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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150228/plt1502281000001-n1.htm
2015.02.28
西川公也前農水相が「政治とカネ」の問題で辞任に追いやられたが、もはや一大臣の資質うんぬんというレベルではない。問題の根は深い。
昨年9月に第2次安倍晋三改造内閣が発足し、翌10月、政治とカネの問題で小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相が立て続けに辞任した。同時期に西川氏への献金問題も国会で追及されたが、安倍首相は昨年12月の第3次内閣発足の際、何事もなかったかのように西川氏を再任した。そして新たな政治資金問題の発覚、あげくの果ての閣僚辞任…。
西川氏に問題があることは言うまでもないが、そもそも、任命者としての安倍首相の資質、宰相としての姿勢こそが厳しく問われるべきではないか。
思い出していただきたい。
今月12日の施政方針演説で、安倍首相は真っ先に農政改革の重要性を唱え、続いて、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉を加速させる姿勢を強調した。この両者を担うのが農水相だ。安倍政権が掲げる「金看板」を背負って立つポストなのである。
しかも、西川氏が脱法献金を受けていたのは砂糖業者の団体の関連会社だ。言うまでもなく、砂糖は、TPP交渉で日本側が関税維持の「聖域」と位置づける重要5項目の1つだ。こうした人物を農水相として適任と判断したことについて、安倍首相は国民にどう弁明するつもりなのか。
25日の衆院予算委員会でも指摘したが、政治とカネの問題で辞任した安倍政権の閣僚の数は、他の内閣に比べ突出している。過去約30年間に辞任した17人のうち7人、実に4割以上が安倍政権の閣僚で占められているのだ。
安倍政権下ではカネにルーズな政治家が増えるのか? 違うだろう。安倍首相が閣僚の資質を見極める見識を備えず、毎回、政治とカネの問題に真摯に向き合い反省していないことの証左だ。
予算委で私は、任命責任に関する認識を何度も尋ねたが、安倍首相は論点をずらした繰り言を重ねるばかりで、最後まで政治とカネに真正面から向き合った答弁を口にすることはなかった。
安倍首相が尊敬しているという吉田松陰は、次のような言葉を残している。
《反求(かえりてもとむ)の二字、聖経賢伝百千万言(せいけいけんでんひゃくせんまんげん)の帰着する所なり》
反省して自らを責めることは、聖賢の書にある無数の教えの結論である、という意味である。失礼ながら、今の安倍首相に最も欠けている姿勢ではないか。 (民主党前選対委員長)
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