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【日本の議論】
詳報・民主党VS籾井NHK会長 経営計画が議題なのに、民主「品のないお笑いはあるのか」、籾井氏「ありますよ」
http://www.sankei.com/premium/news/150221/prm1502210016-n1.html
永田町では、民主党とNHKの籾井(もみい)勝人会長による“熱い”戦いが繰り広げられている。18日は民主党の会議に籾井氏が呼び出され、20日は衆院予算委員会も行われた。民主は籾井氏の「資質」を追及して同氏を辞任に追い込み、同氏を起用した安倍晋三政権に一太刀を浴びせたいというもくろみがある。籾井氏も敢然と応酬し、ひるむ様子はない。民主党は週明けも籾井氏攻撃を続ける構えだが、「資質」だけの攻撃に与党のみならず他の野党も冷ややかだ。
■2月18日、民主党部門会議
18日に国会内で開かれた民主党の総務・内閣部門会議は「NHKの中期経営計画」がテーマだった。籾井氏が経営計画の内容を説明し、質疑に入った。ところが、まずは階(しな)猛衆院議員が質問を始めた。
籾井氏が昨年2月に理事全員に日付のない辞表の提出を求めた件について「一般社会ではよくあること」などと国会で答弁したことに対し、「間違った事実を発信した。撤回するべきだ」とただした。
籾井氏は「新3カ年計画(中期経営計画)の説明に上がったつもりだ」とまずは牽制(けんせい)。
階氏「(籾井氏が冒頭の発言で)事実を正確に報道すると言った、聞いている」
籾井氏「わかりました…」
不満顔のまま、籾井氏はこう続けた。「あるものはある。皆無ではない。(一般社会で)よくあることではないか。言葉尻をとらえないでほしい」。
階氏「一般社会でよくあることが『皆無ではない』ということと同じ意味なのか。違うのではないか」
籾井氏「ひとつひとつ調べていけばあるんです。私は正しい情報に基づいて発信している。撤回しない。何を撤回するんですか?」
さらに籾井氏は「『よくある』の階先生の解釈と、私の解釈が違う」と言い切った。
弁護士出身の階氏も「解釈の問題ではない。国語力の問題だ。私の国語力では到底そんな解釈は出てこない」と反論に出た。
階氏のやまぬ追及に、籾井氏はとうとう怒りをあらわにした。
「こんなに時間をたくさん使ってまた呼ばれるのはごめんだ」
後藤祐一衆院議員は、「日本を正しく理解してもらうために」とある経営計画の文言(要約版)を指摘した上で、籾井氏の歴史認識を追及した。
「平成5年の河野洋平官房長官談話は、公的見解と考えているのか」
籾井氏「いいと思う」
後藤氏「では(平成7年の)村山富市首相談話についてはどうか」
籾井氏「それも、今のところいいと思います」
後藤氏はカチンと来た。「『今のところ』とはどういう意味か」。
籾井氏「将来のことはわかりませんから。政権が変わり、新しい首相が『村山談話』は、もういりませんと言うかもしれない。いまは、村山談話も河野談話も生きていると理解している」
玉木雄一郎衆院議員は、お笑い番組のあり方について問いただした。玉木氏はお笑いコンビの爆笑問題がNHK番組に出演した際に政治家についてのネタをボツにされていたことを明らかにした話題を取り上げ、「政治家の個人名を挙げてお笑いネタにするのは、品がない、やめるべきと思っているのか」と聞いた。
籾井氏「そんな大々的でございませんで、私がそう思っているからお笑いのネタを抑止するとか、そういう話ではない。もっと品のあるお笑いだったら…」
この発言に会場はざわめいた。
玉木氏「籾井氏の中には、品のあるお笑いと品のないお笑いがあるのか」
籾井氏「ありますよ、それは」
玉木氏「お笑い番組まで、いろんなプレッシャーが現場で働いているのではないか。問題だ」
籾井氏「爆笑問題の話がこんなに大きくなるような話になるとは、思ってなかった。爆笑問題の話は編集の都合と聞いている」
玉木氏「品のないものは放送法違反か」
籾井氏「放送法は放送による自由を確保する。品があるから、やめろ、とも言っていない。たしかに、個人の名前を出すのは個人的には品がないと思う。けれども、爆笑問題については、出演が制限されるようなことは120%ない」
その上で、こうクギを刺した。
「貴重な(会議の)時間を爆笑問題の問題でいっぱい使うのは、ちょっともったいない気がする」
籾井氏は「私、お笑いじゃないですから」とも述べて苦笑した。
玉木氏は、ニュースの取り上げ方にも注文をつけた。
「2月5日の参院予算委員会について報じた昼のNHKニュースで、福山哲郎参院議員が質問し、『中東地域の専門家をもっと増やした方がいい』と政府に提案し、岸田文雄外相が『そういう方向でやりましょう』と答えたが、ニュースは岸田氏が『政府として増やします』との発言を切り取っていた。福山氏の発言がまったくない。あたかも、政府が自主的に中東の専門家を増やすんだという報道になっていた。偏っているのではないか」
NHKの担当理事が答えた。「ニュースは公平公正、中立、特定の政党に偏っていない。当然、政府の見解はそれなりに紹介するということだ」。
玉木氏「野党側から提案型の質問があり、それに政府が答えた際、提案の部分をカットして政府側の質問だけを答えた例を出してほしい。不偏不党でやっていたのなら、数字で証明してほしい」
理事は「編集権に基づいて、あくまで公平公正、中立でやっている」と述べ、拒否した。
■2月20日、衆院予算委
2日後の20日、階氏は衆院予算委員会にも籾井氏を呼び、20分の持ち時間をすべて同氏をめぐる質問に充てた。
18日の会議でのやり取りを振り返りつつ、「籾井氏が『くだらん』と捨てぜりふを吐いたと聞いた。大変ショックだった。私も、やや冷静さを欠き、失礼な物言いがあったことはおわびするが、あの場での自身の言動は問題がなかったと思うか」と反省を求めた。ちなみに、「『くだらん』と捨てぜりふを吐いた」という発言に対して「その通りだろ」と階氏を批判するヤジが飛んだ。
籾井氏「私の言葉遣いが誤解を招いているのであれば、大変残念なことだと思っている。NHK会長という公人の立場を踏まえ、今後はきちんと真意が伝えるように誠心誠意、丁寧なご説明を心がけたい」
民主党席から、籾井氏の態度が気に入らなかったのか「誠意がない」というヤジが出た。
階氏も「真実を伝えていこうという姿勢が感じられない」と表情をこわばらせた。さらに、籾井氏が自席から答弁席までゆっくり歩いていると腹を立て、大島理森予算委員長に対し「早く歩かせてください」と注文をつけた。たしかに、籾井氏の歩みは国会の「牛歩戦術」のようにも見え、民主党議員から「時間稼ぎだ」とのヤジが飛んだ。
階氏は、籾井氏の辞任要求もちらつかせ、NHK経営委員会の浜田健一郎委員長に詰め寄った。
「この期に及んでも、籾井氏はNHKの経営トップとして適任だと考えるのか。辞任勧告か罷免を求める考えはあるか」
浜田氏「会長以下、執行部には皆さまのご理解を賜るための最大限の努力をしていただきたい。経営委員会としてもそのための監督をしっかり行っていきたい」
階氏の矛先は安倍首相にも。ところが大島委員長は、挙手した高市早苗総務相を答弁に指名した。
階氏が「指名していない」と怒る中、高市氏は「(NHKの設置根拠となっている)放送法に関わるので答える」と制した上で、「これまでの会長の言動について、数回にわたって経営委員会で注意を行うなどの対応もしている。会長自身は、自身の個人的な考えに基づくものに立って放送を行うことはないと数度にわたり国会で答弁している」。
階氏は「総務相には任命権がない。任命権がある首相に問う」と、首相の答弁を改めて要求。首相はこう答弁した。
「放送機関のトップが行った個別の発言について政府としてコメントすべきではないという立場だ」
階氏は「ぜひNHK会長、自分の進退を考えていただくようお願いする」として質疑を終えた。
◇
民主党の枝野幸男幹事長も20日、記者団に対し、安倍政権の問題点として籾井氏を取り上げた。
予算委の同氏の答弁について「率直に申し上げて、公共放送機関のトップ、報道機関のトップを超えて、そもそも大きな組織のトップとして適切であるのか、と問われるような態度だった」と批判。「不偏不党であるとか、中立公正であるとか、事実を大切にするとかいうことについて、ここ数日の言動だけでも、とてもその前提を欠いている」と述べ、籾井氏への追及を続ける方針を示した。
首相が答弁で「コメントすべきではない」と述べたのは、籾井氏の言動についてとやかく言うことは「政府の介入」にあたるという判断がある。民主党は籾井氏の言動を「不偏不党ではない」「公正中立ではない」ということなのだろう。籾井氏の言動もたしかに波紋を広げることが少なくない。とはいえ、民主党の政局を念頭に置いた激しい糾弾も「政治的圧力」と受け取られかねない。
午後に記者会見した民主党の岡田克也代表は、枝野氏とはトーンが変わった。
記者から「籾井会長の資質」について所見を求められた岡田氏はこう答えた。
「コメントは控える」
(政治部 山本雄史)
[産経ニュース 2015/2/21]
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