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2015-03-12 08:27
3月11日は、東日本大震災と共に、福島第一原発の事故が起きた日であるということを、私たちは決して忘れてはならない。(・・)
<昨日の追悼式に出席した今上天皇も、しっかり「この震災により、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染地域の立入りが制限されているため、多くの人々が住み慣れた地域から離れることを余儀なくされました。今なお、自らの家に帰還する見通しが立っていない人々が多いことを思うと心が痛みます」と、原発事故と被災者について触れられていたです。>
そして、私たちは、この事故の教訓を活かし、もし過ちor誤りがあったならそれを正して行かなければなるまい。(**)
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9日に来日したドイツのメルケル首相は、同国が脱原発に大きな舵を切った最大の理由は、福島原発事故を目の当たりにしたことだと明言していた。(・・)
『来日中のドイツのメルケル首相は9日、東京都内で講演し、ドイツが2011年3月の東日本大震災直後に、エネルギー政策を転換して脱原発を決定した理由について「極めて高度な科学技術を持つ国で福島のような事故が起きたのを目の当たりにし、(原発には)予想できないリスクが生じることを認識した」と述べた。
福島第1原発事故を受け、メルケル政権は22年までに原発を段階的に停止し、再生可能エネルギーを拡充する政策へと転換した。メルケル氏は「(脱原発は)長年原子力の平和利用を支持してきた人間による、政治的な判断だった」と述べ、自らが物理学者として抱いていた原発の安全性に対する考えが揺らいだことを明かした。(毎日新聞15年3月9日)』
メルケル氏は、若い頃は物理学者で、原発の安全神話を信じていたとのこと。首相になってからも原発政策を推進していたのであるが。福島原発事故が、彼女の考えを大きく変えたのだという。
『私の考えを変えたのは、やはり福島の原発事故でした。この事故が、日本という高度な技術水準を持つ国で起きたからです。そんな国でも、リスクがあり、事故は起きるのだということを如実に示しました。このため、本当に予測不能なリスクというものがあり、私たちが現実に起こりうるとは思えないと考えていたリスクがあることが分かりました。だからこそ、私は当時政権にいた多くの男性の同僚とともに脱原発の決定をくだしたのです。ドイツの最後の原発は2022年に停止し、核の平和的利用の時代が終わって、私たちは別のエネルギー制度を築き上げるのだという決定です』(朝日新聞15年3月10日)』
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mewは、3.11以降のドイツの脱原発の流れを見て、うらやましく思っているところがあった。^^;
原発事故が起きた当時国である日本にも、脱原発の決断をする大きなチャンスがあったのだ。(++)
事故当時に日本の首相だった民主党の菅直人氏(こちらも理工系)も、メルケル首相と同様に原発の安全神話に疑問を覚え、早速、11年春から脱原発の方針をとることを計画。
国民の7割以上も、即時or近い将来の脱原発を望むようになっていたことから、もしあの時に、菅政権&国民が一緒になって頑張れば、正式に脱原発実現の方針、計画を決めることができたかも知れないのである。(・・)
しかし、元首相などが集まる原発議連や自民党、官僚、電力会社や諸企業、自治体などなど政官財+αの原子力ムラに問題視され、激しい菅バッシングや様々な圧力を受け、、同年8月に首相辞任に追い込まれることに。_(_^_)_
民主党政権は次の野田首相も、脱原発を目指す方針を決めたものの、12年末に安倍自民党に政権が交代したことで、脱原発実現の道は遠のくことになってしまった。(-_-;)
(関連記事・『元首相が集まる原発議連に、原発利権の陰&「菅おろし」を急ぐ理由http://mewrun7.exblog.jp/14935006』『菅が落ちれば、原子力ムラの思うツボ。脱原発派をひとりでも多く当選させよう。http://mewrun7.exblog.jp/19347737/』など)
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では、12年末の衆院選で安倍自民党に政権を委ねた日本の国民の多くは、もはや脱原発を望んでいないのか。安倍政権が、原発の再稼動を進めて行くことに賛同しているのかと言えば、答えはNOなのである。(~_~;)
実際、近時の世論調査を見ても、原発再稼動に反対する人、脱原発を目指すべきだと考える人の方がずっと多いのが実情だ。
今月7日に行なったTBSの世論調査の結果を見ても、原発再稼動に反対の人が6割近くいるのがわかる。
『原子力規制委員会により、安全基準に適合すると認められた原子力発電所について、政府は運転を再開させる方針です。あなたはこうした政府の方針に賛成ですか、反対ですか。
賛成35%↓-2pt 反対57%↑+2pt (答えない・わからない)8%↓-1pt』
でも、「国民より国家、富国強兵」が大事な安倍首相は、国民の声などに耳を傾ける気はさらさらないわけで。
先月18日の国会でも、「国民生活や産業活動を守る責任あるエネルギー政策を実現するには、世論調査の結果だけをみて安易に原発ゼロというわけにはいかない」と発言。政府方針通り原発再稼働を進める考えを示している。(-"-)
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そんな日本の現状を見て、昨日、小泉純一郎元首相が安倍政権を批判。政治が主導、与野党が協力する形で「原発ゼロ」を実現するように呼びかけたという。(@@)
『小泉元総理大臣は福島県喜多方市で講演し、原発の再稼働を進める政府の方針を批判したうえで、政治主導で原発のない社会を実現すべきだという考えを重ねて示しました。
この中で小泉元総理大臣は、福島の原発事故に関連して、「事故から4年たったが、原因究明がきちんとされず、汚染水も『コントロールされている』と誰かが言っていたが、全然されていない。政府は『日本の安全基準は世界でいちばん厳しい』と言うが、ほかの国より何が厳しく安全なのか説明しておらず、それで再稼働しようということにあきれている」と述べ、原発の再稼働を進める政府の方針を批判しました。
そのうえで、小泉氏は、今後のエネルギー政策について、「政治が『原発ゼロ』にかじを切れば、必ず自然エネルギーで経済成長できる国になる。実現可能な大きな目標が原発ゼロの社会だ」と述べ、政治主導で原発のない社会を実現すべきだという考えを重ねて示しました。
小泉氏は、講演のあと記者団に対し、「安倍総理大臣が『原発ゼロ』にしようと言えば、自民党の多数は協力するし、野党も協力する。一国の指導者として、自然エネルギー大国を実現する環境が整っていながら、やらないのは、もったいない」と指摘しました。(NHK15年3月11日)』
『福島第一原発の事故から4年となったことを受けて、小泉純一郎元総理は、原発ゼロの実現に向けた与野党の連携を訴えました。
小泉純一郎元総理:「原発ゼロにすると政治が判断すれば、国民も企業も協力する環境にはある。安倍総理が原発ゼロにしようと言えば、自民党の多数は協力するし、野党も協力する」
また、小泉氏は「安全性、コスト安、クリーンの3つがそろった原発は、日本の経済成長に欠かせないと総理在任中に言われてきた」と述べました。そのうえで、「4年前の地震、津波、原発事故で、この3つが間違っているんじゃないかと思うようになった」と強調しました。さらに、再生可能エネルギーの利用が遅れていると指摘したうえで、「政権の洞察力が足りないか、判断力が落ちている」と批判しました。(ANN15年3月11日)』
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そして、衆院選で2回連続、ギリギリの比例復活を果たした菅直人元首相も健在だ。(++)
<安倍官邸は、昨年の衆院選で何とか菅氏を落選させようと首相や官房長官、幹部クラスが次々と選挙区にはいったり、アレコレ画策したりしていたのだけど。よくしのいだですぅ。(~_~;)>
判菅びいきを宣言しているmewは、定期的に菅氏の動向をチェックしているのだけど。
特に政権交代をしてからは、ともかく脱原発を実現するために、国内外を飛び回って、積極的に活動を行なっている。(・・)
<何故だか菅直人氏を最も敵視している産経新聞が(菅氏を叩く材料にするために?)、今でも一番たくさん、菅氏に関する記事を載せてくれるんだよね。(~_~;)>
たとえば、今年2月には、パリで講演。
『2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の際に首相を務めていた菅直人氏は24日、欧州の非政府組織(NGO)の招きを受けてパリで講演、「最も安全なのは原発を持たないことだ」などと脱原発の持論を語った。
菅氏は地震の翌日から続いた水素爆発を振り返り「日本の人口の4割が避難を強いられ、日本が長期間、国として機能しなくなるシナリオもあった」と強調。「原発は安全を管理しながら活用すべきとの考えを百八十度変えた」と話した。
福島原発の現状については「核燃料を冷やすために注入した水が汚染水として漏れ出ている」と指摘。「(同原発は)コントロール下にあるという安倍(晋三)首相は明らかに間違っている」と批判した。
菅氏は「原発は(広島や長崎の)原爆と同じように多くの人に被害をもたらす」とし「21世紀は太陽エネルギーの時代になると確信している」と話した。(共同通信15年2月25日)』
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そして今週10日には、何と異例なことに、元首相ながら委員会で質問に立って、安倍政権の原発輸出政策を批判したとのこと。^^;
『民主党の菅直人元首相が10日の衆院予算委員会分科会で質問に立ち、安倍晋三政権が進める原発輸出政策について「国内で安全が確認されていないのに外国に売り込むことを政府が支援するのは道義的に問題だ」と批判した。(中略)
首相経験者の国会での質問は異例だが、菅氏は昨年2月の分科会に続き、2年連続で質問した。
(産経新聞15年3月11日)』
<中略部分で、産経は「民主党は昨年4月、トルコなどへの原発輸出を可能にする原子力協定の国会承認で賛成した。だが、菅氏は体調不良を理由に衆院本会議を欠席し、当時の大畠章宏幹事長から口頭で注意処分を受けた経緯がある。同党の岡田克也代表は「決めたら結束する民主党でありたい」と繰り返し訴えるものの、11日に菅政権時代に起きた東京電力福島第1原発事故から丸4年を迎えるという時期もあってか、代表発言は菅氏に全く響いていないようだ」とアピールして、菅氏&民主党を批判したかったらしい。(>_<)>
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原発事故から4年を迎えた昨日も、しっかりコメントを出していたという。(・・)
『民主党の菅直人元首相は11日、「東日本大震災から4周年」と題したコメントを発表した。
菅氏は首相として東京電力福島第1原発事故に直面したことから「最も安全な原発政策は原発を持たないことだと確信した」と記した。
さらに「安倍(晋三)政権は原発事故がなかったかのように再稼働や原発輸出に躍起になっている。いずれの世論調査を見ても国民の多数は脱原発を望んでおり、国民の声を無視して原発を推進することは許されない」と主張。「原発ゼロを実現するため、脱原発を望む広範囲の国民のみなさんとともに全力を挙げる」とも訴えた。(産経新聞15年3月11日)』
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mewは、首相を経験した人たちが政治的な利害関係を超え、こうして国民のことを第一に考えて、脱原発を訴えていることをうれしく思うし。
また、このように知名度や支持があった政治家が、脱原発の問題を国民に語りかけることは、事故の風化を防ぎ、国民の意識や関心を喚起するという面で大きな意味があるわけで。
元首相らのこのような活動に敬意を表すると共に、どんどん応援して行きたいと思っているmewなのだった。(@@)
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