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企業・団体献金をどうすべきか。政治家が言い訳できなくなる唯一の方法(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/15/senkyo181/msg/254.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 3 月 09 日 09:45:05: igsppGRN/E9PQ
 

     「政治資金問題」はどこ吹く風、統一地方選へ党幹部と必勝を期す安倍首相   photo Getty Images


企業・団体献金をどうすべきか。政治家が言い訳できなくなる唯一の方法
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42401
2015年03月09日(月) 高橋 洋一「ニュースの深層」 現代ビジネス


■政治資金規正法は、ザル法

国の補助金を受けた企業からの献金問題は首相や民主党代表にまで拡大している。

まず、政治資金規正法をみよう。

(寄附の質的制限)
第二十二条の三  国から補助金、負担金、利子補給金その他の給付金(試験研究、調査又は災害復旧に係るものその他性質上利益を伴わないもの及び政党助成法 (平成六年法律第五号)第三条第一項 の規定による政党交付金(同法第二十七条第一項 の規定による特定交付金を含む。)を除く。第四項において同じ。)の交付の決定(利子補給金に係る契約の承諾の決定を含む。第四項において同じ。)を受けた会社その他の法人は、当該給付金の交付の決定の通知を受けた日から同日後一年を経過する日(当該給付金の交付の決定の全部の取消しがあつたときは、当該取消しの通知を受けた日)までの間、政治活動に関する寄附をしてはならない。
2  国から資本金、基本金その他これらに準ずるものの全部又は一部の出資又は拠出を受けている会社その他の法人は、政治活動に関する寄附をしてはならない。
3  前二項の規定は、これらの規定に該当する会社その他の法人が、地方公共団体の議会の議員若しくは長に係る公職の候補者、これらの者に係る資金管理団体又はこれらの者に係る第三条第一項第二号若しくは第三号ロの規定に該当する政治団体に対してする政治活動に関する寄附については、適用しない。
4  第一項及び第二項の規定は、次の各号に掲げる会社その他の法人が、当該各号の地方公共団体の議会の議員若しくは長に係る公職の候補者、これらの者に係る資金管理団体又はこれらの者を推薦し、支持し、若しくはこれに反対する政治団体に対してする政治活動に関する寄附について準用する。
一  地方公共団体から補助金、負担金、利子補給金その他の給付金の交付の決定を受けた会社その他の法人
二  地方公共団体から資本金、基本金その他これらに準ずるものの全部又は一部の出資又は拠出を受けている会社その他の法人
5  何人も、第一項又は第二項(これらの規定を前項において準用する場合を含む。)の規定の適用を受ける者であることを知りながら、その者に対して、政治活動に関する寄附をすることを勧誘し、又は要求してはならない。
6  何人も、第一項又は第二項(これらの規定を第四項において準用する場合を含む。)の規定に違反してされる寄附であることを知りながら、これを受けてはならない。

一見してザル法であることがわかる。

まず、「国から」と規定して、国が事業を委託した自治体や法人など、国が直接に補助金を交付するのではなく、間に自治体などが関与していれば問題ないように法律が作られている(第一項)。さらに、グループ内の企業が補助金を受けていて、グループ内の別企業であれば、献金は問題ないようになっている。

しかも、献金先が補助金を受けていたと知らなければ、違法性はないとされている(第五項、六項の反対解釈)。

こうした問題は以前から指摘されていた。そこで、かつて民主党は、マニフェストで企業・団体献金の全面禁止を掲げていた。そのマニフェストで総選挙を戦い、政権交代をはたした。

ところが、党内事情から、民主党が企業献金の受け入れ再開し、多くの国民の顰蹙をかった。それが、民主党が政権を失うきっかけにもなった。

■議員個人にとって企業献金は重要な収入源

企業・団体献金は「見返りを求めれば賄賂であり、見返りを求めなければ背任行為」と批判されるなど政財界の癒着の象徴といわれることが多い。

ただ、海外の規制を見ると国によって様々である。フランスやアメリカでは原則禁止であるが、ドイツやイギリスでは認められている。ただし、英国では、一定以上の企業献金について、献金先と金額を取締役報告に記載し事前に株主総会の承認決議を得るとなっている。

日本の規制は、これらの国の中間のような位置であった。政治献金には金額に上限が設けられており、国から補助金を受けている企業や3年継続して赤字の企業は政治献金ができないという規制もある。もっとも政党交付金制度の導入時に、企業献金は禁止という方向だったが、今ではすっかり忘れ去られている。

自民党の台所事情をみるために、2014年11月28日、総務省が公表した2013年の政治資金収支報告書をみよう。それによれば、自民党の収入は246億9590万円で、そのうち前年からの繰越額13億9789万円、2013年収入額232億9801万円だ。収入は、党会費7億8797万円、寄付23億7850万円、事業収入3億4718万円、政党交付金150億5858万円、国会議員からの立法事務費26億8219万円、その他供託金戻し入れ等20億4359万円に分けられる。

ここで、寄付金の内訳をみると、個人3億2850万円、政治団体20億5000万円。個人は自民党国会議員からの寄付となっている。ここだけをみると、企業献金はない、ところが、自民党国会議員は企業献金を受けて、その一部82万5000円を自民党に寄付している。ここで、企業献金が出てくる。多い人で数億円も集め、それらの多くは企業献金なので、議員個人にとって企業献金は重要な収入源だ。

ただし、今のように次から次へと問題が出てくる状況は嘆かわしい。それだけ、補助金を受けている企業が多いというわけだ。

筋としては、個人献金と政党助成金で民主政治を維持していく方が望ましいのであるが、現行法の下で、しかも、補助金の情報開示にも役立つ一石二鳥の方法を提案したい。

■補助金の情報公開があまりにもお粗末

企業・団体献金の問題とは別に、補助金固有の問題もある。補助金の中身は大きく経常補助金(生産者に対する経常移転)と財政補助金(地方政府に対する経常移転・資本移転)に分けられる。補助金は、国の一般歳出予算額の5割強を占めるが、財政補助の割合が多く8割程度となっている。

補助金については、各年度「補助金便覧」という書物が発行されている(http://www.gov-book.or.jp/book/detail.php?product_id=270813)。これは、補助金等の仕組みや運用方法などについてその全貌を明らかにした唯一の文献だ。

ただし、その執行状況を調べるのは容易でない。2013年6月28日付けで内閣官房・行政改革推進本部事務局から「予算執行等に係る情報の公表等に関する指針」がでている(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/yosanshikkou_kouhyou/shishin.pdf)。

これに基づき、各省から補助金に関する情報公開が行われているが、例えば、補助金の交付先を調べようとしてもかなり困難だ。財務省には、各府省の予算執行情報ポータルサイトがある(http://www.mof.go.jp/budget/topics/portalsite.htm)が、やはり容易にわからない。だからこそ、国会議員が、献金先が補助金を受けていたとは知らなかったという言い訳ができるのだ。

しかし、これはかなり奇妙な話だ。予算審議に関わっている国会議員やその事務所の人が、予算の執行状況を調べられないというわけで、それではきちんと予算が使われているかどうか、わからないと白状するようなものだ。

もし調べられないのであれば、政府がすべての補助金の交付先・交付額一覧をつくればいい。かなり膨大な数になるかもしれないが、こうしたものはネット上で検索できるようにするのがいい。これは、補助金の情報公開にもなる。今の情報公開はあまりにお粗末である。

■補助金をすべて白日の下に晒せばよい

地方自治体でも補助金交付先の公開については、濃淡がでている。地方によっては、あまり補助金の開示が進んでいないところもある。国のほうで率先して行えば、地方自治体にもいい影響を与えるだろう。

補助金がすべて悪というつもりはないが、すべてを白日の下に晒すのがいい。これを行えば、今回のように政治献金問題もほぼなくなるだろう。企業・団体献金を受けた場合、政治家サイドで検索してチェックすればいいからだ。補助金を受けていたのを知らなかったという言い訳はできない。

と同時に、補助金の交付先・交付額が情報開示されるので、多くの国民のチェックを受けて、よりよくなることが期待される。そうなると、甘い国会審議はできなくなる。これは与野党ともに、国民からチェックを受けるわけで、より緊張感が高まるだろう。

予算執行は原則開示であり、企業・団体献金であれば、個人情報はほぼないので、情報開示できないということにはならないはずだ。

しかも、補助金の交付先・交付額一覧は、基本的に法改正も必要ないので、今の政府が踏ん切ればすぐ行えることである。


 

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コメント
 
01. 2015年3月09日 09:54:47 : snAc501eHi
政党助成金廃止せよ!

政治家は政治しなくて、懐を増やすことのみに精を出している。
自分で集めるなら、助成金の意味は失われています。
税金の無駄遣いしないように政党助成金は廃止です。

最近は、政治家の素質が悪くなっている。
ロクな政治家がいない。


02. 大和狼 2015年3月09日 10:58:22 : 4bXKnGQAUaNEQ : QISk3Exk6Q
世襲政治家や業界利権政治に資金など一切禁止だ。

政党助成金も半額以下、議員歳費も議員年金も然り。

日本国が倒産寸前だとシロアリが言っているだろ!

国民からこれ以上搾り取るなよ。

立候補供託金も不要。宗教団体の資金も政治流用禁止。

党議拘束も法律で禁止しろ。

今朝、スペインでの新政党、99%のための政党の報道
を見たが、世界の新民主主義革命前夜を期待する。
21世紀のピケテイー革命とでも命名しようか。


03. ひでしゃん 2015年3月09日 12:31:50 : dsqbUTCLpgzpY : tsZArcpgls
補助金に関わる事業の計画から書類作成まで政治家(秘書)が関与し関係省庁に口利きして根回しをする
補助事業の決定から交付までも逐一事業者と政治家(秘書)が連絡を取り合う
公的な交付決定通知がなされる前に内密に事業者へ政治家(秘書)から連絡がある
ずぶずぶの関係にありながら「知らなかった」は通らない
岡田克也民主党代表は辞表を提出し安倍晋三等と刺し違える覚悟があるか?
男を上げるまたとないチャンスと思うが如何?
ここで安倍晋三の首を刎ねずに何時刎ねるのだ?
それにしても高木義明国会対策委員長と言うのは卑しい腰抜けだな!

04. 2015年3月09日 16:52:48 : nJF6kGWndY

基本は廃止だろうな


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0M508Y20150309
インタビュー:TPP、関税維持なら効果なし=キヤノン戦略研・山下氏
2015年 03月 9日 14:09 JST
[東京 9日 ロイター] - 環太平洋連携協定(TPP)交渉と農業問題に詳しいキヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は、日本の農業にとって関税の撤廃が望ましい選択肢であり、関税を維持した交渉妥結は、日本の消費者と農業生産者の両方にとって良くない結論と述べた。

また、TPPは今年夏場には大枠合意する可能性が高いとの見方も示した。

今月9日から米ハワイで始まるTPP首席交渉官会合では、早期合意を目指して、論点の絞り込みが行われる見通しだ。その行方に大きな影響を与える日米間の交渉では、農産物の市場アクセスが最大の焦点となっている。

山下氏は、関税率引き下げの交渉方針で臨むことが、日本の国益確保にとって重要との立場を強調した。

<関税撤廃なければ、日本に効果なし>

山下氏によると、現状で予想されるシナリオは、主要農産物について関税を維持して、その代わりに輸入枠を拡大する手法。

この点について「日本がやっているのは、いつも名をとって実を捨てる交渉。関税撤廃しても(日本の農業には)何の影響もないのに、関税を維持して、一方で、輸入枠を拡大する。そうすれば米国は(枠拡大という)実を取ることになる」と話す。

TPP交渉に関して、日本は2013年4月に衆参両院の農林水産委員会で、主要農産物5品目(コメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖)について、「引き続き再生産可能となるよう除外または再協議の対象にすること」「5品目などの聖域の確保を最優先し、それが確保できないと判断した場合は脱退も辞さない」とする決議を採択している。

この決議が、5品目の関税維持を意味すると受けとられているため、交渉を難しくさせている。

大江博TPP首席交渉官代理も3日、海外プレス向けの説明会で、この国会決議があるため、TPP交渉が困難になっていることを強調した。

山下氏は「国会決議に拘束されているという点で、TPP交渉はワーストシナリオになっている。関税を撤廃し、コメの価格を下げて消費者負担を少なくし、農家は直接支払いで保護することが望ましい」と指摘する。

日本では、国内産のコメを保護するため、高関税をかけることで高価格を維持し、その分が消費者負担になっていると同氏は主張している。「TPP反対論者は関税を直接支払に置き換えると膨大な財政負担が必要だと言っているが、これはつまり、今は膨大な消費者負担を強いているということを意味する」という。

日本と異なり、米国や欧州連合(EU)では、財政から直接農家に補助金を交付することで、消費者には低価格で農産物を供給しながら、農家を保護する政策に切り替えている。

高齢化と人口減少が進む日本では、農業を振興させようとすれば、輸出という道が不可欠であり、関税撤廃によって「国際的に高い評価を受けている日本のコメが、価格競争力を持つようになれば、世界市場を開拓できる」と同氏は主張する。

<農協改革とTPP>

2月に農協側が受け入れた、全国農業協同組合中央会(JA全中)の社団法人化を含む政府の農協改革案について、山下氏は「一歩前進」と評価する。これとTPPとの関連について「TPPをアベノミクスの第3の矢の最重要事項と位置付ける安倍政権にとって、TPP反対運動をするJA全中は許しがたいものに映ったのだろう。昨年5月に唐突に農協改革が浮上したことは、TPP交渉と農協改革がリンクしていることをうかがわせる」との見方をしている。

「TPPの障害物だった農協を排除したいということから、農協改革が始まった。改革をやって全中の力をある程度削いだため、TPPでもそれほど反対はできないだろう。もし、反対するなら次の矢があるぞ、ということを(農協側に)見せることができた」という。

今回の改革で見送った准組合員の事業規制などは、農協にとって死活問題であるため、次なる改革の標的を安倍政権から農協側にちらつかせたことは、意味があったとの見方だ。

<交渉妥結は夏場早い段階>

山下氏は、今年夏までにTPP交渉が妥結に至るという大方の見方を支持している。「夏場の早い段階で、TPPは合意すると思う。TPA(米大統領の貿易促進権限)が通ればそんなに遅くない段階で合意するだろう。日米間の合意は、現段階でほとんどできているはず」との見通しを示した。

(宮崎亜巳 編集:田巻一彦)


05. 2015年3月09日 19:22:28 : xxHwLMrnWI
ただ、各省庁などの機密費(緊秘密)はどうするのか。

06. 2015年3月09日 23:29:23 : MSUUOgtl4A
もらったほうは知らなかったでOKで
出す方の企業団体は罰則を厳しくする法改正を
自民党は企んでいるようですね
アベベ得意の有識者会議で練ってもらえばいいのでは?
一般市民にもコミットする形でさ
献金窓口になる組織をこしらえ合法の献金かどうかチェックさせれば
いいだけだよね
あとは金がどこにいくら使われたかを示す領収書の完全記載された
ものの開示を徹底させる
パーティー券購入も間に政府機関をおいて誰がどのパーティーに
いつ出席していくら支払ったのかをチェックできるようにすればいいのでは?

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