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安倍政権“疑惑スルー”戦略が失敗! 「政治とカネ」再燃で立ち往生〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150305-00000005-sasahi-pol
週刊朝日 2015年3月13日号
首相に返り咲いて2年3カ月。順風満帆だった安倍政権がいま、苦境に立たされている。
国の補助金を受け取っていた企業からの寄付問題で辞任した西川公也前農林水産相に続き、先週は下村博文文部科学相、望月義夫環境相、上川陽子法相の3人に、カネの問題が浮上。民主党をはじめとする野党から連日、厳しい追及を受けているのだ。
下村氏は「複数の支援組織が、政治団体の届けを出さずに活動。“闇の政治資金”を吸い上げている」と週刊文春に報じられた。
2月26日の衆院予算委員会で下村氏は「それらの組織は、私の政治活動とは無縁」と強調。だが、自身のフェイスブックで「後援会のひとつ」と記していたことは認めた。本当に自身の政治活動とは無関係の組織なのか。疑念は残る。
望月、上川両氏は辞任した西川氏と同じく、国の補助金交付が決まっていた企業から、献金を受けた。政治資金規正法では国の補助金交付決定の通知から1年間、政党や支部への政治献金を禁じている。補助金交付を知りつつ献金を受け取れば政治家側も違反に問われる。
望月、上川両氏は「補助金を受けている企業とは知らなかった」と説明。安倍首相も「補助金交付を知らなければ、問題はない」と火消しに走ったが、野党の攻撃はやむ気配はない。3月3日と6日には再び集中審議が開かれる。来年度予算案の審議になかなか入れず、首相が目指す年度内成立は黄信号がともる。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「野党から集中砲火を浴びた西川前農水相を23日にスパッと林芳正氏に代えたことで、首相は『これで野党の攻撃も沈静化する。疑惑もそれほど追及されずに済む』と思ったでしょう。昨年10月に小渕優子前経済産業相、松島みどり前法相にカネとうちわの問題が出たときも、すぐに辞任させてしのぎましたから。新たに3閣僚からカネの問題が出たことは想定外。かなりイライラが募っているように見えます」
それにしても安倍政権では「政治とカネ」の問題で辞任する閣僚が多い。第1次政権では佐田玄一郎行政改革相、松岡利勝農水相、赤城徳彦農水相、遠藤武彦農水相。2012年12月に首相に返り咲いてからは小渕氏、松島氏、西川氏と計7人もいる。00年の森喜朗政権以降の15年間で「政治とカネ」で辞任した閣僚は12人だから、大半が安倍内閣だ。
民主党の馬淵澄夫元国土交通相は「首相は閣僚の資質を見極める見識を備えず、毎回、政治とカネの問題に真摯に向き合っていない証左」とバッサリ。
27日の予算委でも民主党の後藤祐一議員が「カネまみれ政権だ」と批判。すると安倍首相は「とんでもない決めつけだ。少し言葉には気をつけたほうがいい」と声を荒らげて反論した。一方的な「決めつけ」による批判は許さない──だが、実は首相自身もやっていた。
20日の予算委で「日教組は補助金をもらっていて、教育会館から献金をもらっている議員が民主党にいる」と自信満々に答弁。しかし、そのような事実はなかった。後日、首相は「私の記憶違いで、正確性を欠く発言をしたことは遺憾で訂正する」と謝罪した。その首相が「決めつけだ」と相手を批判しても、説得力に欠けてしまう。
民主党幹部は衆院の各委員会の理事に、閣僚らのスキャンダルを徹底的に調べるよう指示。一気に安倍内閣のイメージダウンを狙う。
自民党と連立政権を組む公明党も、今回の「政治とカネ」には冷ややかだ。
井上義久幹事長は「国民の政治不信を招く、大きな要因になっている」と不快感を示した。西川前農水相らが「献金をしてくれた企業が、国の補助金を受けていたとは知らなかった」と説明している点についても、「政治に関わる仕事をしているのだから、法律はきちんと掌握し、報告にも責任を持つことが問われている」と突き放した。
支えるはずの連立パートナーからの苦言。ある自民党ベテラン議員は「自民党が守勢に立たされていることに乗じて、公明は連立の主導権を奪う気ではないか」と指摘する。
「昨夏の集団的自衛権の閣議決定をみてもわかるように、今の連立政権は終始、安倍さんのペースで進んでいる。『平和の党』を掲げる公明は面白くないし、存在感を発揮したい。今がチャンスと見たのではないか。安全保障法制をめぐる与党協議でも公明はブレーキ役になっている。戦後70年の談話発表や憲法改正に意欲を見せる安倍首相ですが、今後は自分のペースで政策を進められないこともあるかもしれません」
別の自民党議員は「統一地方選が終わった5月からが正念場」と漏らす。小渕前経産相や元秘書らへの本格捜査が始まる可能性があるからだ。
東京地検特捜部は昨年10月末、政治資金規正法違反容疑で、小渕氏の元秘書で前群馬県中之条町長の折田謙一郎氏の自宅や、小渕氏の政治団体の事務所など関係先を家宅捜索している。
その際、複数のハードディスクが電気ドリルで穴を開けられ、ディスクはすでに使えない状態だったとも新聞各紙で報じられた。
「特捜部は家宅捜索はしたものの12月は衆院選、4月は統一地方選があるので、本格的な捜査は控えるはずです。でも5月からは??解禁??となる。小渕氏の政治団体の収支報告書は支出が収入を大きく上回り、05〜13年の差額が計6千万円を超えているなどズサン。捜査が再開され、万が一、逮捕者が出れば、政権や党へのダメージは計り知れない」(前出の議員)
どこまで続くぬかるみぞ。
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