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2015年03月12日
G7等と云うものは、米国一極主義の礼賛国家の寄せ集めに過ぎず、ロシアが入ったG8乃至は中国を含むG9でなければ、世界的コンセンサスを生みだす機能など、これっぽっちも発揮できないのである。ウォール街のマネーとアメリカ中心とする軍事産業企業群に奉仕する国家指導者の、美辞麗句発信機関のようなもので、今や、糞の役に立ちはしない。それどころか、欧米主義にどっぷり浸かった日欧米メディアのニュースネタを供給するプロパガンダ組織に過ぎない。謂わば、世界の電通だと思えばG7のポジションは理解出来る。そう云う観点を含んで、政治色を織り交ぜた時事通信の記事は、常々象徴的だと感心する。
≪ 鳩山元首相がクリミア訪問=日本政府制止も強行−ウクライナ
【モスクワ時事】鳩山由紀夫元首相が10日、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問した。クリミア滞在は12日まで。昨年2月からのウクライナ危機後、日本の要人がクリミアを訪問するのは初めて。日本政府関係者が訪問しないよう説得を試みたが、強行した。
ロシアによるクリミア編入について、先進7カ国(G7)は「ウクライナの主権と領土一体性の侵害」と非難し、日本政府は「力を背景とした現状変更の試みは受け入れられない」との立場。日本の首相経験者の訪問は国際社会に「事実上の承認」との誤解を与えかねず、批判が高まっている。
タス通信などによると、鳩山氏は9日、モスクワに到着。10日にクリミアの中心都市シンフェロポリの空港に降り立った。空港ではプーチン大統領の代理人に当たるクリミアのムラドフ大統領常任代表らが歓迎した。ロシアの査証(ビザ)を取得して行動しているとみられる。
10日にはヤルタ会談(1945年)の舞台であるクリミア南岸のリバディア宮殿などを訪問。記者団に「日本とクリミアの文化・人的交流は、政治対立の解決に寄与する」と語った。11日にクリミア指導部と会談し、12日にはロシア黒海艦隊が駐留する軍港セバストポリを視察する。
鳩山氏は、最近のロシア国営テレビのインタビューで「住民投票で(9割以上が)ロシアへの編入に賛成したことを知る日本人は少ない」と主張。編入に関する住民の意思を直接確認したい考えとされる。 ≫(時事通信)
鳩山由紀夫元首相が、日本政府の制止も無視で、ロシアビザで堂々とクリミヤの空港に降り立ったことが、余程日本の腐った政治家は悔しいのだろう。菅スダレは「首相まで経験した政治家としてあまりに軽率だ。極めて遺憾だ」。高村は「力による現状変更は認めないとする日本の立場と相いれず、国際社会に誤解をもたらす。遺憾だ」。民主党の枝野までが「鳩山氏と民主党は無関係」とした上で、「少しは責任を感じてほしい」等と中途半端なコメントをしている。やくざのようなドスに期待していた枝野がこれじゃ、日本の政治はほぼ終わっているようだ。
ロシアのビザで何ら問題なく、クリミアの空港に鳩山が降り立ったのだから、クリミアは事実上ロシアの領土の一部と見做すのが、国際外交の常識だ。G7各国が気に入らないのであれば、有志連合でも編成して、断固ウクライナに戻すべく物理的実行を示すべきである。現実には、政府意志を持ちえない状況のウクライナ・ポロシェンコ政権が、切実にクリミアを自国領土にしたいと云う言動さえしていない。否、どちらかと言えば、厄介者の面倒を見る予算などないと云うのが現実だろう。西側メディアでは、クリミアの親露派運動家によって云々と枕詞がつくが、「ウクライナ・キエフの親米運動家」に置きかえた方が正確な報道だろう(笑)。
ことの序でに言っておけば、ウクライナ東部だって、西側ウクライナは放棄しても良いんじゃないかと思っている節がある。インフラはウクライナ軍の無差別爆撃で破壊されているし、年金、社会保障の無支給分を払うだけでも財政が悪化する。いやいや、既に破綻しているのだから、支給する積りもないに等しい。ただ、アメリカ政府とNATOが、それを許さない股裂き状態にさせられているのだろう。このように西側プロパガンダ情報に毒されている国民に、クリミアの事実の見聞情報を齎すことは、世界の平和外交に寄与することになる。
鳩山が元首相であるからといって、現在、政治保守のイカサマ平和主義軍事力増強の政権の判断と違うのであれば、許される範囲で、自由に行動し、自らの目で、現実をたしかめ、その観察を国民に知らせることに、何の制約もあってはないらない。仮に、鳩山が自民党選出の首相であるなら、自民党の糞どもの言いぐさにも一理あるが、現野党、民主党から選出された首相だ。政敵勢力の現政府に恭順の意を表す謂われはない。これこそが、まさに民主主義における行動であり、言論なのだ。自分を首相の座から引きずり下ろした、外務省の意見など聞いたら、鳩山は人間でさえなくなる。
また、穿った見方をすれば、鳩山の個人的平和外交は、アメリカの横紙破りでとん挫したままの、日ロ関係の維持発展に大きく貢献している面もある。覇権国ぶりたいアメリカの顔色見ながら、ロシアに経済制裁を発動している日本政府にとって、困ったものだと公式に語りながら、実はロシアに対して、本当は、そんな気はないからね、と鳩山の行動を通じてメッセージしている事にもなる。或る意味で、鳩山由紀夫は人格者らしく、政敵である自民党の安倍晋三首相に「塩を送った」も同然なのである。
外交と云うものは、複雑怪奇なもので、“昨日の敵は今日の友”さながらな展開を見せるものなので、鳩山の鳩山だから出来る行動は、日本の外交に、将来的に役立つことになるだろう。安倍政権の連中も、多くのメディアも「国際社会」と云う言葉を不用意に使い、国民も不用意に、その言葉を受けとめているようだが、「アメリカ礼賛国家群」と言い換えるべきである。この世で筆者が一番嫌いなのは、優しく正義っぽい安売り可能な言葉の羅列である。次に嫌いなのは、勇ましさを前面に押しだす右翼言論言葉だ。最後に、クリミア訪問中の同氏の発言を、ロシアメディアを引用しつつ、毎日新聞が腰を引きながらも、取りあえず報じているのは、最低限の評価をしておこう。
≪ 鳩山元首相:「納得できた」…クリミア編入に肯定的意見
【モスクワ真野森作】ロシアメディアによると、ウクライナ南部クリミア半島を訪問中の鳩山由紀夫元首相は11日、「民主的な住民投票を通じて、どう 領土問題が解決されたか納得できた」と述べ、昨年3月のロシアによる一方的なクリミア編入を肯定的に捉える考えを示した。日本や欧米諸国が編入を国際法違反と批判する中、波紋を広げそうだ。
クリミア南部ヤルタの地元首長との面会時に語った。「世界史に残る出来事になる」「住民投票がウクライナの法令にも合致していたことが分かった」などとロシア政府の見解に沿った感想も披露したという。
現地の記者団には、「市民が幸せに暮らしている様子を見ることができた。軍事的影響を受けずに住民投票が実施されたのは明確だ。西側メディアは 偏っている」と述べた。今回の訪問を日本政府に批判されたことについては、「批判があるのは我々の仕事が重要だからだ」と主張。「日本社会に編入の真実を伝える」と述べた。
クリミア編入について、ロシアは昨年3月に親ロシア派主導で実施した住民投票で「賛成が9割」だったことを根拠に正当化してきた。だが、プーチン 露大統領は今月9日放映のインタビューで、昨年2月にウクライナの親露政権が崩壊した直後に編入を決断したと明らかにしていた。 ≫(毎日新聞)
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