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西川農相の辞任
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52685927.html
2015年02月23日 在野のアナリスト
西川農相が辞任し、林前農相が再登板となりました。西川氏は辞表を提出し、自ら辞めたとアピールしますが、そうしないと政治家生命すら危うい、という判断が官邸、西川氏とともに働いた末のことです。しかも今回、安倍首相がヤジをとばし、そのヤジの理由として民主議員が補助金をうけている日教組の運営する、教育会館から献金をもらっているのは同じ構図だ、といった答弁をしたことが間違いだった、という事情もあります。つまりこれが、西川氏の問題から、安倍氏の問題へと拡大し始めた。この火消しに、今日の辞任へといたったのです。
しかし一部のメディアでは西川氏は悩んでいた、や苦悩していた、といった報道もありますが、少なくとも会見の姿を見る限り、そうしたものは微塵も感じません。むしろ先週は擁護する姿勢をみせていたのに、安倍氏の失言により自分が追いこまれた、という苦虫を噛み潰すような思いが滲むものです。そもそも辞任を決めた時期を聞かれ「とっておきましょう」というのは、後々何かの機会に暴露するかも…というニュアンスを含ませた。それは安倍官邸、自民党への、党要職として遇せ、もしくはTPPに深く絡ませろ、という恫喝じみた言葉にすら聞こえます。
しかもこの問題で、産経新聞が西川氏の問題を追及した、民主党の玉木議員の醜聞としてだしたグループ会社8社から280万円分、政治資金パーティー券の支払いをうけた、というものが、まったく違法性がないものであり、また西川氏自身が「玉木氏の醜聞」について事前に洩らしていた、と伝わること。さらに玉木氏が記者から「上からの命令」「問題ないが…」と云われていたことなどを明らかにし、産経による醜聞つぶしのための醜聞だったのでは? との見方もできるなど、問題が大きくなる気配もありました。もし玉木氏の件がアウトなら、自民党議員の大半がアウト、というものですから、産経の報じ方には明確な意図が読みとれます。それは官邸とメディアの癒着を、事ほど左様に明らかにするものであり、くり返し掘られたくない話題です。
つまり今回の件が、西川氏の問題から自民の問題へ、拡大する前に対処する必要に迫られた。菅官房長官らしい決断ですが、そもそも守りの苦手な安倍氏の心的負担を早めに減らす、というのが最大の理由かもしれません。安倍氏が嫌がっただろう、予算委の議事録訂正を認めさせたのも、事実と異なることを、しかもヤジで発するなどの失点を重ねた挙句、長引かせるようなことをしては、政権がもたないという菅氏の判断があったものと思われます。
しかしこれで、安倍改造内閣では3人目の閣僚辞任です。任命責任について安倍氏は言及していますが、『責任』とは「悪い結果となったときにうける損失や罰」についても用いられます。つまり任命責任とは「任命する責任」を負うこと、ではありません。安倍氏は淡々と「任命責任はある」と述べながら、その果たすべき義務については何も語らないばかりか、義務がないかのような態度を貫きますが、任命した人間に問題があった場合、責任をとらなければならないのです。
西川氏についても説明責任を果たしていない、と安倍氏本人が認めました。これは説明という義務を負うことですが、説明が果たされなければ、そこには「損失や罰」が生じます。それが単に、大臣の辞任で済むことなのかどうか? 安倍政権では、自己責任論ばかり語られますが、リスクのある人物を閣僚として起用したことは責任から除外される、任命した閣僚が3人も、半年も経たずに辞任するにも関わらず、責任もとらないのであれば、この国で『責任』について考えるとき、国民は誰も『責任』をもたない、もてないことになってしまうのでしょうね。
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