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原発事故を徹底して隠す読売新聞――本日、事故から4年目
2015-03-11 09:22:21
本日3月11日のメディアには、大震災から4年の記事、ニュース、読み物が溢れています。しかし、地震と津波の被害に焦点が集中し、原発被害に対しては申し訳程度のように見えます。
なかでも、読売新聞は徹底して原発関連を排除し、1行も見当たりません。まるで原発事故については思い出させないよう意識して隠し倒すという紙面制作です。
社説でも、「原発事故」についてはまったく触れていません。通常の日は社説は二つのテーマを取り上げる2本仕立てですが、重要なテーマの日には1本仕立ての大型社説にします。本日は、その大型社説でスペースはかなりとっているのですが、それでも「原発」の「原」も出てきません。
他方、朝日新聞の社説は、やはり大型仕立てですが、ほとんどが原発事故からの「帰還のむずかしさ」に絞って取り上げました。人々の悩み、自治体などの取り組みなど。
「今も原発と言う戦車は、放射能と言う弾をうち、人々の心をうちぬく」。これは「詩の寺子屋」の子どもの詩です。吉永小百合さんが昨日3月10日に東京都内で開いた「祈るように語り続けたい」という詩の朗読会で読み上げたものです。朝日新聞の社会面(39面)に写真付きで報じました。
朗読会のあと、吉永さんは「福島の苦しみは終わっていない。忘れないよ、というメッセージを送りたい。(脱原発を決めたドイツ首相の)メルケルさんもおっしゃったように、私たちが決めないといけない。無関心ではいけない」と語ったとも伝えています。
日本人は、多くの人が「お任せ主義を決め込み、無関心の砦(とりで)に閉じこもっています。これからも10年、30年、50年、こんな調子で過ごすのでしょうか。
そして、こんな日本を次の世代の人々に引き継ぐことになります。
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