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2015-02-23 08:38:45
「戦争の記憶が薄れようとしている」との強い思いを述べた皇太子。本日2月23日に55歳の誕生日を迎えるにあたっての記者会見で、戦後70年について、「戦争を知らない世代に悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切」と、歴史継承への考えを語りました。
自身も両陛下から聞いた戦争の話を長女、愛子さま(13)に伝えているそうです。
今年1年を「平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っています」と、「平和」を強調しました。
天皇、皇后も、折に触れ、「平和の尊さ」を強調します。そこには、安倍政権に対する危機意識が強く感じられます。天皇、皇后、そして皇太子を含め、天皇一家は、あからさまにいえば「反安倍」であり、安倍政治に危機を感じ、国民が流されていく事態に歯がゆい思いをしているようです。
「平和」を強調すればするほど浮かび上がってくるのは、「戦争ができる体制づくり」に傾斜する安倍政治への批判です。立場上鮮明にはできないものの、天皇一家は「反安倍」、もっといえば「倒閣」の先頭に立っているとすら見えないわけではない。
いまや安倍晋三という男の存在自体が、「日本の危機」を招く元凶となってきています。
ただ、その存在を認め、支持している幅広い有権者がいるのです。一般人が安倍支持を続けています。
高畑勲監督の言葉が、最近のブログに掲載されていました。「(先の戦争について)いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です」
「『空気を読む』と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃないか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている」
「古くからあるこの体質によって日本は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを『ズルズル体質』と呼んでいますが、『空気を読む』なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずにはいられません」
それだけに、戦後70年を機に、アジア太平洋戦争に突入していった現代史をいままた学び直す必要を感じます。なかでも、自分の頭で考え、自分の意見を持つこと。周りに安易に同調するのではなく、たとえ「空気を読んでも」、自分なりに納得のいく行動を保つために、歴史を学び直したいものです。
他人の後ろにくっついていく「同調主義」にこだわるのではなく、今年から「自分主義」を押し通す勇気を持ちたいものです。「ズルズル主義」から脱皮しましょう。
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