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幼稚で危険な「戦争バカ」(永田町徒然草)
http://www.asyura2.com/15/senkyo180/msg/744.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 3 月 01 日 10:22:06: igsppGRN/E9PQ
 

幼稚で危険な「戦争バカ」
http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1678
15年03月01日 永田町徒然草


政治にとっていちばん重たい課題は、戦争である。ひとたび戦争が起こった場合、被害は甚大であり、その被害を蒙(こうむ)るのは国民である。だから、政治家は、戦争というものを勉強しなければならないし、戦争のことを知らないで防衛政策を論じるのは、愚かであると同時に危険である。わが国はいまや、戦争前夜のような雰囲気にある。しかし、戦争のことを勉強もしないで、戦争のことを平気で論ずる者の、なんと多いことか。

集団的自衛権行使容認の閣議決定の結果としてて、安全保障関連法を見直したり、新たに制定する作業が加速している。安倍首相は、昨年の秋頃から「あらゆる事態に、切れ目のない対応を可能とすることが重要だ」と口にしている。私は防衛族ではなかったが、政治家である以上、防衛問題・防衛政策に常に関心を持ってきた。しかし、防衛政策を論じる際に、“切れ目のない対応”という表現を使った論議を聞いた記憶がない。

安倍首相が切れ目のない対応を目指しているのは、どうも「自衛隊による海外での後方支援活動を可能とする法律」であるようだ。わが国の憲法では、戦争をしている一方の当事国や当事国軍に自衛隊を派遣して軍事的支援するなど、認められる筈がない。しかし、直接の戦闘行為でなければ、すなわち“後方支援”ならば許されるということで、アフガン戦争とイラク戦争の際に、後方支援のための特別措置法が制定された。

アフガン戦争の時は、インド洋における多国籍軍に対する給油等を可能とする「平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法」(略称「テロ特措法」http://urx.nu/hUqP)であった。

悪名高いイラク戦争の時に制定されたのが、「イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法」 (略称「イラク特措法」http://urx.nu/hUqS) であった。最初は4年間の時限立法だった。2007年3月の閣議決定で2年間延長したが、期限の到来により失効した。

どちらの法律も、戦争をしている一方の当事国であるアメリカ(およびその同盟国)が行っている軍事作戦(戦争行為)に対して、わが国の自衛隊が、後方支援という名目で軍事的支援を行うというものであった。戦争ということを少しでも知っている者ならば、これは、「アメリカ等と一緒に他国への戦争に参加することを意味している」と分かる。直接の戦闘行為に参加するのでなければ、戦争に加担することにないなどいうマヤカシは、戦争・軍事の世界では通用しない。

以上のように、テロ特措法もイラク特措法も、他国への戦争を禁止している憲法9条に違反していることは、明らかである。自民党単独でこのような法案を成立させるのは、政治的に極めて困難であった。しかし、公明党の賛成と世界的な9・11ショックで、両法律は成立した。公明党が自民党と連立を組んで行った反国民的な行為の代表的事例が、この法律の制定と、これに基く自衛隊の海外派遣であったことを、忘れてはならない。

参議院選挙で自民党が敗れたので、テロ特措法の延長の際に、国会が紛糾した。インド洋におけるアメリカ軍等への給油を継続するため、当時の安倍首相は苦戦した。それが原因となって、安倍首相は退陣せざるを得なくなった。安倍首相には、これが相当に堪えた。だから、“切れ目のない対応”という表現が出てきたのだろう。しかし、他国への戦争参加を、“切れ目なく”やっていい筈がない。バカも休み休み言え、と国民は本気で怒らなければならない。

安保法制を巡る与党協議なるものが、また始まった。憲法9条が禁止している他国との戦争について、またバカバカしい机上の空論が延々と繰り返され、これが無批判に報道される。その中で、私がいちばん関心を持ち憂慮しているのが、先に述べた「自衛隊による海外での後方支援活動を可能とする法律」である。安倍首相は、“切れ目のない対応”をするために恒久法を作るという。しかし、それは“切れ目なく戦争を行える”恒久法を作るということである。

それでは、また。

 

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コメント
 
01. ひでしゃん 2015年3月01日 11:19:15 : dsqbUTCLpgzpY : tsZArcpgls
なし崩しの自衛隊派遣
ジブチに自衛隊の基地がある
イラク戦争時のサマワ派遣では派遣された隊員が帰国後30名以上自殺している
誰の為の何が目的の派遣か?
アメリカは絶えず世界中で紛争を創出する
アメリカの政治社会経済に強い影響力を持つ産軍複合体が国民へ絶えず危機感を煽り正義の為の闘いを煽る
アメリカの民間軍事会社が莫大な利益を得るシステムが巧妙に強固に構築されているのである
アメリカの尻馬に乗せられてはならない
自衛隊員の命がアメリカの軍事関連民間企業の利益に付け替えられる
十字軍に参戦するほど日本国にとって愚かなことはない
日本が戦後70年培ってきた平和国家としての地位ほど尊いものは無い
日本国および日本人は世界中どこからも敵視されることはなかった
日本人は安倍晋三の愚かなアメリカ隷従政策の数々の欺瞞を知る必要がある

02. 2015年3月01日 11:58:49 : XLWKv03nw2
森永の事件の因果で子がいないからこのような罪悪を重ねる

03. 2015年3月01日 12:52:24 : aa86V1oKlA
> 幼稚で危険な「戦争バカ」(永田町徒然草)

幼稚で危険な「戦争バカ」(中国共産党人民解放軍)[1]

[1] 中国が今後50年間で、6回も戦争をする積りだって知ってた?
http://www.gekiyaku.com/archives/37878049.html
6つの「不可避な」戦争は、時系列で示されている
(1)台湾統一戦争(2020-2025年)
(2)南シナ海の様々な諸島の領土回復戦争(2025-2030年)
(3)チベット南部の領土回復戦争(2035-2040年)
(4)釣魚島及び琉球諸島回復戦争(2040-2045年)
(5)外蒙古統一戦争(2045-2050年)
(6)ロシアに奪取された領土の回復戦争(2055-2060年)


04. 2015年3月01日 14:04:49 : vjAsmoXaW2
戦前ですら、日本は他国の戦争につきあうようなアホのことはしなかった。

安全地帯にいて国民を不幸にしようとする国賊ネトウヨと半島人安倍の血で砂漠を赤く染めようではないか。
こいつら売国奴に命で責任を取らせようではないか。

[22削除理由]:削除人:言葉使い

05. 2015年3月01日 15:57:44 : kDVop4u7Ig
>>03 <中国が今後50年間で、6回も戦争をする積りだって知ってた?>
 ↑ へぇ〜知らなかった!大変な事態になりますね!んで、誰に聞いたのかしら?
 幼稚なウヨ様からの情報ですか?同じ内容の情報しか提供できないのかな?もう読み飽きちゃったね。
−−−−−−−−−
自衛隊員は23万人しかいないの。日本近海での巡視任務や「無法海賊船」の取締りや大災害時の救助出動など
結構忙しいと思いますよ。とても、とても、人手が足りませんねえ。

米国様のお付き合いで世界の紛争地域に自衛隊を派遣する余裕はないです!代替案として志願兵募集したら!?
安倍総理や防衛大臣とその他の党員が先頭に立てば、きっとネットウヨと好戦者達が呼応してくれるのでしょ。

立派な極東憲兵の軍服でも特攻の戦闘服でも何でも着せてやりましょう。これで、日本が安泰になれますね。


06. 2015年3月01日 22:12:02 : lXGrF7OLvM
昔から自民党の政治家連中は、平和なときには自衛隊員に働き甲斐がないと言ってきた。

自民党体質の本質は平和ボケだったということである。

そんなボケ政治家どもが下野して選挙のたびに自衛隊員に働きがいを与えると言ってきた。

国を荒らして近隣諸国の不信を集め国益を破壊するように喪失し、領土も拉致も解決能力がないままではないか。

しかし権力の座についたまま卑劣な手段を顧みずに積極的平和主義の圧政を敷こうとしている。

単に戦争馬鹿なら政治権力の座から引きずり落とすのが普通にまともな国民意識というものだ。

ぼろ儲けしたアベノミス信者は自国通貨が下落する一途をたどっていても懐の財産に酔いしれて泥酔状態と同じである。

まさかここまではなどと日本の有識者らは冷静に見守るなどと狂ってる場合じゃありません。

邪宗教が政治権力を動かしたのである。謗法恐るべしの通り謗法退治の覚悟をする時です。


07. 2015年3月02日 08:17:00 : fUqI89CCHg
安部が戦車に乗って嬉々として敬礼している姿を見て、映画「バカが戦車でやってくる」を思い出した。
その余りの馬鹿さ加減が、面白いけど何だかいとおしくもありかわいそうでもあり悲しくもなる映画だった。

08. 2015年3月02日 09:57:25 : rrhrFN6JLd
安倍が戦闘機にも乗って嬉々としていた。おまけに731の機番。さすが戦争犯罪人の孫。アホとしか言いようがない。

09. 2015年3月02日 10:32:08 : 8q3qeXT2cg

>>01さん 詳細は下記にあります。


>衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b168182.htm
 テロ対策特措法又はイラク特措法に基づく派遣と隊員の死亡との関係については、一概には申し上げられないが、平成十九年十月末現在で、テロ対策特措法又 はイラク特措法に基づき派遣された隊員のうち在職中に死亡した隊員は、

>陸上自衛隊が十四人、海上自衛隊が二十人、航空自衛隊が一人であり、(計35人)
そのうち、死因が自殺の者は
>陸上自衛隊が七人、海上自衛隊が八人、航空自衛隊が一人、病死の者は陸上自衛隊が一人、海上自衛隊が六人、航空自衛隊が零人、(計23人)
>死因が事故又は 不明の者は陸上自衛隊が六人、海上自衛隊が六人、航空自衛隊が零人である。(計12人)

また、防衛省として、お尋ねの「退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数」については、把握していない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

イラクに派遣された自衛隊員のうち、在職中に35名が死亡。自殺した自衛隊員は、23名。死因が「事故」または「不明」が12名。・・・となっています。

これら35名の自衛隊員の死亡日時や場所は発表されていません。したがって、全てが帰国後であるとは言い切れないのです。しかし、安倍応援団の金美齢は「自衛隊は一人の戦死者も出さなかった」とTVで放言しています。これは明らかに権力側のウソだと思います。

サマワには迫撃砲などで攻撃されたことが知られています。死因が「事故」や「不明」とあるのは、この攻撃によって死亡したと考える方が自然でしょう。また、「自殺」を偽装することも軍隊(自衛隊)ではとても容易なことです。そして下記引用にあるように、戦争で障害を受けた自衛隊員はゴミの様に捨てられています。米国と同じです。

すでに政府の報告は、大本営発表であり、不都合な事実は特定秘密とされています。
安倍政権を1日も早く打倒しなければなりません。


>イラク派遣により在職中に死亡した隊員は35名もいた!
http://blog.goo.ne.jp/dragon_kudou/e/b0949f3ed68d5dc5ec3f7603294d4d45



10. 2015年3月02日 12:35:56 : ZrMDpsyito
成長力の成という字も間違えるからアベがバカなのは確かだ。
しかし単にバカというより、むしろ人間のクズだな。
クズを首相にいただく国民も問題だらけだけど。

11. 2015年3月02日 18:04:37 : BUgG89yBWI

東京都武蔵村山市第八小学校の道徳の徳育科教育( 戦前の修身教育)、本日の夜11時〜TBSでご覧になってみて下さい。

先日は、テレビ局の都合により延期となりました。


12. 2015年3月02日 20:15:19 : 8q3qeXT2cg

小中高の道徳教材として、以下のものをお勧めします。
おっと、アホの安倍クンも忘れずに出席しなさい。小学校4年生でもわかるだろうさ!


>題材:「小沢一郎は、なぜいじめられたのか?」副題「権力は腐敗する」
http://blogs.yahoo.co.jp/jun777self/10576510.html

小沢一郎の疑獄事件には、この国の利権構造が集約されている。壮絶なパッシングのモチベーションは小沢が掲げていた政策をみればあきらかなのであり、政界、財界、官僚、米国、報道これら全ての既得権益の解体を目指したことに他ならない。マニフェストの骨子とは
@特別会計の廃止、A独立行政法人など外郭団体の統廃合、
B天下りによる官僚OBの不労所得の禁止、C米国による内政干渉の排除、
Dクロスオーナシップ(新聞社によるテレビ局経営)の禁止と電波オークション制度の導入、
E企業団体献金の廃止(「政党評価表」による外資支配の排除)、F消費税引上げ禁止、
G最低賃金法の導入と非正規労働の規制強化であり、つまり政策本質とは支配体制の破壊そのものであったわけだ。・・・
“「年次改革要望書」を通じ、政策は米国の意向に基づいて起草されていたのだが、小沢・鳩山政権は発足直後にこれを破棄に持ち込んでいる。C‘米国による内政干渉の排除’を実践し、つまり宗主国に対し反旗を翻したのだから、実働部隊である東京検察庁が国策捜査を発動し、反逆者を粛清するのも当然と言えるだろう。「年次改革要望書」は、その後に発足した管政権下において「日米経済調和対話」として刷新され、復活したことは周知のとおりだ。
>この国の報道は主権侵害の排除という英雄的行為を評価するのではなく、
>むしろ愛国者を背徳者として葬ろうとしているのだが、
>執拗な攻撃は社会正義ではなく、私欲によるものであることは語るまでもない。     
テレビ各局が支払う電波利用料が総売り上げの0.2%に満たないことは公然であり、メディアが総務省の所轄事業として便宜供与を受け、報道と行政が癒着し共謀関係にあることは明らかだろう。・・・・・・・>

>題材:「悪い人が検事総長や裁判官なの?」副題「天誅を願って!」
@>検察裏金問題:大スクープ・「元祖・悪の検事総長 原田明夫」は、ぬあんと、http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5098.html
A>悪の巣窟同窓会名簿〜 小沢一郎冤罪事件・犯罪者集団名簿
http://blog.goo.ne.jp/fugimi63119/e/44202931f6baeff93b73a3d47e4e8273


☆インチキ選挙のアホ総理・天誅!
☆バカでクズの疫病神・逝ってよし!



[22削除理由]:削除人:言葉使い

13. 2015年3月02日 22:31:22 : zhOSLZIl9k
〜〜〜〜〜〜〜

  結局は、【A級戦犯=長州藩・帝国陸軍と薩摩藩・帝国海軍】


   の生き残り=越後屋と悪代官・・・、統一のつぼ売りの亡霊に取り付かれてる連中の悪業

  朝鮮・統一が、売国にひた走る・・・

   沖縄の高校生とともに、本土民も、蜂起すべし・・・選挙まで、忘れてはならない・・・

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[22削除理由]:削除人:マルチポスト

14. 2015年3月02日 23:09:10 : w23phvvSXI
イラク戦争が諸悪の根源とは言い切れない

イラクが不安定化したのは、アメリカがイラク戦争を起こしたのが諸悪の根源だと指摘する声がありますが、ことはそう単純なものではないということです。

例えば、イスラム国台頭の背景に、米軍完全撤退がありますが、そもそもイラク戦争がなければ、そうした問題は発生しなかった可能性があります。しかし、イラク戦争がなければ、フセイン政権による過酷な恐怖支配が続き、クルド人やシーア派の人々が虐げられ続けていたことでしょう。過酷な独裁統治はいずれ叛乱を招き、多くの人々が殺害され、国内は大変な混乱に陥ったかもしれません。そうなれば、やはり過激派勢力が台頭した可能性は高いでしょう。

もちろん米軍統治の手法には問題がありました。フセイン政権を倒した後、旧フセイン政権の行政機能や治安機能を完全に解体したことや、占領に投入する米軍の規模を小さく抑えたことは、占領初期の治安崩壊を招き、それがテロの跋扈する無法地帯化に直接結びついています。また、イスラム文化や部族社会への配慮、あるいは住民感情の高まりを呼びました。アメリカの失敗といっていいでしょう。

しかし、それは占領政策の失敗であって、フセイン政権打倒が失敗だったとは、必ずしも決め付けられません。そもそもは、サダム・フセイン大統領の独裁政権に問題があったともいえるわけです。

イラク戦争が正しい戦争だったと主張しているのではありません。ブッシュ政権がイラク攻撃を決断した理由に、フセイン政権が大量破壊兵器を開発しているということや、アルカイダと繋がっているということがありましたが、それらが事実でなかったことは後に確認されています。

開戦の理由が間違いであったことは、開戦の判断が間違いだったということになります。したがって、結果的に占領政策の不備から多大な犠牲を強いられることになったイラク国民に対しても、また「テロとの戦い」の大義で戦場に駆り出され、命を落とした米軍兵士たちに対しても、ブッシュ政権はその責を負わなければなりません。

ただし、これに関して、「アメリカは故意に偽情報をでっち上げてイラクを攻撃した」かのように言い立てる言説もありますが、それは誤解です。アメリカが間違えたのは情報収集と分析であり、故意に偽情報を作り上げたわけではないからです。こうした根拠のない「陰謀論」は後を絶ちませんが、注意が必要です。

それと、よく言われていることに、「アメリカは石油利権のためにイラク戦争を起こした」という言説があります。石油の存在がこの地域の紛争において重要な要素であることはその通りなのですが、これもそれほど単純な話ではありません。

例えば、石油の安定供給のためには、サウジアラビアとの関係のように、独裁政権を支援し、良好な関係を築いたほうが得策な場合もあります。米系企業の利益も、安定した独裁政権と取引したほうが確保できることは多々あります。

イラク戦争後に米系企業が利益を得たことは事実ですが、アメリカの死活的国益かというと、それほどの規模ではありません。ブッシュ政権の中枢と結びついた一部の政治家や大企業、あるいは軍産複合体の利益が優先されたなどという言説も散見しますが、これも根拠のない希薄な陰謀論といっていい類の話です。

そんなことのために政権が兵士の命を犠牲にすることが可能なほど、アメリカの議会やメディアは甘くはありません。発覚した場合のダメージの大きさからしても、リスクと利益が乖離しすぎていることは明らかです。こうした陰謀論は常に話題にはなるのですが、現実は映画とは違います。

いずれにせよ、今日のイスラム国の台頭や、その下地となったイラクの混乱を招いた原因は複合的であり、単純化して考えてはいけないことに留意する必要があります。


15. 2015年3月02日 23:11:22 : fpt8itpB5Q
反吐が出るバカ記事だ
こんなのを読んでるから世の中が見えてこない
そして日本人は「かごめかごめ」の歌にあるユダの籠の中から出られない
日本人は「いついつ出やる」のか

安倍がなぜ戦争を目指すかの理由を明示しないバカ記事は理解を得られない
リチャード・コシミズを聞いて初めて世の中が見えてくる
安倍が戦争屋ユダの腹話術の人形であることを知って初めて危機意識が湧いてくる


16. 2015年3月02日 23:24:59 : af6l4BzqCk
バカねぇ〜〜〜自分では賢いと思ってるだろうがマジでマヌケ、国連では日本は今も敵国だぞ!集団を制定行使する前に敵国条項削除が先だろ!マヌケ君!白人はアジア人以上に狡猾ズル賢いのを忘れるな

17. 2015年3月02日 23:37:14 : BUgG89yBWI

11です。道徳の教科化、報道されましたね。

いかがでしたか?

TBSには、もっとハッキリと「 戦前の修身教育だ 」「 第八小学校の子供たちは学力が低いので戦争に行かされるんだよ 」と報道してほしかった。

頭の弱い保護者には、理解できないと思います。

第八小学校の保護者は、悲しいかな。ほぼ全員道徳の教科化を賛成しています。

子どもたちには何の責任もないのに…


18. 2015年3月03日 00:07:03 : BUgG89yBWI

2月に自民・公明で密室の中で戦争法制が決まりましたよ。

5月に一気に決めていくようです。

かわいそうなのは、子どもたち。

東京都武蔵村山市第八小学校の子どもたちは、すでに戦前の修身教育を受けていますからね。

あの子たち戦争に行かされるんですよ…



19. 2015年3月03日 00:10:41 : V8ALKaJfjY
>>12
小沢信者のデマ極まる

小沢は、そんな公約をしていない

[32削除理由]:削除人:アラシ

20. 2015年3月03日 03:43:51 : 4oyVM3TjU6
首相にも補助金企業が寄付 化学関連2社

安倍晋三首相が代表を務める自民党支部が2012年、中小企業庁の補助金交付が決まった大阪市中央区の化学製品卸会社「東西化学産業」から1年以内に12万円の寄付を受けていたことが2日、政治資金収支報告書などで分かった。

 経済産業省の補助金交付が決定していた東証1部上場の化学メーカー「宇部興産」からも13年に50万円の寄付を受けていた。相次ぐ閣僚の「政治とカネ」をめぐる問題は首相にも波及した形だ。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=105397


21. 2015年3月03日 09:23:49 : 8q3qeXT2cg

>14

一見、もっともらしい言説である。しかし、国連決議もなく米軍が一方的にイラクへ侵攻したことは事実である。そして、劣化ウラン弾、白リン弾などを投下し、100年にも及ぶ放射能被害を加えながら殺戮の限りを尽くしてきた。

下記1、2の画像を見るべきだ。あなたの言説が彼らにどれほどの説得力を持つと言うのか。また下記の3、4を読めば、米国・米軍の残虐行為とその後の支配・資産収奪は、米国軍産複合体と米国資本集団による計画された侵略であったことが明白である。共和党のマケインとバグダディが同席する写真が流出している。マケインはキッシンジャーと同様、厳しい糾弾をその身に受けるだろう。

安倍総理は総理就任後にCSIS本部を訪問し、彼らの戦争戦略に恭順の意を明言してきた。安倍政権の防衛政策は、「第3次アーミテージレポート」そのままに推進しているにすぎない。チリ、メキシコ、アルゼンチン、韓国と同じく、不正選挙による傀儡政権が、ご主人様の言いつけどおりに悪政を推進しているのである。



1>閲覧注意:イラク戦争の民間人の犠牲者
http://www.kyudan2.com/img2/injury01.htm
2>閲覧注意:ファルージャ 白リン弾 画像
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%80%80%E7%99%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%BC%BE%E3%80%80%E7%94%BB%E5%83%8F&ie=utf-8&oe=utf-8&hl=ja
3>米国のウソから始まったイラク戦争。日本も自衛隊と金を出し、侵略と人殺しに加担してきた。
http://www.asyura2.com/15/cult14/msg/271.html#c05

4>響堂雪乃「略奪者のロジック」

136「近代戦に偶発はなく、全て営利行為である。」カール・フォン・クラウゼヴィッツ(プロイセン王国の軍人)
〜米国は世界第2位の埋蔵量を誇る油田を確保するため、湾岸戦争以来より2400トンを超える劣化ウラン弾を使用した。現地の汚染はすでにチェルノブイリの10倍以上に達し、2100万のイラク国民が被曝リスクを抱えている状態だという。文明国家の終焉が危惧されるなか、米国経済は戦争特需による活況を呈し、前期比3.3%増のGDPを達成する。国防費が45%に激増したことから、ロッキード・マーチンやノースロップ・グラマンなど軍需関連株は軒並み著しい伸びを記録した。

137「ブッシュはテロリストだ。」ファン・エボ・モラレスーァイマ(ボリビァ第80代大統領)
〜米軍攻撃前におけるイラク・バスラの異常出産は1000人当たり1.3人程度であったが、それ以後は5倍以上に増加している。水頭症、無脳症、小頭症、脳神経損傷、知能障害、臓器不全などが目立ち、湾岸戦争の被害に酷似していることから劣化ウラン弾によるものと指摘されている。しかし、これに対し米国防総省は一貫して「人体などに対する影響はない」との見解だ。9・11のツインタワー爆破による犠牲者数が約2700人であることから、米国による一連の報復行動はそれを桁違いに上回るテロリズムをもたらしている。

138「事実はアルカイダと呼ばれたテロリスト集団など存在しないということだ。プロパガンダのみが存在している。ピエールービュネル(元フランス軍将校)
〜低線量被曝の研究者であるバスビー博士のレポートによれば、イラク戦争前の2003年当時と比較し小児白血病は40倍、乳ガンは10倍、リンパ腺ガンも10倍の増加が認められ、フアルージヤの医師は奇形出産が約200%増加したと報告している。イラク社会でも劣化ウラン弾による健康被害が深刻化するが、放射線被害の調査が違法となったことから、近年の実態はほとんど不明だ。そもそも戦争の発端である9・11事件が全く未検証であり、フセイン政権は関与の痕跡すらないことから、行為そのものが侵略戦争であり、公共資源の略奪を目的とする民族浄化であるのだと思う。

139「親切な言葉だけよりも、親切な言葉と拳銃を使えば、より大きな収穫が得られる。」ドナルド・ラムズフェルド(米国第13、21代国防長官)
〜占頷下のイラクでは市場原理主義による急進的な社会改変が行なわれている。「独裁からの解放」、「民主国家の樹立」、「自由経済による成長」というスローガンのもと、関税撤廃、民営化、労働規制と資本規制の緩和、医療・教育・福祉の削減などがもたらしたものは、50%以上に達する失業率であり、国民経済の破綻であった。また、それまで社会事業に投入されていた原油の決済代金は、米軍が破壊したインフラや公共施設の再建費用として欧米系企業へ優先的に支払われることとなり、石油経済は急速に解体されている。

140「現実を操作するための基本的な道具は、言葉を操作することである。もし、言葉の意味を操作することができれば、言葉を使わなければならない人々をコントロールすることができる。」フィリッブ・ディック(米国の作家)
〜2007年、イラクのマリキ政権は「新石油法」を閣議決定するが、原案は米国のコンサルタント会社ベアリング・ポイントによって起草されたものだと指摘されている。2003年のイラク攻撃直後にUSAID(米国国際開発庁)が同社と契約し、法案にはブッシユ政権、石油メジャー、IMFなどが主導的に関与しながら、イラク国民には詳細がほとんど知らされることがなかった。

141「真実を伝えたいならば、笑い話にするほうがいい。そうしないと殺される。」オスカー・ワイルド(イギリスの作家)
〜イラクの「新石油法」の第1条には”イラクの石油・ガスはイラク国民の財産”と記されているが、PSA(Production Sharing Agreement=生産分与同意)という方式により、インフラヘの投資期間中は石油の売買益60〜70%を占領国へ支払い、さらに終了後も20%を支払うという略奪的システムだ。「戦争のアウトソーシング」が実践されるイラクにおいては、米国政府に委託された傭兵グループが拘束、尋問、拷問を代行し、反体制的な市民や活動家を粛清するなどの事例が相次いでいる。>




22. 2015年3月03日 09:55:53 : V8ALKaJfjY
プーチンに勝る者はいないけどな

[32削除理由]:削除人:アラシ
23. 2015年3月03日 11:26:55 : dY8XaHioxQ
>幼稚で危険な「戦争バカ」

誰のことを指すのかすぐ判るw


24. 次郎 2015年3月03日 12:09:16 : FV0BoL10KVXeM : cpSu9MQbew
いくら馬鹿馬鹿と安倍晋三を罵っても国民の支持率が高いのでますます増長している。まともな報道をしないNHKなどメディアの罪は深い。

25. 2015年3月03日 16:16:20 : RQpv2rjbfs
今となれば、あんなに酷かった民主党政権が10倍ましに思える。という事は、この先はもっとひどくなると言う事だ。

ながらえば またこのごろや しのばれむ うしとみしよぞ いまはこいしき


26. 2015年3月03日 17:17:06 : aJShZ3KzTA

>>25

中国に媚び諂う、宇宙人宰相! 放射能を撒き散らした、空き缶首相!

官僚を太らせる増税を主導した、バカ言えだ総理大臣!

こんなミンスの面々が、どうして10倍もマシだと言えるんだ? 


27. 2015年3月03日 18:11:19 : RQpv2rjbfs
中国に媚びへつらうのは当然の処世術だ、彼我の力関係を考えよ、徳川家康だって人質時代は忍耐したのだ、つまらんプライドは淀君のように身を滅ぼす元だ。大金持ちの社長だってお客さんには頭を下げる。頭が高いのは世間知らずのボンボンだ、屋台骨を揺るがすわ。

放射能をまき散らしたのは東電だ、非常電源のプラグが合わなかったなどという呆れはてた杜撰な安全管理といい加減な訓練を続けてきた、電気代だけは世界一。

40年越しの古い思想で作られた原発を危機感もなく認可しつづけた歴代自民党政権と官庁にも重大責任がある、損害賠償を請求されて当然だ。

1200兆円ともいわれる借金を作ったのは歴代の自民党政権と役人だこれほど酷い借金が民主党政権だけで出来るわけなかろう。

マスコミの尻馬に乗せられて民主党を批判する奴らには自民党が民主党の10倍悪いことに気がつかんのだ。

民主党がどうしようもないクズ議員で構成されたクズ政党であることに間違いないが自民党は10倍屑だ、つまり100倍の屑である。


28. 2015年3月04日 05:12:10 : TRyvLLRaVM
中国に媚び諂う・・ 一人でやってろ売国奴

29. 2015年3月04日 09:08:13 : qpd25J8Ajs
>14
読売や産経を読んでおられる方とお見受けします。糞メディアに犯されたドアホコメントと言わせていただきます。

30. 2015年3月04日 09:19:25 : iWlvMgKHSY
なぜ「国」を自称するのか

凄まじい内戦に陥ったシリアで、「イラクとシャームのイスラム国」(ISIS)という聞き慣れない名称の武装組織が出てきたのは、2013年4月のことでした。当時、シリアではすでにイスラム過激派のグループがいくつもあり、特に北部と東部で勢力を伸ばしてきていましたが、ISISはそうしたグループを吸収し、瞬く間に大きな勢力に成長しました。

ISISは元々は、隣国イラクのアルカイダ系イスラム過激派組織「イラク・イスラム国」(ISI)という組織でした。2003年のイラク戦争後に、駐留米軍に怒涛のテロ攻撃を行っていた過激派を母体とした組織です。

「イラクとシャームのイスラム国」は本国イラクではさほど影響力はありませんでしたが、シリアの内戦に戦闘員を派遣して拠点を築くと同時に、現地の様々なイスラム過激派勢力を配下に加え、強力なネットワークを築いていきました。特に、世界各地からアサド政権との闘いにやって来ていたイスラム系外国人義勇兵たちと深く結びついています。

やがてシリアの北部・東部に広い支配地域を確保した上で、2013年春に名称を変更し、イラクとシリアの両国にまたがる「国」を自称するようになりました。ちなみに、「シャーム」というのは、シリアと周辺地域の昔からの呼称です。

彼らが「国」を自称するのは、真のイスラム法に則った世界唯一のイスラム国家だと、自分たちをみなしているからです。近代国家はそれぞれ自らの国土を規定した領域国民国家ですが、彼らはイスラム社会は既存の国境など超越して統一すべきものと考えており、領域国民国家の概念を認めていません。現在の中東アラブ国家は、かつて西欧列強が分割して決めたものにすぎないとの考えです。

彼らの「国」などただの自称であり、国際社会ではもちろん相手にされていません。つまり、彼らは「イラクとシャームのイスラム国」という固有名詞の単なるイスラム過激派組織です。ただし、その戦力は、シリア内戦を機にイスラム過激派組織としては過去に例をみないほどに強化されていました。

こうしてシリアで力をつけた「イラクとシャームのイスラム国」ですが、その勢いに乗って、今度はイラクでも活動を活発化させます。2014年1月にイラク西部のシリアとの国境地帯から首都バグダッド西方に位置するアンバル県などでイラク政府軍を撃ち破ると、2014年6月にはイラク北部にある第2の都市・モスルを制圧。さらにバグダッド近郊にまで迫りました。

この背景には、イラクのシーア派政権がスンニ派住民を厳しく弾圧したため、スンニ派の住人や部族に反イラク政府の機運が高まっていたことがあります。「イラクとシャームのイスラム国」は、イラクの激しい宗派対立を利用したとも言えます。

この2014年6月の蜂起で、「イラクとシャームのイスラム国」は支配地を一気に広げるとともに、戦力をさらに大幅に強化することに成功します。イラク政府軍の主要基地をいくつも制圧したことで、戦車や装甲車、野砲など大量の近代兵器を入手したのです。この武器の質と量は、ちょっとした小国に匹敵するレベルでした。

シリアで獲得した戦闘員と、イラクで獲得した大量の武器を背景に、両国に大きく支配地域を確保した彼らは、組織名を再び変更します。「イラクとシャームのイスラム国」から「イラクとシャーム」を削除し、単に「イスラム国」(IS)としたのです。これは、自らの「国」をイラクとシリアに限定せず、もっと広くイスラム国家を建設するという彼らの意思の表明と言えます。

特徴は徹底した残虐性

イスラム国の特徴は、その徹底した残虐性にあります。自分たちは神の意思に基づいて行動しているとの意識から、異教徒あるいは自分たちが異端とみなしていた人々に対して、自分たちは生殺与奪の権を握っていると考えているのです。

そのため、敵対勢力の捕虜の大量銃殺、あるいは支配地域での一般市民の斬首処刑などを簡単にやってのけます。時に処刑した人物を街中で晒し首にし、それを誇示するように画像を撮ってネット配信したりします。

また、特定の宗派や部族を大規模に殺害したり、女性を性奴隷として扱い、本当に奴隷として売り飛ばしたりもしています。外国人戦闘員が半分を占めるイスラム国のこうした行状に、現地の人たちは恐怖しています。逆らえば簡単に殺されるからです。

筆者のシリア人の知人の多くはイスラム教徒ですが、アサド独裁政権の暴虐に激しい憎悪を示すと同時に、イスラム国への恐怖心を強く持っています。彼らから見たイスラム国は、正統なイスラムから逸脱した武装カルト教団に他なりません。

自分たち以外の外の世界を敵視するイスラム国は、内外のメディアをほとんど受け入れず、その実態は謎に包まれています。ただ、かつてない戦力を手に入れた独善的・教条的・排他的・暴力的なカルト集団が、シリアとイラクの両国に広大な支配地を持ってしまったことは事実です。

イスラム国は現在、周囲の全ての勢力と激しく戦っています。イラク政府軍、イラクのクルド人部隊、シリアの独裁政権軍、シリアの反政府軍の諸勢力、シリアのクルド人部隊と熾烈な支配地の取り合いを続けており、さらに今は米軍を中心とする有志連合の空爆も受けています。

こうした包囲網にもかかわらず、イスラム国はさらに支配地を拡大しようと、全方位的に活発に攻撃を仕掛けています。ただ、米軍などの介入もあり、実際にはこれ以上、支配地を広げることは軍事的に難しいでしょう。

イスラム国は、いわばシリアの内戦とイラクの混乱に乗じてたまたま広大な支配地をと強力な戦力を手に入れましたが、その活動は両国内の一部地域に限定されています。イスラム国の進撃も、このあたりが限界と言えます。

それでも、これだけ成長したイスラム国を、撃退し、根絶させることは非常に困難です。イスラム国は今後も、両国でそれなりの勢力を保持し続け、多くの人々を殺害していくでしょう。

イスラム国の存在は、今や世界のテロ問題にもなっていますが、それよりむしろシリアとイラクの国内問題です。そこは敵味方が入り組んだ非常に複雑な事情があります。

現在の国際法では、外国での軍事活動が認められているのは、当該国の正統な政府から要請・許可があった場合、自国か同盟国が攻撃を受けた場合の自衛権の発動、もしくは国連安保理で武力行使決議が採択された場合、の3つしかありません。

イラクの場合は、イラク政府からの要請があったため、そこはクリアでした。アメリカは2国間の正当な合意に基づいて軍事行動を起こしたということになります。

しかし、シリアは事情が違います。シリアは実際には国土が政府側と反政府側に二分されている状態ですが、いまだにアサド政権が首都ダマスカスの行政機能を掌握していますし、国連でもアサド政権側が主権を代表しています。国際的にはアサド政権がシリアの正統政権ということになるわけですが、アメリカが退陣を要求しているアサド政権が、米軍の空爆を認めるわけがありません。

また、アサド政権もイスラム国も、アメリカや同盟国を攻撃しているわけではありませんから、自衛権を発動することはできません。イラクと軍事同盟を結び、自衛権を持ち出すことも理論上は可能かもしれませんが、攻撃対象が正規の国家でなく、公式には非合法の過激派組織ですから、形式上はいわば犯罪対策のようなものであり、自衛権行使にはやはりそぐいません。

国連安保理決議も、常任理事国のロシアが拒否権で必ずストップをかけますから、それも実現不可能ということになります。したがって、アメリカがシリアで軍事介入に踏み切るなら、国際法的にはグレーなまま、国際社会の慣習を無視して実施するしかありません。

それにオバマ政権にとって、より重要なのはアメリカ世論の動向です。軍事行動にアレルギーが強いアメリカ世論において、どのような意見が主流になっていくかで大統領の選択は大きく左右されるからです。

ところが、そんな時に、アメリカ世論が大きく反応する事件が起こりました。イスラム国が、イラクでの空爆に対する報復として、2014年8月19日と9月2日に、人質としていた米国人ジャーナリスト2人の斬首処刑画像を相次いで公開したのです。

それが大きく報じられると、それまでイラクやシリアの情勢にあまり関心のなかったアメリカ国民の間に、「イスラム国許すまじ」という世論が大きくなります。オバマ大統領としても、イスラム国をこのまま放置することは、国内政治的にも難しいことになってきたのです。

こうしてオバマ大統領は、ついにシリアでの空爆実施を決断しました。名分としては、ジャーナリストの処刑を「米国人へのテロ攻撃」と見なし、「自衛権の行使」ということにされました。

ただし、この理屈にはやはり無理がありますから、NATO諸国をはじめとした同盟国にも、シリア空爆に参加する声は上がりませんでした。フランスなどでは、イスラム国を攻撃することはアサド政権を利するだけだという批判もありました。イスラム国討伐よりもアサド政権転覆を重視するトルコも、アメリカに協力的ではありませんでした。

欧州の主要国はその後、続々とイラクでの空爆やその後方支援には参加の意向を表明しましたが、シリアでの空爆にはやはり及び腰でした。アメリカはそこでアラブ諸国と協議し、サウジアラビア、カタール、UAE、バーレーン、ヨルダンの5カ国との有志連合という形で、2014年9月23日、シリア空爆を開始しました。

それ以降、有志連合はシリア北部と東部で、広い範囲にわたって空爆を続けています。イスラム国だけでなく、「ホラサン」という組織も標的とされています。ホラサンはアルカイダ系の組織で、主にアフガニスタンやパキスタン出身の過激派がシリアに入って作ったグループです(ちなみに、ホラサンはイスラム草創期の逸話に登場するイラン東部の地名)。

彼らの目的は、シリアに集まっている外国人義勇兵を中心に仲間を募り、対米テロ作戦を進めることです。これまでほとんど表だった活動をしていない組織ですが、アメリカ情報当局はアメリカへの潜在的脅威として、イスラム国とともに非常に重視しています。

ホラサンは、自らアルカイダに忠誠を誓っているヌスラ戦線と連携しています。そのため、ホラサンに近いとみられるヌスラ戦線の一部も、米軍は空爆の標的にしています。

アルカイダ系組織「ホラサン」、シリア空爆で一躍注目の的に
http://www.afpbb.com/articles/-/3026845

アメリカの介入を恐れるアサド政権

米軍のシリア空爆に最も神経を尖らせているのは、他ならぬアサド政権です。ロシアが国連安保理をブロックしてくれているおかげで、アサド政権は国際社会の介入を回避しつつ、自国民の犠牲を無視して市街地を自由に空爆し、反政府軍との戦闘を進めることができているのですが、米軍が関与してくれば、そんな自分たちの戦術に大きく支障が出てくる可能性があるからです。

アメリカはあくまでイスラム国討伐に限定した空爆としていますが、アメリカはかねてからアサド政権の退陣を要求してきており、状況次第ではその攻撃対象がアサド政権まで拡大されてもおかしくはありません。少なくともアサド政権側はそれを最も警戒していますから、どんな形であれ米軍が出てくることは困るわけです。また、アサド政権としては、自分たちの主権の尊重は絶対に譲れないという名分もあります。

しかし、アサド政権にとっては、アメリカと軍事的に対立することが最も怖いことでもあるので、米軍の空爆が間近に迫ってきた時点で、自らの主導の下でアメリカと協調すること自体は容認する方針を示します。例えば2014年8月25日には、ワリード・ムアッツムリ外相が、対テロ戦での「国際社会との協力」を提案しましたが、その際、あくまでアサド政権による主権を侵害しないように事前の調整を求めています。

もっとも、アメリカ側はそれを拒否し、一貫して「アサド政権と協力するつもりはない」との姿勢を崩しませんでした。それに対し、9月11日には、シリアのアリ・ハイダル国務相(国民和解担当)が「シリア政府の同意がなければ、我が国への攻撃と見なす」と発言し、アメリカ側を牽制しています。

アサド政権は、実際に空爆が始まった当日の9月23日、「アメリカが事前に通告してきた」ことを強調し、自分たちの主権の尊重を条件に「テロとの戦いにおける、いかなる国際的な取り組みも支持する」との声明を発表しました。

翌24日には、ハイダル国務相も「米軍は事前に知らせてきた上、空爆でも民間人やシリア政府の軍施設は標的としなかった」ため、空爆は「正しい方向で行われている」と発言しています。つまり、形式上は主権を代表しているアサド政権自身が、主権侵害を声高に指摘していないのです。これは、この事態を「アサド政権とアメリカが一致協力している」と印象付けるアサド政権のイメージ戦略と言えるでしょう。

アサド政権としては、イスラム国が台頭してきたこの機会に、アメリカとの敵対関係を緩和できれば、それだけ政権の延命にプラスと判断しているのです。

国際社会は概ね空爆に肯定的

アサド政権の庇護者であるロシアも、対応には苦慮しています。

例えば、ロシア外務省は9月11日、「安保理決議がない場合、侵略と見なす」との声明を発表し、アメリカを牽制しましたが、同23日には「安保理決議がない場合か、もしくはシリア政府の同意がなければ認められない」と言い方を変えています。これはつまり「アサド政権の同意があれば、安保理決議がなくても容認する」ということで、アメリカへの牽制としてはトーンダウンしたことになります。

シリア空爆は国際法的には問題がありますが、それでも国際世論の動向は、アメリカに味方しているように見えます。イスラム国の蛮行はすでに国際メディアで詳細に報じられており、このまま放置はできないとの認識が広がっているからです。

9月24日、ニューヨークではオバマ大統領の主導で、イスラム国を排除するために結束を呼びかける国連安保理の首脳級会合が召集され、外国人戦闘員をイスラム国に送り込まないための措置を取ることを各国に義務付ける決議が採択されましたが、会合はほぼアメリカのペースで進みました。

アメリカの空爆に関しては、ロシア、中国、およびアサド政権の同盟国であるイランが批判的な立場にあるものの、国際法違反かもしれないアメリカの軍事行動に対する非難決議案が国連安保理に提出されるような動きは、一切ありませんでした。当のアサド政権が表立ったアメリカ批判を控えているため、外交の舞台では、米軍の空爆は国際社会に事実上容認されていると言えます。

さらに、人道的な観点からも、アメリカ批判がしにくいという事情もあります。形式上は国際法的にグレーな点があったとしても、狂信的な武装集団が跋扈し、人々が理不尽に殺害されているという現実を前に、明確な代案もなく反対はしづらいわけです。まさに人の生死がかかっている緊急事態では、反対のための反対は説得力を持たないということでしょう。


31. 2015年3月04日 10:56:07 : rrhrFN6JLd
小鼠は本当に自民党をぶっ壊したんだと確信する。アホばっかりの世襲政治屋。

32. 2015年3月04日 13:50:34 : 3mOkqfODO6
米 「IS戦闘員8500人以上を殺害」
3月4日 11時29分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150304/k10010003441000.html

アメリカ中央軍の司令官は、過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦で、アメリカ軍が中心となった有志連合が、これまでにISの戦闘員8500人以上を殺害し、ISは守勢に回り防戦を強いられているという認識を示しました。
これは、アメリカ中央軍のオースティン司令官が3日、議会下院の軍事委員会の公聴会で述べたものです。
この中で、オースティン司令官は、ISに対する軍事作戦について、「去年8月に空爆を始めてから、過激派組織の戦闘員8500人以上を殺害し、数百台を超す車両を破壊した」と述べ、大きな打撃を与えたと強調しました。そして、「この組織は、当初のような勢いは見られず、イラクでは守勢に回っている。シリアでは、自由に移動しているものの防戦を強いられている」としたうえで、「劣勢になった結果、主に北アフリカといったほかの地域に移り始めている」と述べ、リビアなどほかの地域での警戒も必要になっているという認識を示しました。
そのうえで、ISを壊滅に追い込むには、まずは、イラクでの軍事作戦に集中することが重要だとして、イラク軍やクルド人部隊への支援に力を入れる考えを示しました。


33. 2015年3月07日 11:40:18 : 8q3qeXT2cg

>>14さんと30さん 出典を明らかにしておきましょう。
出典:「イスラム国の正体」黒井文太郎著 ベスト新書
 
>>14 「イラク戦争が諸悪の根源とは言い切れない」 p91〜
>>30 「なぜ「国」を自称するのか」 p5〜

この著書のいかがわしさは、以下の点にある。
1、「ヤラセ911テロ」は、根拠を示さず陰謀論であると切り捨てていること。
2、イスラム国の出自に関し、背後の米国軍産複合体・英国・イスラエルに言及していないこと。
3、バグダディと米国のマケイン議員やイスラエルのネタニヤフとの関係に言及していないこと。


ブッシュ政権の本質は、「不正選挙」と「連邦裁判所」によって作られた軍産複合体政権だった。そして911は、イラクへの侵略による資産と利権強奪のための口実として作り上げられたものだったのである。(1)(2)(3)

イスラム国は、「中東の歴史的な宗教的対立のもと、言いがかりに基づく米国による侵略戦争及び資産強奪に対し、中東諸国に自然発生する反政府運動を鎮圧させる目的のために育成・保護された偽旗集団である」と見るべきである。戦後の日本でも、街宣車で騒音を出し威圧的な発信に終始してきた右翼が主として半島系のヤクザ集団であり、日本人の愛国心を壊滅させるために米国が育成・保護してきたことと似ている。

米国と表現されてはいるが米国も1枚岩ではなく、「軍産複合体の代弁者である共和党」と「戦争に辟易しているオバマ民主党」とのせめぎ合いの中にある。戦争を作り出して利益を得ようとする集団と戦争のない平和な社会を望む集団とである。

イラン軍とオバマの米国政府軍がISISへの攻撃を開始した。これは、米国軍産複合体とイスラエルが育成・保護・支援してきたバグダディに代表される偽旗軍団への攻撃を開始したと見るべきである。(4)

これらの火種に日本が自ら飛び込んでいくことは極めて愚かなことである。ましてやイスラエルや軍産複合体という戦争利権集団の仲間入りをすることは愚の骨頂であり、決し許されないことである。日本の財界と安倍政権の異常さは、歴史に残る大きな汚点である。

安倍総理の訪米が4月下旬に計画されているという。共和党の議員らはポチが来たと歓迎してくれるだろうが、オバマの大統領府は忌避したいことだろう。急遽のロシア訪問やイラン訪問でキャンセルになることもあり得る。仮に歓迎の晩餐会が催されたとしても、ドッグフードで作ったハンバーグかもしれない。訪米を思いとどまり、政権を明け渡すべきである。



1>日本が追従する? 米国不正選挙の呆れた実態
http://deeksha777.blog88.fc2.com/blog-entry-271.html
2>9/11トリック−「テロ」は起きなかった マック・レイカー
http://eharagen.sun.macserver.jp/muck_raker.html
3>響堂雪乃「略奪者のロジック」第6章 戦争
 及び 上記 21>>

4>テロ戦争を再燃させる 2015年3月3日   田中 宇
http://tanakanews.com/150303terror.htm

 最近の記事で、イスラエルが自国とシリアの国境地帯でアルカイダ(アルヌスラ戦線)を支援し「イスラエル・軍産複合体・アルカイダ・ISIS」の連合体ができていると書いた。米オバマ大統領は、この連合体と対峙している「イラン・イラク・シリアのアサド政権・レバノンのヒズボラ」の連合体を宥和(強化)する傾向で、その一環としてオバマ政権は、かつて米国自身がかけたイランの核の濡れ衣を解こうと交渉を続けている。イスラエルのネタニヤフ首相は、軍産イスラエルの傀儡色が強い米議会に自らを招待させ、イランと核協約をめざすオバマに反対する演説を3月3日に行う。アルカイダやISISを支援するネタニヤフと、イランへの宥和を強めるオバマとの敵対が激化している。 (ISISと米イスラエルのつながり) (The Israeli embassy tweet that annoyed the White House) (Nuclear deal with Iran gets closer as Netanyahu comes to Washington)

「イスラエルがアルカイダ(ISIS)を支援している」と指摘しているのは私だけでない。米国の、軍産イスラエル系の共和党勢力「ネオコン」(米政府にイラク侵攻を挙行させた勢力)の中心に位置する「権威ある」雑誌ウィークリースタンダードが最近、イスラエルの対シリア国境でのアルカイダ支援の事実を指摘し、イラン容認のオバマと、イラン敵視・アルカイダ支援のイスラエルの対立がひどくなっていると、まさに私と同じことを書いている。米政界の有力な勢力であるネオコンが認めているのだから、この件はまぎれもない「事実」だ。 (Friend and Foe in Syria: The Enemy of My Enemy Is My Enemy's Enemy) (Israel Working With Al-Qaeda?)

 クウェートの新聞によると、ネタニヤフ政権は昨年、オバマがイランの核の濡れ衣を解こうとしているのに対抗し、戦闘機を飛ばしてイランの核施設を空爆しようとした。イスラエル側は米国に知らせず空爆しようとしたが、閣内の親米派が米国側に漏らしてオバマの知るところとなり、オバマがネタニヤフに「イランを空爆しに行く貴国の戦闘機を米軍が迎撃せざるを得ない」と脅し、空爆をやめさせたという。真偽のほどはわからないが、オバマとネタニヤフの敵対を示す象徴的な話だ。イスラエルは、81年にイラクの建設中の原子炉を空爆・破壊しており、イラン空爆は机上の空論でない。 (Report: Obama threatened to fire on Israeli jets attacking Iran) (◆イランと和解しそうなオバマ)>




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