッド空爆を『イラクに対する米国の侵略』と書いたのは私1人だった。反左翼と名乗る産経系統の人、あらゆる政党、右翼、インテリも全部侵略に賛成した。フセインが大量破壊兵器を持っているとのCIA情報が根拠だったが、後に米議会の調査で正式にミステイクと認めた」と指摘。
さらに「小泉純一郎は依然『大量破壊兵器がないことを証明するのはフセインの責任だった』と言っている。ばかか。ほとんど偏差値ゼロ。ないことを証明することは不可能。国民もそれで済ませている。そんな国が防衛について偉そうなことを言うな」と両断した。
亀井氏は憲法改正について「米国に押し付けられたのは嫌だから改正したいというのは分かるが、今の日本人に憲法を改正する資格があるのか。金よ金よで自分のことしか考えず、何千年、何百年と続いた日本の伝統の何がよくて何を捨てたらいいのか分からないで、子々孫々に基本法だというものを作る資格が。しかも、今の自民党はせこすぎる。慣らし運転して最後は9条を変えようとしている」と批判した。
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