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もはや安倍首相の存在そのものが憲法9条違反だ
http://www.amakiblog.com/archives/2015/02/22/#003151
2015年02月22日 天木直人のブログ
またひとつ、安倍首相の憲法9条違反が加わった。
きょう2月22日の東京新聞が一面トップで大スクープを書いた。
防衛省が防衛省設置法を改正して内局(文官)と制服組自衛官とを対等におく方針を固めたというのだ。
これはシビリアンコントロールをなくすという事であり憲法9条の精神の否定だ。
これまでの国会では内閣が吹っ飛ぶような大問題だった。
それにしても、あらたな安保法制に関する国会審議や報道を見ていると、ここにきて物凄いスピードで驚くような憲法9条否定の政策が次々と既成事実化されつつある。
いすれも負けず劣らず明白な憲法9条違反だが、その中でも、私が最大の憲法9条否定と考えるのが、米国以外の国への集団的自衛権行使を容認するという政策だ。
憲法9条が出来た歴史的経緯を知っているものならわかるだろう。
憲法9条は日米安保条約つまり日米軍事同盟と表裏一体にある。
戦力を持たない代わりに国連の平和維持機能に期待し、国連がその機能を遂行するまでの間、米国の軍事力に頼る(日米同盟)という形で出来た。
つまり百歩譲って憲法9条違反が許されるのも、歴史的経緯から見て、あくまでも米国との軍事協力に限っての話しなのだ。
それを、ここにきて、いきなり米国以外の国への防衛協力に拡大しようとする。
これは二重の意味で憲法9条を否定するものだ。
憲法9条の歴史的経緯を無視したまったく新しい防衛政策の導入である。
このような政策を平気で導入しようとする安倍首相は歴史に無知な、もはや存在自体が憲法9条違反の首相だ。
歴史に盲目な者は未来にも盲目だ、とは、故ワイゼッカー独大統領の至言である。
安倍首相を一刻も早く引きずり降ろさない限り、この国に未来はない(了)
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