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自民党大会について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52687142.html
2015年03月08日 在野のアナリスト
中国の王毅外相が、反ファシスト戦争70年の軍事パレードに「誰であれ誠意をもってくるのであれば歓迎する」と、安倍首相を招待する意を含ませました。先の日中首脳会談、国旗も外し、愛想笑い一つみせなかった習近平主席が、ふたたびクセ球を投げてきた印象です。出席すれば談話にクギを刺され、出席しなければ日中の友好を踏みにじった、として批判できる。本来れあれば出席した上で、逆に日本からクギを刺すことが外交戦術としては考えられますが、安倍政権の外交手腕では期待薄です。嫌いな相手、苦手な相手をうまく説得し、胸襟を開かせるような、そんな高等テクニックは国会ですら見かけません。外交の場面で、しかも会うのが二度目、前回は挨拶程度しか交わしていない相手では、まず出席した方が傷口を広げるのでしょう。オバマ米大統領が出席するなら、参加する意味はあるかもしれませんが、このクセ球をヒットコースに打ち返すのはかなり困難で、安倍政権の外交手腕が問われるところでもあるのでしょう。
自民党が結党から60年の党大会を行っています。安倍首相は安倍ノミクスは成果を上げている、と発言していますが、公的資金が株を買う。日銀がETFを買う。公共工事の大盤振る舞いと、それこそフルスロットルで経済政策を打っている、と言いたいのでしょう。しかしそれでこの程度の成長、4-9月期などマイナス成長に陥っているのですから、それはどこか政策がおかしいのです。消費税増税だけではない、労働分配率の悪化など、日本に燻る消費不況には安倍政権ですすむ政策の歪みが影響するのです。好循環どころか、悪循環を起こしているとしか思えません。
憲法改正には触れず、安保法制には前向きな姿勢を示しましたが、安倍政権では憲法改正は間に合わない、との自覚もあるのでしょう。さらにこの時期、統一地方選を前にして憲法改正に脚光を浴びると、不利との思惑も働きます。ただでなくともISILの問題で、安倍政権下では日本の安全を脅かされる、との認識をもたれています。ここで憲法9条を変えるとなれば、益々そうした認識を強めます。安保法制はメディアとのタッグで議論をすり替えることができても、憲法となればそうも行きません。統一地方選への直撃は、なんとしても避けたいところでしょう。
気になるのは「自民党はこの2年で日本人の気持ちを『諦め』から『希望』に変え…」と述べた点です。東日本大震災から4年、様々なメディアでも特集されますが、どれも暗澹たる気持ちにさせられるものばかり。それは決して復興の難しさばかりでなく、行政の怠慢や不作為による影響も垣間見られるものです。そもそも『希望』を感じる人が『安倍ノミクスの実感がない』と、8割以上が答えるはずもない。むしろ安倍政権が始まってから『諦め』が支配し始めたのです。
しかも復興の問題でも、やたらと一体感を煽る『絆』や、暗に我慢を強いられるケースが多い、と聞きます。それが負担となり、心のバランスを崩すとも。安倍政権になってからやたらと恩着せがましく、安倍ノミクスの成果…と訴えた李、積極的平和主義もそうですが、日本人が美徳としてもっていた控えめに、相手の心を斟酌して行動する、といった行動が減った気がします。絆もそうですし、言わずもがなでこれまで日本人が実践してきたことを、言葉にして強要するかのような場面が目立つのです。その結果、強迫観念に陥り、それに耐えられない人が脱落していく。それは『諦め』から『希望』に変えたのではありません。『押しつけ』に変えたのです。その結果、国民は『飽きられている』というのが現状でしょう。自民党が今後、どれだけ続くかは分かりませんが、国民が『呆れている』に変わったとき、寿命がつきるのかもしれませんね。
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