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2014年4月にいわき市訪問(C)日刊ゲンダイ
「復興事業」首相視察は成功例ばかり…現実は3兆円分失敗に
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157726
2015年3月4日 日刊ゲンダイ
国の復興事業の1割以上が大失敗――。そんな惨状が会計検査院の調査で浮き彫りとなった。
検査院が2日、公表した復興事業の実施状況に関する調査結果によると、11〜13年度の国の復興予算約25兆1000億円のうち、今後の使用が見込めず「不用」となった金額が約3兆円にも上った。つまり、復興事業の12%がムダに終わったのだ。
特に不用額が膨らんだのは(1)内閣府の被災者生活再建支援金補助事業(約1400億円=11年度2次補正)(2)農水省の被災した漁港等の災害復旧事業(約1188億円=11年度3次補正)(3)環境省の放射能汚染土壌の除染支援事業(約1002億円=11年度3次補正)――だ。(1)は居住地の復興がそもそも遅れているため、被災者からの支援金申請が少なかったこと。(2)と(3)は地元との調整が進まなかったのが主な失敗の要因である。
今回の結果報告書の中で検査院も〈応急仮設住宅等で生活している避難者は24万3040人〉〈3年11カ月を経過した今なお、数多くの住民は不自由で困難な生活を余儀なくされている〉と、国に“ダメ出し”しているが、安倍首相ときたら、ノンキなものだ。
ほぼ月1ペースで被災地を視察するが、計22回を数える訪問先は復興の「成功例」ばかり。先月14日も岩手・大船渡市でいち早く復旧した魚市場を訪れた後、宮城・気仙沼市で入居が始まった災害復興住宅を訪問。「復興は新たなステージを迎えつつある」とご満悦だったし、先週末の福島視察も英国のウィリアム王子と一緒にはしゃいでいただけ。過去の福島訪問では避難解除区域を車で素通りし、足を踏み入れようともしなかった。
「安倍首相は常に日の当たる場所に身を置きたがり、“日陰”で耐え忍ぶ人々の声を聞こうとしない傾向が強い。復興が遅れている地域やトラブルの絶えない現場に足を運べば、よりよい復興策も出てくるはず。失敗に目もくれない首相に、被災地の現実を理解できるわけがありません」(政治評論家・山口朝雄氏)
かくして大震災から間もなく4年目を迎えるのに、被災地は取り残されていくわけだ。
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