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「新聞の崩壊」政治献金だけではなかった、2014年衆院選で、岸田外務大臣ら議員131人が推薦を受けて当選
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2015年03月09日 MEDIA KOKUSYO
昨年の12月に行われた衆院選で、新聞業界が特定の候補者を推薦し、このうち131人が当選していたことが分かった。
日本新聞販売協会(日販協)の会報『日販協月報』(1月号)によると、同協会は「新聞購読料への軽減税率適用に尽力する候補者を政党の枠を超えて推薦」し、軽減税率の適用に「強い味方となる131人の国会議員が誕生た」という。
日販協は軽減税率を適用させる運動を、日本新聞協会と協力して進めており、選挙結果を報じた『日販協月報』には、日本新聞協会の白石興二郎会長(読売・社長)も、軽減税率について述べた念頭書簡を掲載している。軽減税率について白石会長は、次のように言う。
「与党税制協議会は、軽減税率制度を17年度から導入することで合意し、今後、対象品目、区分経理など具体的な課題の検討が始まります。新聞協会は引き続き、再引き上げと同時に軽減税率を新聞に適用するよう求めていく所存です。会員各社のご協力をお願いします」
また、同紙で同じ新聞協会の黒澤幸・販売委員会委員長(読売・販売局長)も、軽減税率について次のように述べている。
「新聞協会や日本新聞販売協会は、新聞への軽減税率の適用に向けさまざまな活動を展開してきました。中央協としても新聞公正競争規約の順守徹底を通じて、公正販売の実現に向けた取り組みを進めていくことが重要です」
◇選挙推薦も政治献金も
選挙で当選した131人の議員の大半は自民党と公明党である。このうち次の議員は、新聞業界から政治献金を受け取っている。
丹羽雄哉(自民):60万円[3月22日]
菅義偉(自民):6万円[9月20日]
中山泰秀(自民):6万円[10月7日]
とよた真由子(自民):6万円[10月20日]
高市早苗:80万円[6月4日][11月21日]
そのほかに、町村信孝、額賀福志郎、小宮山泰子、中谷真一、石原伸晃、小池百合子、太田昭宏、平沢勝栄、二階俊博、岸田文雄、などの各議員が日販協から推薦を受けた。
国会では、「政治と金」の問題が取りざたされているが、新聞業界の場合は、政治献金の提供だけではすまない。選挙時の議員推薦までしているのである。
これではジャーナリズムの役割を果たすことはできない。
■推薦を受けて当選した議員一覧PDF
http://tkuroyabu.net/wp-content/uploads/2015/03/MDK150309a1.pdf
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