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「視聴者は金も出すが口も出すというのが本来の受信料制度だろう:toriiyoshiki氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16801.html
2015/3/6 晴耕雨読
https://twitter.com/toriiyoshiki
NHKの籾井会長が受信料について「義務化できれば素晴らしい」と発言したそうだ。
経営者としてはそりゃそうだろうが、受信料制度についてきちんと考えたうえでの発言なのか疑問を禁じ得ない。
受信料制度が多くの矛盾を抱えていることは間違いない。
しかし、議会制民主主義がそうであるように、問題はあっても当面これ以上マシな制度は考えにくいから、かろうじて成立しているシステムだ。
テレビは全部民放でいいじゃないか、という声もあるだろうが、「公共放送」だからどうにか成立し得ている世界も少なくないのが現実だ。
ぼくが関わっているEテレなどが典型的で、視聴率が0.5%前後で、しかも政治的にナーバスな原発関係のドキュメンタリーを毎月放送するなんて、民放では難しい。
ぼくは民放よりNHKの方が優れているなどと言いたいわけではない。
それぞれ限界はあるが、それが相互に補完しながら、現状の(ある意味で惨憺たる)テレビ報道、あるいはテレビ表現を少しでも向上させるべく日常的に努力することが大切だ。
現場のテレビマンの多くはそう考えていると信じたい。
受信料制度に話を戻すと、善意によってのみ支えられるシステムというのは、綺麗事に見えて、そう悪くはない。
「いい番組を作り続ける」ことで一人でも多くの視聴者の信頼を勝ち得たいというモチベーションが現場に働くからだ。
こういう番組を作るのなら受信料を払ってやろうという声がぼくらを励ます。
視聴者は金も出すが口も出すというのが本来の受信料制度だろう。
現状では、スポンサーである視聴者の声を組織にフィードバックする仕組みが決定的に不足している。
それがNHKの最大の問題点であるのは間違いないが、少なくとも、受信料の支払いを止めることで反省を促すという手段は残されている。
もっともこれは両刃の剣で、安倍さんの支持率が依然として高い現状を考えれば、視聴者の多数意見によってNHKが大政翼賛的報道に舵を切るという懸念は絵空事とは言えまい。
いや、現にそれは起きつつあるのかもしれない。
そうした矛盾やリスクを抱えながらも、綺麗事かもしれない理念によって裏打ちされている受信料制度は悪くない、少なくとも比較的マシな制度だとぼくは思っている。
「義務化」などトンデモナイことだ。
そうなれば、いまよりさらに組織内の理屈でのみ動く奴、政治家の顔色をうかがう輩が増えるだけだ。
これはぼく個人の意見というより、NHKの歴史のなかで散々議論されてきたことだ。
その結果として、苦しいけれども受信料の「義務化」は求めない、というのが組織的なコンセンサスだったとぼくは理解している。
籾井さんは本当に受信料制度というものを考え抜いたうえであのような発言をしているのか?
補足。
ぼくのいう「義務化」は、罰則を伴う、税金のような強制徴収の意味で使っています。
籾井さんもたぶん同じ理解だろうと。
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