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菅長官の“凄腕”危機管理 「政治とカネ」問題のダメージ軽減も「沖縄」が…
★鈴木哲夫の核心リポート
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150304/plt1503041140003-n1.htm
安倍晋三内閣の閣僚らに「政治とカネ」問題が続発している。こうした難題を官邸で取り仕切るのが菅義偉官房長官だ。野党やメディアが勢いづくなか、内閣のダメージを最小限に抑える、すご腕長官の危機管理とは。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
◇
「まったく問題ない」
菅長官は記者会見で、閣僚の「政治とカネ」の問題について、こう繰り返している。だが、元官邸スタッフは「言葉通りに受け取るのは間違い。誰もが『まだ粘る』と思っていた西川公也前農水相について、いち早く辞任のタイミングを図ったのは菅氏だ」という。
西川氏の疑惑は、全国紙がスクープした。西川氏は「(補助金を受けたと)知らなかったので違法性はない」といい、安倍首相も同様のコメントを出していた。ただ、菅氏は情報収集をしていたという。菅氏に近い自民党中堅議員がこう話す。
「メディア関係者や霞が関の人脈、内閣情報調査室などから情報を得ていた。結果、『西川氏のスキャンダルは、第2、第3弾がある』『地元企業との関係の深さ』などが分かり、『間違いなく長引く。予算審議や農協改革、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)などに悪影響が出る』と、更迭を判断した」
しかし、危機管理上、安倍首相が辞めさせればいいわけではない。
西川氏には昨年秋の時点で、親族企業とのカネの問題が指摘されていたが、12月の衆院選後も再任されていた。つまり、西川氏を交代させるチャンスを放置したことになり、安倍首相の責任も重くなっていた。
「こうなると手は1つ。安倍首相は『問題ない』という姿勢を続け、西川氏から『内閣に迷惑をかける』と自発的に辞める。任命責任を軽減させる手法だ」(同中堅)
ここで、陰で動いたのが菅氏だという。
「菅氏は否定しているが、2月20日(金曜)の夜、西川氏と密かに接触して『土日で支援者らに説明して、辞表提出は月曜に』と話したようだ。このパターンは昨年10月、小渕優子前経産相と松島みどり前法相が、月曜にダブル辞任したのと同じ。菅氏得意のウイークエンドシャッフル(=週末に辞任の流れを作る)だ」(同中堅)
西川氏の一件は辞任ラインを低くしたという。その後、下村博文文科相や望月義夫環境相、上川陽子法相にも「政治とカネ」の問題が浮上した。
「官邸も自民党も現時点では『問題ない』という姿勢だ。下村氏は、安倍首相の『心の友』と言われるほど信頼関係が厚い。望月、上川両氏を辞任させれば、内閣のガバナンスが問われ、改造にもつながってしまう」(自民党ベテラン)
菅氏は警戒を緩めていない。メディアの一部が、閣僚の少額の政治資金に絞った使い道を調べていて、近くキャンペーンを始めるという情報もあるからだ。菅氏はすでに「改めて各閣僚の身体検査を進めている」(前出中堅)という。
日々、危機管理に追われている菅氏。自民党内からは「菅氏の大仕事である沖縄基地問題などにも影響が出るんじゃないか」と心配する声も上がり始めている。果たして、今後、どんな手腕を見せるのか。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に『最後の小沢一郎』(オークラ出版)、『政治報道のカラクリ』(イースト&プレス)、『ブレる日本政治』(ベスト新書)など多数。
[ZAKZAK(夕刊フジ) 2015/3/4]
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